2012年6月8日金曜日

気分転換・消臭・虫除け…エアフレッシュナーの効果

医療資格を目指す専門学校で、植物の香りによってどんな快適性がもたらされるかを学ぶ講義を提供している。

その講義の中での実習の一つが、エア・フレッシュナー制作・使用。
柑橘系のレモン、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモットをはじめ、ユーカリ、ティートリー、ローズマリー、ペパーミント、ラベンダー、ゼラニウム、ジュニパーベリー、イランイラン…あたりまで精油を体感し特徴について学んだ後、これらの精油をブレンドして約1%に希釈したエア・フレッシュナーを制作、自宅での使用体験を経ての考察を学生に課した。

知識は体感することによって腑に落ちるものであり、さらに深く学びたいと思う好奇心につながる。同じような事例が複数出てくると、それはもっと詳しく検証する価値があるのではないかという研究テーマの発見にもつながる。そういう意味で、こうした実習はきわめて大切。

学生からのレポートによれば、その効用の可能性を実感できたものとして多数挙げられていたのは「気分転換」効果。
疲れているときにも一瞬嗅いだだけで次の行動に移る元気が出たり、高ぶっていた気分が落ち着いたりしたという。
さらに、玄関がさわやかな空気になったと自分が感じただけでなく家人にも喜ばれたり、犬を飼っている人はいつも感じていた犬のにおいが薄らいだ、と「消臭」効果を挙げた学生も複数いた。
そして、ある精油に蚊が嫌がる香り成分があると学んだ学生たちがつくったエア・フレッシュナー。網戸にスプレーしたらその夜はいつもはりついている虫が皆退散するところを目の当たりにしたらしく、精油によっては「虫除け」効果があることを実感したという。

「気分転換」も「消臭」も「虫除け」も、日々の快適性にとって大切なポイントであることをこの実習で改めて実感する学生も多い。せっかく活かせる嗅覚をきちんと使って、より自分にとって快適な状態を作りたいと願うモチベーションにつながればと思う。




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