「お勧めの香りを教えてください。」そう質問されることがよくあります。ご自身の好きな香り、好ましいと感じるイメージで自由に選べば良いのですよ…とお伝えはするものの、香り自体の経験があまり無いという場合は、香りだけで選ぶのは難しいと感じる方も多いようです。
10代の頃から香水を嗜んできた私の主観ですが、魅かれて忘れられない香りのフレグランスは、ヴィジュアルも好きな場合がほとんどです。見えない香りというものが視覚化された表現から、まず響くものを試してみるの良いかもしれません。
私の記憶から二つの事例をご紹介します。
「かつて魅かれたヴィジュアルと香り・シャリマー(ゲラン)」
2011,12,1. sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2011/12/blog-post.html
これはまず香りから好きになりましたが、このボトルの形にも同時に魅かれたことをよくおぼえています。後にフランスの美容雑誌の広告で上記ヴィジュアルを観た時、まさしくこんな感じ、素晴らしい!と記憶に刻まれました。
「展覧会《ESPRIT DIOR》で魅かれた言葉、再会した香り」
2014, 11, 20. sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2014/11/esprit-dior.html
これも香りから。日本発売前にミラノで出逢いましたが、正確に言えばボトルとその色とネーミングとの相乗効果で響いたのかもしれません。ヴィジュアルを観て、最初に私が感じた光景に近いので驚きました。
「花の色から・ La couleur m'a rappelé 《DUNE / Christian Dior 》」
2017, 7,10. sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2017/07/le-visuel-m-rappele-dune-christian-dior.html
自分を鏡で観ているようで実はわかっていないことも多いのかもしれません。静かに回想や空想にふけってみます。記憶に刻まれて今もなお忘れられないものには、「自分というもの」が映っているのでしょう。回想の中に入り込んでくる空想のヴィジュアルの中に、在りたい未来を発見できるのかもしれません。唯一無二の、個性香る未来を。
東京にて、sawaroma より。
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