2012年5月18日金曜日

触覚との関係・嗅覚との関係

最近気づいたことがある。
私の手はよく、自分のどこかを触っている。
そして知らないうちに(ふと気づくと)さすったりほぐしたりしている。

特に自宅でくつろいでいるとき
よく触っているのはふくらはぎ、大腿部、こめかみ、耳周り。
こんなこと、少なくとも子供のころはしていなかった。

手は高性能のセンサーである…
とはアロマテラピートリートメントやリフレクソロジーの施術の仕事をして痛感したこと。多くの人の身体に触れる仕事をしているうちに、手のセンサー機能は鍛えられ、意識化しないうちに脳から疲れや冷えや滞留(むくみ)がある部位へと動くのかもしれない。ここ10年以上修行だと思って続けているバスタイムでのオールハンド・セルフボディトリートメントの効果もあるだろう。

幸か不幸か、私はイヤリングやピアス、ネックレスなど直接皮膚に触れるアクセサリーが金属でできている場合、純銀か金を除いて赤く痒くなってしまうことが良くあった。結果布か石か樹脂性のものが多い。指輪もすぐにはずしたくなってしまうし、美しいはずのネイルエナメルも指先が重くなって疲れてしまうので滅多にしない。おかげで…手のセンサー機能は皮膚が荒れない限り邪魔されることはない。

服も着心地とシルエットで決める。
たとえ最初は視覚で魅かれたとしても。
このあたりは嗅覚との関係と同じ。香水を選ぶのに試着なしはあり得ない。
あくまでも自分の感覚が満足するかを重視する。世の中の評判はどうでもよく。

インターネットが普及して服も香水も通販で購入できる時代だが、一度自分の触覚と嗅覚とで確かめたものでない限り、私が欲しいと思うことはない。でも触覚と嗅覚で選んだ服や香水とは長くつきあえているので、選ぶ手間や時間も無駄ではなかったと思う。…そんなわけで、人生の大半を触覚と嗅覚をフルに生かした女性、ヘレン・ケラーの自伝を最近読んでいる。



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