2013年10月5日土曜日

香りを着る

「香水をどのようにつけると他人に不快な印象を与えずにすみますか」
ときかれることが本当に多く、そうした質問自体がネガティブ前提で
あることがやや悲しい。

あくまでも主役は人、その身体、動き。
せっかく綺麗に着飾っていても
違和感のあるにおいを発していては台無し。

「無臭がいいんです」という人もいますが
人間は生きているので無臭ということはありえません。

社会の中で、服を着ないで裸でいることが難しいように
香りも着るものと考えた場合、注意することは主に3点。

1. 外側だけでなく、体内も清潔に
2. まず自分が不快感を感じず、
自分のイメージとして表現したい形容詞に合ったフレグランスを選択
3. 衣服に隠れ、体温高めで、動作とともに風を起こす部分の皮膚に
少量馴染ませる

1については
皮膚、頭皮、髪、口腔内を綺麗に保つだけでなく、
偏食せず、内臓機能を正常に保つことも大切。
日々の食べるもの、飲むものも体内を通ってにおいとして出ていきます。
服を着るときに、ボディがまず大切なのと同じこと。

2については
服を選ぶときと同じく
気候や体調・場所・会う人・時間帯・行動という条件の中で
存在する自分をイメージして言葉に置き換えられるならば
それを元に選ぶことも可能。

3については
香りをいかに
強すぎず、ほのかに
一瞬のイメージで描けるかということで
ヒトの敏感な嗅覚にうっすら届く
わかるヒトにだけ届く奥ゆかしさが望まれます。
皮膚と衣服の間の見えないドレスをさり気なく。

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