2011年6月21日火曜日

一人の時間にグルマン・フレグランス…左手首との程良い距離感

明日は夏至。これから夏本番、となるとフレグランスも爽やかな夏バージョンが増えてくるとは思うのですが…久々の休日、クローゼットを開けて目にとまったのは昨秋発売された資生堂・マジョリカ マジョルカの赤いパルファムボトル、「マジョロマンティカ 」

まるでグロスのような真っ赤なボトルとスパチュラ、とろみのある練り香的なパルファムの感触を試し、10代後半から20代の女性に大人気であることが実感できました。ハーゲンダッツのフォンダンショコラとコラボレーションされたほど甘く美味しそうな香りなのです。

赤いベリー系フルーツを筆頭にザクロ、イチジクやマンゴスチンなど私には媚薬的イメージのフルーツの香りが柑橘類とともにトップノートに用いられ、ミドルには優雅なローズ、ジャスミン、スイートピー等、ラストノートにバニラ、メープルシロップ、ブラウンシュガー、ムスク…等。まさにスイートな世界。

この世界観に浸るための企画としての、パークホテル東京(汐留)とのコラボレーション も好評だった様子。一人だけで宿泊し、この気分に浸り切る体験の提供は面白いと思います。

さて、私はそんな10~20代の女の子ではないのですが、こうした香りは嫌いではありません。ティエリー・ミュグレーの「エンジェル」というグルマン系フレグランスも好きでした。全身を包む衣服のように「着る」ことはできないけれど、ほんの一箇所、ブレスレットのようなアクセサリーとして身につけることもあります。手を動かしたときにだけ、ふわりと甘い香りが広がって、気持ちを優しくさせてくれます。

そして今日の休日、誰にも会わない一人の時間。衣服としてよりも気分のためにマジョロマンティカを左手首に1滴。
コーヒーカップを持つ左手が私の口元に近付くたびにこのスイートな香りが漂い
実際に甘いお菓子を口にしなくても満足できてしまいました。

マジョロマンティカの外箱にこんなことが書いてあります。
…いくつになっても
永遠の「女の子」で
いたいのなら
この香りを
いつもあなたのそばに…

女の子、女子という表現があふれていますが、これを私は文字通りの意味ではとらえたくありません。生まれて初めて自分が男の子とは違う生き物であることを自覚し、それを肯定的に受け入れたときの初々しく愛らしい気持ちを維持する女性、と言い換えたいものです。いくつになっても、一人で何かに浸り切る時間を持ち、これぞ私の好きな世界、と自覚する、そんな気持ちを育て続けていきたいと思います。





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