2013年1月15日火曜日

咲きながら香り、香りながら咲く

花というもの。
それは生命力そのもの。

1月9日に購入したときは
ほんのわずかしか開いていなかった薔薇。
鼻を近づけてうっすら香る程度だった。

それが4日後の13日。
実に不思議な開き方をしながら
前日までには感じられなかった香りを発散させ始める。


まるで早春のフリージアのようにみずみずしい
躍動感あふれる香り。


花は最後の最後まで
花弁が土に散るまで香り続ける。
その香りは、形を変えながら常に変化し
生きものとしての声を発し続けている。

チュベローズが摘まれてからも香りを放ち続けるため
香料抽出法はその特性にあわせて行われるときいたことがある。
一つの花も
その香りは一色ではなく複雑な生命活動の軌跡を呈示する。

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