国際バラとガーデニングショウ 会場でひときわ注目を集めていた
「モナコ公国公妃 グレース・ケリーの庭」。
この説明の横には
「モナコのバラ園の中にある、グレース公妃ご自身が書かれたメッセージ」
として、次のようなフランス語(日本語訳付き)が添えられていました。
…
Qu'y a-t-il de si spécial dans une rose qui en fait
bien plus qu'une fleur ?
Peut-être est-ce la mystère accumule en elle au cours des temps.
Peut-être est-ce la joie qu'elle ne cesse de procurer.
バラってとっても特別なもの。
花以上に特別なもの。
もしかして、年ごとに神秘を重ねて
歓びを周囲に振りまき続けるのかしら…
…
こうした言葉が掲げられたその下に
とびきり鮮やかな愛らしいオレンジ色のバラ。
名前は「ビブレバカンス」。(Vive les vacances)?
さて、再現されたそのお庭へ。
右下のほうに「プリンセス ドゥ モナコ」。
清らかな白に優美なピンクのふちどり。
もう少し近づいてみました。
凛としたシャープな花弁が
ピンクの縁取りの陰影を引き立てています。
香りまでは実際に確認することができなかったのですが
コチラの本 『国際香りと文化の会 会報誌 VENUS VOL.22』p83 上部に
「ダマスク クラシックの香り」としてプリンセス ドゥ モナコが紹介されていました。ダマスク クラシックとは、同誌p32の説明によると「バラらしい香り」の代表的なもので、華やかで強い甘さを持っている香りだそうです。
私はかつて映画『裏窓』を見てグレース・ケリーに魅かれ
長らくこの映画の1シーンの彼女のポスターを飾っていました。
その存在感にぴったりと似合う
黒のトップスと首にフィットしたパールが
ずっといまでも忘れられません。
映画を通して…その表情や振る舞いのすべてから
秘めた情熱を穏やかに表現する繊細さを感じ
公妃になられたことも
バラをはじめとする花を愛されたことも
自然なことのように思えます。
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