静岡県某所にて。
朝の小雨のぱらつきが
空気をしっとりとさせる中
清々しく土と葉の香りにつつまれる。
随分と高い場所に建つ美術館を訪れた。
ガラス越しに緑と海。
空、海、緑。
美術館の敷地内を散策。
すくすく伸び始めた竹を背景に
楚々と咲く可憐な花。
アヤメかランか?
白くはかなげな花びらに薄紫と黄色が映えて。
「植物判定器」というアプリに画像を送り調べていただいた。
返答にはWikipediaのページが貼られており
そのページから……内が判明。
……
花の名前は「シャガ」。
アヤメ科アヤメ属。
学名はIris japonica。
中国原産。かなり古くに日本に入ってきた帰化植物。
和名はシャガ(射干、著莪、胡蝶花)。
人家近くの森林周辺の木陰などのやや湿ったところに群生、
開花期は4〜5月ごろ。
……
シャガ。
近くには鮮やかなシャクナゲも咲き誇っていたが
私には緑の中でひときわ麗しく映ったこの春の花を
海を見下ろせる場所から眺めた
記憶としてとどめておきたい。
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