節分&新月の特別な日。もうひとつ、花から追想したフレグランスの話。
…あれは確か2月の月曜日の夜。仕事を終えて帰宅すると、窓際の花瓶に黄色いフリージアの話が数本。なぜ月曜と憶えているかといえば、つけたばかりのテレビから、かの有名なドラマ「東京ラブストーリー」のテーマ曲が流れていたのでした。当時は帰宅の遅い日が多くドラマ自体はほとんどみていませんでしたが…。
その頃の私がよく帰宅途中に買って飾っていたフリージア。当時愛用していたフレグランスの一つであった「アントニアーズ フラワーズ」がこのフリージアの香りをメインとしていたこともあり特に気に入っていたようです。ニューヨーク、ロングアイランドのイースト・ハンプトンという海の見える別荘地で花屋を開いたフローリスト、アントニア・ベランカという女性によって誕生した香り。「自分のフラワーショップで香らせたい香りを創りたい!」という彼女の発想が、以来20年を越えてもなお愛されるフレグランスを誕生させたそうです。
日本ではいつも控えめに香りを纏っていた私も、このフレグランスはやや多めに気軽に楽しんでいました。周囲からも笑顔で応えられ、「何という香りですか」と聞かれたこと多数。この香りと暮らした1991年の冬が空けて春を迎える頃、私はチョットした人生の転機に直面します。今にして思えばの話ですが。
参考文献
香りの専門誌"PARFUM" No.151(2009年秋号)
p25「誰もが微笑む香りの花束 アントニアズ フラワーズ」
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