2014年5月13日火曜日

グレース・ケリーの庭…国際バラとガーデニングショウ・2


国際バラとガーデニングショウ 会場でひときわ注目を集めていた
「モナコ公国公妃 グレース・ケリーの庭」。


この説明の横には
「モナコのバラ園の中にある、グレース公妃ご自身が書かれたメッセージ」
として、次のようなフランス語(日本語訳付き)が添えられていました。


Qu'y a-t-il de si spécial dans une rose qui en fait
bien plus qu'une fleur ?
Peut-être est-ce la mystère accumule en elle au cours des temps.
Peut-être est-ce la joie qu'elle ne cesse de procurer.

バラってとっても特別なもの。
花以上に特別なもの。
もしかして、年ごとに神秘を重ねて
歓びを周囲に振りまき続けるのかしら…


こうした言葉が掲げられたその下に
とびきり鮮やかな愛らしいオレンジ色のバラ。
名前は「ビブレバカンス」。(Vive les vacances)?



さて、再現されたそのお庭へ。



右下のほうに「プリンセス ドゥ モナコ」。
清らかな白に優美なピンクのふちどり。
もう少し近づいてみました。


凛としたシャープな花弁が
ピンクの縁取りの陰影を引き立てています。

香りまでは実際に確認することができなかったのですが
コチラの本 『国際香りと文化の会 会報誌 VENUS VOL.22』p83 上部に
「ダマスク クラシックの香り」としてプリンセス ドゥ モナコが紹介されていました。ダマスク クラシックとは、同誌p32の説明によると「バラらしい香り」の代表的なもので、華やかで強い甘さを持っている香りだそうです。

私はかつて映画『裏窓』を見てグレース・ケリーに魅かれ
長らくこの映画の1シーンの彼女のポスターを飾っていました。
その存在感にぴったりと似合う
黒のトップスと首にフィットしたパールが
ずっといまでも忘れられません。

映画を通して…その表情や振る舞いのすべてから
秘めた情熱を穏やかに表現する繊細さを感じ
公妃になられたことも
バラをはじめとする花を愛されたことも
自然なことのように思えます。

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