私の非常時を救ってくれた飲み物を改めて評価しています。
それは「甘酒」。新年の初詣の名物の一つでもあります。
このところ、ハードワークが続いていました。考えることと作業の多さが睡眠時間をかなり削っていたこともあるのでしょう。昨日午後から胃腸が不調。吐きそうで吐けない不快な状態が続いたので、少しずつ水をのみ、ひたすら腹式呼吸をゆっくりして気分を落ち着けて新幹線ではなんとか耐えたものの、品川に着いて山手線で降りた駅ホームの影で持っていたレジ袋に嘔吐。つわり以外に吐くなんてことめったにありません。誰にも気づかれず何も汚さずに済んだことは幸いでした。でも胃腸が弱っていることは明らかだったので帰宅後はすぐにシャワーを浴びて身体を温め早く眠れる体制に入りました。
何か食べようという気にはならないものの、何も食べないと衰弱していく感覚に襲われました。力が入らないし、寒気も増しています。そういえば自分の胃から出てきたものが入った袋を密封して持ち歩いていたとき、なんて中身が温かいのだろうと感動。こんなに外は寒いのに人間の内部はこんなにも温かい温度を保っている…それだけエネルギーを消耗しているということが容易に想像できました。何か栄養を胃腸に負担をかけずにとって体温も免疫力も維持しなければ…そう思ったときに思い起こしたのが、母が送ってくれていた山田養蜂場のれんげ米の甘酒。
れんげを有機肥料にする農法で育った米のみから昔ながらの製法でつくられ、上品な甘みと発酵による様々なビタミンが含まれる液状の甘酒なら飲めるだろう…その勘は的中。
昨夜につづき、今日もどうしても休めない大学講義のために出かけなくてはなりませんでしたが、その前にこの甘酒を一杯飲んでいっただけで夜まで倒れることなく仕事ができました。
かつて、発酵食品にはめっぽう詳しい小泉武夫氏の著書を何冊も読み、その中に甘酒がいかに江戸時代の夏バテ防止のために重宝したかというエピソードが書いてあったことも改めて思い起こします。
夏ばてに甘酒? 実は栄養ドリンク/南 恵子/ All about を見ると詳しく説明されています。
日本の知恵が生んだこの飲み物。素晴らしいです。発酵食品であり胃腸の調子を整えてくれるというメリットもありそうですし、なんといっても暑い江戸の夏の人の栄養補給に役立ったくらいです。「ジャパニーズヨーグルト」、「飲む点滴」として非常時にキープしておきたいと改めて思いました。
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