何の香りであるとか
何をしたかなんてわからなくていい、
感受する人のイメージごとに心地良い…
ジュニパー&ゼラニウム…個性の組合せで空間に抽象を描くで書いたフレーズです。
今回は
全く異なる花の香りである
ラベンダーとイランイラン、
この2種の精油をブレンドして
さらに精油濃度1%程度に希釈しました。
きっかけは
「イランイランの独特な香りがどうしても苦手」
という方のお話です。
魅力を伝えられたら、と考えました。
イランイランの花精油は
南国のあたたかい光に溶け込むような甘美な香りですが
人によってはその個性が重く強く感じられることもあるようです。
イランイランとは全く異なる環境、
高緯度で比較的涼しい高地の乾燥した地域に育つ
ラベンダーの清涼感を合わせてみます。
清涼感といえどもラベンダーは極めて複雑な香り。
複雑で濃厚な個性を発散させるイランイランに
どう調和するでしょうか。
ブレンド制作して2日後。
就寝前に寝室のベッドの上で
天井に向かって3回スプレー。
一瞬…
やわらかな花のぬくもりが舞いました。
気がつくといつのまにか香りは透明に…。
重さやしつこさなど全くありません。
あたりには上品な気配が漂うのみ。
しばらくして
イランイランもラベンダーもその香りをよく知る家人が
室内に入ってきましたが
特に香りに気付く気配はありません。
いつもよりもすやすや眠ったということ以外
何も変わりない日常でした。
香りの存在自体に気づかれなくてもよいのです。
空気に心地良さだけが残れば。
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