2011年5月1日日曜日

ギャラリーの魅力・美篶堂ギャラリー

2003年から2010年まで、7年間の美篶堂ギャラリーにおける過去の展示。数えてみると159。おかげで多彩な創り手の方々に出逢うことができ、自由なクリエイティビティに刺激を受けた。日常の中で何気なく見てきたもの、付き合ってきたモノにこんな楽しみ方があったのかと気付かせられること多々。モノだけではなく、今のこの時代の空気を感じながら生きている創り手さんたちとの出逢いがあったことを何よりも嬉しく思う。

同じように、展示された作品を鑑賞できる場所といえば美術館がある。私はパリに滞在していた頃は美術館巡りに大半の時間を費やしたことを記憶している。歴史的遺産ともいえる作品も多く、そこで鑑賞した作品の作者の多くは既に他界していた。一方、ギャラリーという存在を強く意識したのは20代の半ば頃、主に現代ガラス作家の作品を扱うギャラリーで仕事をしたときだった。オーナーの価値観で選んだ作家に直接交渉し、作品だけでなく作家にも可能な限り来日(米国やドイツ等から)してもらい、私も直接彼らと様々な話をした。作品を販売することを前提に展示するギャラリーでは、来廊者に「眺める体験ができて良かった」だけではなく、「欲しいと思える作品に出逢えて良かった」という喜びを提供できる場であることを目指していた。

美篶堂ギャラリーでは、私自身も香りの作品を出展させていただいた。2005年,2007年,2008年のクリスマスプレゼント展において他の創り手の方々の作品と共に。2007年にガラス作家とのコラボレーションを展示できたときの内容を当時のコラム「出展」にも記している。これもひとえに私が最初に作ったアロマキャンドルに関心を寄せてくださったオーナーのおかげ。このギャラリーのおかげで、「温」「凛」「想」「縁」という4種の香りの作品を創り、一部の方々に喜んでいただけた経験も私の宝物そのものであると思う。


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