「いちばん幸せと感じるのはどんな時ですか」
ときかれたとき
「掃除をしたばかりの部屋に
全身を綺麗に洗ってから足を踏み入れたとき」
と答えたことがあります。
生きていれば毎日身体は汚れます。
汚れたままでいるのは何よりも辛いです…
貴重な水と燃料をつかって洗えるという有難さは
毎日実感。
疲れていても
少々辛いことがあっても
全身を洗い流せる幸せは
心も元気にしてくれます。
お湯にのぼせやすく
子どものころから湯あたりしやすい私には
短時間で綺麗さっぱり洗えて清潔な空間であることが
理想的なバスルームの条件。
立ったまま全身を両手を使って洗える私には椅子は不要、
汚れの溜まりにくい、水はけと換気の良さが大切。
…そんなイメージはもしかしたら
一般的ジャパニーズバスルームカルチュアとは違うのかも…
と思いつつ出かけてみました。
9/6の展覧会オープニング。
橋田規子教授(デザイン工学科)プロダクトデザイン展
「Japanese Bathroom Culture」
日本の入浴文化を紹介する展覧会。
トイレ、洗面室まわりのプロダクトとともに
バスルームで使われる浴槽や椅子のデザインが展示されています。
私自身はバスルームで椅子を使わないのですが
家族は使うので置いてあります。
でも、着衣の状態と裸では椅子というものへの感触は
まるで違うはず。
そう、この展示資料をみると
身体を立って洗う、オールハンドで洗う私は
一般的ジャパニーズタイプではないようです。
私にとって手はセンサー。
洗いながら触れながら
皮膚と筋肉の状態をチェックし
硬くなっていたらほぐします。
それができない位身体が強張っていたら危険信号。
このカウチバス。
足浴だけでも楽しめそうでよいのですが
排水設備やキレイに保てるかが鍵。
実物をぜひ会場でごらんください。
シャワーの歴史も展示資料から初めて知りました。
香りを着替えることができるのもシャワーのおかげ。
一日に数回シャワーを浴びて
服も香りも着替えることもあります。
この展覧会は、3月に在ニューヨーク日本国総領事館でも開催され、
好評を博したものだそうです。
文化によって衛生観念や快適性の違いもあるでしょうし
水事情も違うでしょう。それから湿気の問題。
あらためてバスルームとはどんなところなのかを考えた週末、
私にとっては次の三つが浮かびます。
1.一人になれる至高のプライベート空間
2.汚れを落とし、キレイさっぱりリセット空間
3.皮膚、筋肉、ボディラインとともに体力チェックの格好の場所
これからも毎日考えてしまいそうです。
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