2012年10月17日水曜日

形は風次第・DAHLIA NOIR の香りと秋の空気

昨年の秋、フランスの美容雑誌 "VOTRE BEAUTÉ"誌上で
このページに出逢った。




たなびく長い黒髪すらも
衣装の一部にしているかのように見えた女性。
そのクールな眼差しに
どこか危な気なミステリーと儚いゆえの強さを感じ、
風の動きに守られたその姿がいかなる香りを意味するのか
ずっと気になっていた。

10月初旬に日本にて発売されたばかりという
Dahlia Noir Eau de Toilette Givenchy for womenを、カラリと晴れた秋の空気の中で試した。

この香りから
私が自由に想像した女性について…

その姿はまぼろしのよう。
いまだかつて出逢ったことのない人。
彼女は不思議な動き方をして
手の届かない場所にいるのかと思いきや
時折、近くにいるかのような錯覚を感じさせる。

その顔も身体のラインも容易には見えない。
オーラだけが浮いているかのよう。

空気の動きによってその姿は変わり、捉えどころがない。
影なのか光なのかわからないオーラに包まれて
視覚から遠のいても、記憶からは消えそうにない存在。

いかにそのシルエットがはっきりと見えなくても
あなたは魅力をたたえたひとりの大人の女性です。

久しぶりに
繊細で深いイマジネーションの世界に浸れたのも
このクリアな秋の空気のおかげかもしれない。

12月にはこの香りのオードパルファムも発売されるらしい。
またイメージがふくらむかも、とチョット期待。

コチラ でも書いたように
先入観なくイメージを拡げられる楽しさは
まさに目には見えない香りならでは。


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