眩しい初夏の光の季節へ。
無色透明な水。光と空気を映す鏡。
その時々の光が水に色を与え、空気が匂いを含ませる。
魅かれ合う男女。互いに映る自分を愛するかのように。
まさに合わせ鏡そのもの。
L'EAU PAR KENZO MIRROR EDITION
ローパーケンゾー・ミラーエディション。
ローパーケンゾーシリーズの最新作として4月に日本で限定発売。
ケンゾーパルファムの本国サイトにこの新作のページ。貼られてある動画に、水と男女、二つの鏡を感じる。
いずれも水の流れの一瞬をきりとったようなボトル。
二体の曲面が重なり合う。
私はひとつの実験を試みた。
ふたつの香りの融合と調和について。
私は女性だが、ブルーのメンズを一拭き身につけると
なぜか、より強く自らが女性ということを意識する。
どこに眠っていたのか私自身の匂いとあいまって柔らかな香りへ。
爽やかながらもひと拭きで
フレッシュでエネルギー溢れた
紛れもない男性を感じさせるこの香りはなかなかの持続性。
つけてしばらくしてから同じ部位(ウエスト)に
ピンクのレディスを二拭き。優しさが程よくプラス。
その後数時間後、なんら違和感なく仕事。
確かに二つの香りは融合していた。
持続性はブルーの方が強いように感じた。
そうした自らの皮膚の上での香り方を確かめたら
この二つでさまざまなレイヤリングも試したいと思う。
軽やかな香りは、軽いだけにすぐに香りが揮発しがちだが
このミラーエディションは軽い印象がキラキラと持続する。
fashion press・4/16の記事
光にきらめく水の鏡、KENZO新香水「ローパ ケンゾー ミラー」限定発売
によると
「…レディスはジューシーなメロン、ラズベリーが印象的なフルーティ・フローラルの香りで、一方のメンズはグレープフルーツからアクアティック・アコードへつづくフレッシュさが印象的なウッディ・シトラスの香り。…」
私には
レディスがただ甘く優しいだけのフルーティー・フローラルには思えなかった。
トップに使われたというペパーミントのおかげかもしれない。
メンズに使われたバジル、ジュニパーベリー、ベチバー。
緑の深い陰影が感じられて、夏に求められる清涼感を醸し出す。
つくづくフレグランスというものは
それ自体の香りではなく
生きた人が生きた皮膚に身につけて
はじめて香りが完成するということを
改めてこのツインフレグランスから感じた。
0 件のコメント:
コメントを投稿