2014年5月21日水曜日

レモングラスの香りを嫌う小さな敵

ちょうど一昨日、学生からレモングラスの香りが見事に蚊よけに役立ったと報告を受けたばかりだった。彼は部屋に侵入する蚊に悩まされていたが、窓ぎわにレモングラス精油を垂らしたティシュを置いておくと見事に蚊が入ってこなかったと言っていた。

さて、そのようなレモングラスの香りは日本のこのような蚊だけでなく、恐ろしい伝染病を媒介する外国の蚊にも効力を発するのかどうか。
そのような蚊は今のところ日本には話題になるレベルでは存在していないのかもしれないが、命に関わる問題ともなれば、蚊が単なる不快な虫というだけではなくなる。

先ほどフランスのメディアから
こんなニュースを発見。
Le moustique-tigre continue sa conquête en France
Le Monde.fr 20.05.2014


どうやら病気を媒介する蚊がフランスの国内にも侵入し、南部だけではなく、北部にまできているとのこと。このような進行を防ぐ試みの一つとして、薬品を使用し蚊の生殖能力を無くすための実験まで行われているようだが、その薬は、人間の食料生産に欠かすことのできない蜂の生存を脅かす…。

人を刺す蚊は雌のみ。産卵のためである。一度の吸血では栄養は足りず、複数の人間を数日間に渡り移動しながら刺す。従って病気が媒介されてしまう。

蚊帳や蚊取り線香、あるいはレモングラスの香りのような防衛手段がどこまでこうした事態に効力を発するかはわからないが、日本にとっても他人事ではない。


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