2012年10月27日土曜日

映画『みんなで一緒に暮らしたら』・個人主義を友情で共有できる?

ちょうど一週間後、11/3から公開される映画が魅力的。

齢を重ねても、心は老化しない。『みんなで一緒に暮らしたら』

この記事のトップの写真に懐かしい顔。
ジェーン・フォンダが久々のフランス映画出演とのこと。
私が彼女を強く意識したのは映画『黄昏』。家族の和解を描いた作品だった。
現在74歳の彼女は、当時の魅力に加え、さらに時間の澱を糧にしたような深みをたたえている。予告編で彼女のフランス語を初めて耳にした。

『みんなで一緒に暮らしたら』
" Et si on vivait tous ensemble? "
ほぼ、原題どおり。ストレートな邦題。

血縁ではなく、互いの誕生日を共に祝いあう友情が、細かいルールも決めずにどこまで互いの事情に依る生き方を行動として共有できるのか。

必ずしも70代の人達に限った問題ではなく
今後、異文化を背景に生きてきた人間同士がいかに共生していけるのかという普遍的な問題にも繋がるテーマであると感じる。

これが、個人主義の国といわれるフランスを舞台に描かれているのも面白い。

5年の歳月をかけて練られたという脚本。
上記の記事中にある次の表現
…少年少女のような無邪気さと人生の経験値を兼ね備えた、この愛すべき「不良老人たち」の行く末…
これを描くことが簡単であるわけがない。

たとえば、元哲学教師という設定のジェーン・フォンダ演ずるジャンヌから、どのような言葉が紡ぎ出されるのか。想像しただけでも興味深い。

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