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2022年7月25日月曜日

タイムレスなイタリアの洗練美を軽やかに ・EASY TO LOVE / EAU D’ITALIE




フレッシュな笑顔のように親しみやすく、

洗練された魅力ゆえに軽やかで。


それは、私が初めてイタリアを訪れて

感じた印象そのものでもあったと回想。


So,this scent of "EASY TO LOVE" is 

easy to wear and easy to share too.




EASY TO LOVE / EAU D’ITALIE


 

夏から秋へと、みずみずしく

涼やかな緑を感じさせるイチジクに

繊細な陰影を添えるカシス。

このメロディアスなトップノートから、

可憐な白い花びらを思わせる

フレッシュフローラルへ。

ハニーのまろやかさ、そして、

トンカビーンや

アンブレッドシードの柔らかさで

ジェンダーフリー、

タイムレスな余韻に。



オーディタリー

11種の香りを試すと、

イタリア文化が発信してきた

洗練美を改めて感じる。




1951年、

イタリアのポジターノで誕生した

ラグジュアリーホテル「レ シレヌーセ」が

2004年に発表した最初のフレグランスが

「オーディタリー」。

それから15年目のお祝いにと

2019年に発表されたのがこの香りである。


既に様々なフレグランスを

愛用しているという知人にも

何かのお祝いにギフトとして

贈ってみたくなる香りでもある。


関連記事


〈EAU D’ITALIE〉の香り・〈BOTTLES〉POP UP SHOPにて





…écrit par SAWAROMA






2021年5月21日金曜日

モロッコ産ダマスクローズの花びら (Pétales de Rosa Damascena du Maroc)




モロッコ産ダマスクローズの花をいただきました。素晴らしいです!軽やかな瑞々しさと愛らしい甘さをもつ薔薇の香り。

Quelle rose de Damas parfumée du Maroc!


まさしく薔薇色と呼ばれる、

青みがかったピンク色です。


この花びらを長く楽しめるようにと、

天日干しでドライローズにしたり

スケッチブックに挟み、

上から重いものを乗せて一週間、

押し花をつくったり










生花、ドライ、押し花。

3種のダマスクローズの花びらです。

Trois types de pétales de Rosa damascena. 

Fleurs fraîches, séchées et pressées.



この、モロッコ産ダマスクローズ花の

芳香蒸留水で作られた

スブリーム オードゥ ローズ

「アルガニエ」より2021425日発売。

最初の蒸留水を使い、新たに摘まれた花が再蒸留されたことで得られる通常より濃密な芳香蒸留水が主原料です。



早速、朝晩の保湿液使用前に素肌に使っています。その香りの素晴らしさで一気にリフレッシュ。収斂作用というのでしょうか皮膚が引き締まるような感覚を楽しんでいます。洗顔後にすぐに保湿化粧水を塗るよりも、その前にこちらを使い続けることで、キメが整う感触を実感。使い続けたいと思います。



…écrit par SAWAROMA




2021年2月7日日曜日

20世紀の香水を再考したくなる・『20世紀ファッション 時代をつくった10人』





書名は、『20世紀ファッション 時代をつくった10人』。まずは読む前に10人が誰なのかを想像した。一読後、著者のその選択の背景にある明確な視点に興味を持った。


Le titre du livre est

 "La mode du 20e siècle / 

10 personnes qui ont créé l'âge".

Avant de lire, j'ai imaginé qui étaient les 10 personnes.

Après. avoir lu, je me suis intéressé à la perspective nette 

derrière le choix de l'auteur.



出版社からの案内は

こちら


10人のうち、私は9人の名前をよく知っていた。

いずれもフレグランスを世に送り出している。


かつて香水プロモーションの立場から聞いていた某フレグランスの誕生秘話には、本書を読んで、違う背景があったことも知った。全世界的な視点から見れば実際にはこんな社会事情が引き金となったのかと。そのような流れの中でしかるべきフレグランスが生まれては消えていったのだろう。


以降、本書で選ばれたデザイナーの名を伏せながらの備忘録を記しておきたい。


19世紀末から20世紀初頭に服飾デザイナーがその創造性を発揮できたオートクチュール。このシステムを生み出したデザイナーにより、ドレスメーカーは「技術者」から「創造者」となる。ファッションデザイナーによる初の香水を生み出した人物は、インテリアも含めて生活全体をデザインしようとした。芸術を愛したこの人物にとっては、香りもまさにライフスタイルを彩るために不可欠な要素だったのである。


続くデザイナーはモダニズムの精神のもとに女性身体を一つのスタイルに統合する。時代の息吹を鋭敏にとらえ、可能性を具現化した彼女は、自身の魅力とカリスマ性により今日においても絶大な人気を誇るブランドの名前として生きている。


著者が選んだ10人の中で私が唯一知らなかった人物の存在は貴重だった。このデザイナーがある国に果たした影響は計り知れない。フレグランスに関する話題は記載されてはいないが、この人物の著書は読んでみたいと思った。その著書『わたしの服の見つけ方』は、そのまま香水の見つけ方、人の生き方に応用できそうな豊かな示唆に満ちていそうだ。


20世紀後半、様々な問題意識からファッションデザインを再定義しようとするデザイナーが登場する。この中の1人として日本人が選ばれている。確かにこのデザイナー率いるブランドから生み出されるフレグランスは、いつも斬新な特徴を見せ、私の嗅覚にも驚きという喜びを提供し続けている。


さて、最近私は自身が所有するフレグランスを整理した。厳選した中には20世紀の名香がいくつあった。先ずはこれらの香りが今の時代の空気感とどのようなズレを生じていくのか、あるいは普遍的に魅力を保てるのかを、自らの嗅覚で確認しながら、装う香りの可能性についても考えていきたい。そして次々と生まれる新作について、その香りが今何を問題提起しようとしているかを想像していきたいと思う。




…écrit par SAWAROMA





2020年10月4日日曜日

黒のエレガンス香るカトリーヌ・ドゥ・メディシスの物語・『黒王妃』佐藤賢一著 





黒の装いが一段と魅力的に見える秋、

読み直したいのがこの一冊。

C'est un livre que je veux relire à l'automne lorsque la tenue noire est encore plus attrayante.






https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-744110-9


 

黒王妃。

タイトルそのものが物語の魅力であり謎でもある。タイトルに謎を感じさせる時点で、物語として一読の価値があると私は思う。フランス史をあまり詳しく知らないという方でも、まずは映画を観るようなつもりで、予告編のかわりに目次を一覧されてみることをお勧めする。


ルネサンス期のフィレンツェ出身であり、フランス王妃、王母として生きたカトリーヌ・ドゥ・メディシス(15191589)。当時の文化・芸術先進国であったイタリアから、洗練された衣食住の様式をフランスに広めた人物としても知られている。


驚くべきは、著者の大胆な切り口と想像力。


史実が潔く切り取られ、その背景として、王の妻であり母である人間カトリーヌの心情があたかも告白日記のように、一人称「私」を主語に綴られている。文章だけでは見えない表情や意志のようなものが香ってくる。


私は3日で一読したが、長編映画さながらの迫力を楽しめたと思う。既存の様々な映画も思い起こした。例えば....

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018)、『王妃マルゴ』(1994)



さて…。

カトリーヌの黒の装いと、彼女の生まれたイタリアへの敬意を込めて、ここに二つのエレガントなフレグランスを改めて紹介したい。


COCO NOIR  CHANEL

https://www.chanel.com/ja_JP/fragrance-beauty/fragrance/p/women/coco-noir.html

http://sawaroma.blogspot.com/2012/12/coco-noir.html

月明かりを優雅に輝かせる漆黒のエレガンス。モダンなルミナスオリエンタルの深みなめらかに。



FIG POUDRÈ -  YOUFIRST

ROLL-ON PERFUME - 8 ML

https://www.bronline.jp/mall/youfirst/item/?detail=47008 

http://sawaroma.blogspot.com/2019/02/youfirst.html?m=0

果実と花々の温もり柔らかく。洗練された物腰を彷彿とさせる香り。



…écrit par SAWAROMA



2020年7月3日金曜日

ローズウォーターの香りで清々しく・Hydrolat de fleur de rosa damascena





さまざまな目的に使用できる、ダマスクローズ花の蒸留水。今年も500mLボトルを入手、冷蔵庫保管しています。


Hydrolat de fleur de rosa damascena , qui peut être utilisé à diverses fins.  Cette année aussi, je l'ai acheté une bouteille de 500 ml et conservé au réfrigérateur.






10年前の夏にブルガリアを訪れ、ブルガリア産ダマスクローズから得られる精油や芳香蒸留水の素晴らしさを実感した私は、以来、フェイス&ボディのスキンケア、ヘアケア、デオドランドなどに広く活用しています。


ヘアケアとローズウォーター/

sawaroma 2014.3.12

http://sawaroma.blogspot.com/2014/03/blog-post_12.html?m=0



特に夏になると思い起こすのは、かつて「自然科学概論」という名でアロマテラピーの講義を提供していた医療系専門学校の学生さんに感謝されたエピソードです。真っ赤に日焼けして痛いという男子学生さん達に、ちょうど授業で試したばかりのローズウォーターを使ってみてはとアドバイス。冷やしてスプレーすると香りの爽快感で気が紛れるかもとお伝えしたところ、翌週ことのほかその心地良さに癒されたとのこと。

「ローズウォーターはまさに

と大感激していた姿が懐かしいです。皮膚が癒されただけでなく、その香りでぐっすり眠ることもできたのだとか。


夏はちょっとした外出でも襟元が汗ばみます。帰宅後すぐに洗濯できない時には、襟元や汗ばんだ部分をローズウォーターで軽く拭いておくと、デオドランドにもなるようです。


もはや私にとって必需品になってしまったローズウォーター。ダマスクローズの清々しい薔薇の香りを感じると、涼やかなブルーを想像します。

品質保持のため常に冷蔵庫保存が必要ですが、そのおかげでいつもひんやり。気分をクールダウンさせてくれるアロマとしても愛用していきたいです。



…écrit par SAWAROMA



2020年2月23日日曜日

スミレ祭り〜LA VIOLETTE /GOUTALの香りを回想




来週末は南仏ですみれ祭り。

https://www.risvel.com/news/1267


春が近づくとこの香りを纏いたくなります。




La Violette en Fête du week-end prochain.  À l'approche du printemps, je veux porter ce parfum.

https://tourrettessurloup.com/event/fete-des-violettes-2020/



グタールの「ラ ヴィオレット」。今ではもはやこのボトルではありませんが、それは私の忘れられない香りです。

ラ ヴィオレット/グタール

https://www.latelierdesparfums.jp/goutal-la-violette-edt-spray-100ml



LA VIOLETTE de GOUTAL.  Maintenant, ce n'est plus ce flacon, mais c'est mon parfum inoubliable.




フルーティーなヴァイオレットリーフの青々しさとなめらかなウッディ柔らかなローズもほんのりとしたパウダリー調の香りに溶けこんでいるはず。ふんわりとした空気に花の香りが漂い、明るい色彩が輝きはじめる春の始まりに。



…écrit par SAWAROMA



2019年12月3日火曜日

境界線としての作品、感覚を貫く・舘鼻則孝「It's always the others who die」/POLA MUSEUM ANNEX にて2019.12.22まで





「日本の香を「RETHINK ・『館鼻則孝と香りの日本文化』展」(20189)

http://sawaroma.blogspot.com/2018/09/rethink.html

での鮮烈な赤のインパクトが記憶に新しい、アーティストの舘鼻則孝氏。見えない香りというものが、人が生きている束の間のきらめきのような想いに浸る一瞬一瞬であるかのごとく視覚化されたその表現は、どこか私の感覚の深いところにも響いていた。



銀座のポーラ ミュージアム アネックスでは現在、館鼻氏の作家としての主題ともいえる「日本独自の死生観」について生み出された作品全20点が展示されている。




舘鼻則孝「It's always the others who die

At  POLA MUSEUM ANNEX(3F 1-7-7 Ginza)

2019.11.2212.22

11:0020:00(Entrance until 19:30)

Free admission 


https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html








展示作品の全てが新作という非常に貴重な展示。特に伝統工芸士の手仕事で11本丁寧に仕上げられた矢を225本も使って表現された作品『アローズ』は圧巻。今回も赤、青、黄などの鮮やかな色彩とともに、生と死の境界線を貫くような矢のフォルムが強く私の意識に刺さる。絶妙な配置で展示された作品に囲まれて、このように改めて自らの生を感じることができた瞬間は、もはや野生では生きられない人間にとってかけがえのないものではないかと思う。


境界線としての作品、感覚を貫くアート。






展覧会場にて入手できる資料に掲載されている館鼻氏のプロフィールを以下に引用。

館鼻 則孝(たてはな のりたか)

1985年 東京都生まれ。東京藝術大学工芸科染織専攻卒。卒業制作として発表したヒールレスシューズは、花魁の高下駄から着想を得た作品としてレディー・ガガが愛用していることでも知られている。現在は現代美術家として、国内外の展覧会へ参加する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる、作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに永久収蔵されている。



…écrit par SAWAROMA





2019年8月18日日曜日

アール・デコの館にて 2 (椅子)・Interior Decorating in 1933 at 東京都庭園美術館





空間に見事に調和する椅子の存在感。背後の壁面や窓際のカーテンなどとともに優雅な一体感を醸し出している。(一階 大食堂)


Des scènes avec des chaises 

ou fauteuils impressionnants

 qui s'harmonisent avec l'espace

au Musée métropolitain des jardins de Tokyo.






Interior Decorating in 1933

1933年の室内装飾 

朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと

720日(土)– 923日(月・祝)

https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190720-0923_Interior.html


東京・白金の東京都庭園美術館は元朝香宮邸として知られ、主要な部屋はフランスの装飾美術家、アンリ・ラパンがデザインし、1929年から4年の歳月を費やして33年に竣工された建物である。


朝香宮夫妻は1925年、パリのアール・デコ博(現代装飾美術・産業美術国際博覧会)を観賞、感銘を受けられたという。アール・デコとは、植物の有機的な曲線が象徴的なアール・ヌーヴォー様式とは異なり、幾何学的なスタイルが特徴的である。当時の新しいアートの流れや、多様な表現から影響を受けたこの様式の造形は、家具や建築となり生活空間の中に現れていた。


1993年には東京都の有形文化財に、2015年には国の重要文化財に指定され、7年半をかけた改築と改修後20183月リニューアルオープン。年に一度のペースで本館の建築自体にテーマにした展覧会を行っている。参考までに関連記事をご紹介。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20200


椅子は洋式空間の要であるとも常々思う。人にとって快適な座り心地である以前に、視覚的な空間イメージのベースとなっている。たとえば、下の写真のソファが別のものだったら?想像してみると面白い。




こちらは、椅子とテーブル上のティーセットが室内空間に絶妙に溶け込んでおり、目を留めた。


アンドレ・グルー(デザイン)、マリー・ローランサン(絵付)、アドルフ・シャノー(制作)Designed by André Groult, backrest painted by Marie Laurencin, made by Adolphe Chaneaux   制作年 Date : 1924

https://www.teien-art-museum.ne.jp/collection/tag/アール・デコ/




通常非公開の本館3階「ウィンターガーデン」にて。温室として設えられた空間。白と黒の市松模様の床、朝香宮が購入したというマルセル・ブロイヤーの椅子とのコントラストが印象的。


関連記事

アール・デコの館にて 1Interior Decorating in 1933 at 東京都庭園美術館

http://sawaroma.blogspot.com/2019/08/1interior-decorating-in-1933-at.html?m=0


écrit par SAWAROMA



2019年7月15日月曜日

パリの思い出・Ma mémoire à paris




昨日はフランス革命記念日。古いアルバムから昔暮らしたパリでの写真を眺めた。1988年3月。Le 14 juillet est la fête nationale de la République française. Des photos quand jétais à Paris il y a environ 31 ans.



シャンゼリゼ通りの西端にある凱旋門の上から見えるエッフェル塔。何日も通ったルーブル美術館を前に立っていたあのとき。


パリに滞在し体験したことは、今に確実に繋がっている。語学学校以外の時間の多くを美術館巡りに費やしたのは、観ることが楽しかったから。


ピカソ美術館では或る作品を長時間眺めて考え込んだりもした。翌日ポンピドゥセンターへピカソの本を買いに行く。本物を直接観て感じることから自身の思考が始まることを学んだ。


語学学校の課外プログラムで見学したパコ・ラバンヌの香水工場。量産製品としての香水というものを目の当たりにした。


パリで抜群に美味しかったのはパンだった。そして食べ物を売っているお店の通りを歩くと、バターでソテーされるときの独特の芳香や、様々なチーズが混在する匂いによく出会った。


勇気を出して入ったフランス料理レストランでは私のおぼつかないフランス語の発音を訂正されたことしかおぼえていない。でも、おかげでのちにクスクス料理のお店では笑顔で会話できた。


レ・アールに在ったアニエス・ベーのお店で、形も香りも素敵な石鹸にひと目惚れ。このブランドの最初のフレグランスも大好きだった。


当時大学の友人と活動していたロックバンドのライブで着る衣装を探すため、色々なお店をまわりKOOKAÏの赤のワンピースも買った。偶然出会った薄紫のニットは今も健在。ブランド名は知らない。


タートルネックがよく似合うフランス人男性にいきなり路上で話しかけられ、日本人なら納豆とチーズの共通点についてどう考えるかと尋ねられるなど日本ではほぼあり得ない出会いもあった。


22歳。だから感じられたことは多々。私が生まれた富山で18年過ごした後、東京生活4年目の春。初めての海外滞在はパリだった。忘れない。


écrit par SAWAROMA




2018年12月12日水曜日

『香と日本人』稲坂 良弘 著より・La culture de l'encens de 1500 ans créé par le Japon





日本が創り出した約1500年間の香文化。それは、昨今ますます海外から大いに注目されているそうです。6世紀末に仏教と共に伝えられた香木「沈香」。当初は「祈り」のために用いられ、平安時代には、貴族がこうした香素材を調合して生活の中で薫香としてふんだんに用い、武家社会ではこうした文化が「香道」として進化を遂げたのでした。

こうした歴史と共に日本の香文化の独創性として、「香りを抽象・心象でとらえる精神性」や「季節感や文学と結びつけて表現する」を挙げて解説しているのがこの本です。著者は、稲坂良弘氏。(現在、株式会社日本香堂ホールディングス特別顧問)





La culture de l'encens de 1500 ans créé par le Japon. J’entends dire qu’aujourd’hui, elle suscite de plus en plus d’attention de l’étranger. Un bois parfumé, le "Jinkō", qui a été transmis au Japon avec le bouddhisme à la fin du sixième siècle . À l'origine, il était utilisé pour la "prière". À l'époque de Heian, la noblesse utilisait abondamment ces ingrédients d'encens comme parfum dans leur vie et, dans la société des samouraïs, ces cultures évoluaient sous le nom de "Kōdō".

Parallèlement à cette histoire, ce livre est décrit sur la créativité de la culture de l'encens japonais en mentionnant "une spiritualité qui capture le parfum avec l'abstraction et l'esprit" et "l'exprimant conjointement avec le sentiment saisonnier et la littérature". L'auteur est M. Yoshihiro Inazaka (À présent, conseiller spécial de 

Nippon Kōdō Holdings).


先週末、12月8日午後、

日本調香技術普及協会(JSPT)

http://www.jspt.jp

主催の講演会「香と日本人」にて、講師の稲坂氏によるお話を堪能した直後、好奇心を触発されて上記の本も入手しました。演劇の脚本家やCMディレクターとしての経歴をお持ちである著者の語り口は実に明快、聴きながらすぐに映像が目に浮かぶ立体感に満ちています。お話とともに実際に塗香を体験させていただいたり、源氏物語で藤壺と光源氏の別れのシーンで登場する「黒方(くろぼう)」の薫香や貴重な伽羅の香りも聞かせていただき、本当に楽しい時間でした。



数年前に、歌人である尾崎左永子氏の著書『平安時代の薫香』

http://sawaroma.blogspot.com/2014/02/blog-post_5.html?m=0





を味わい深く読んでいたので、冬の日の黒方の香体験は心に沁み入りましたし、稲坂氏の著書にも尾崎氏の著書にも、私の大好きな枕草子の一節「心ときめきするもの」が紹介されていたのは印象深いことでした。自分だけの優雅な時間のために香りというものがいかに大切であるかを実感している私にとって、平安時代に薫香を嗜んで生きた清少納言に共感できたのですから。


西洋から伝えられたアルコールベースの香水に幼少期から魅かれていた私は、広く香りの素晴らしさを知り伝えるために、人との関わりの深かった香料素材を探求するアロマテラピーも学びました。その過程で香道という日本ならではの進化を遂げて今に生きる香りの文化があったことも知り、香りというもののとらえ方にこの国の風土ならではの感性を再認識していたところです。上記2冊の本は、香水をはじめとするフレグランス類を優雅に楽しみたい人にとって、得難い先人からの教訓を共感とともに読み取ることができると感じます。




東京にて、sawaroma より。

écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.



2018年11月3日土曜日

浮世絵へのオマージュ~日本の色・L'Eau de Miya Shinma




ミヤ シンマ パルファンの新作、ロードミヤシンマ。

伊勢丹新宿店にて。


L'Eau de Miya Shinma

http://miyashinma.fr/jp/parfums/leau_matsuba.html

http://miyashinma.fr/jp/parfums/leau_kikyo.html

 http://miyashinma.fr/jp/parfums/leau_momo.html

à  Isetan Shinjuku




浮世絵へのオマージュ。

名称は日本の色を示す言葉。

松葉色、桔梗色、桃色。

それぞれの、色という抽象が

イメージされた香りです。




本年のイセタンサロン ド パルファン

(10/31~11/5 伊勢丹新宿店本館7階 催物場)

https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/event_calendar/parfum/201810.html

限定の香りとのこと。

さっそく新間美也さんによるレクチャー

「心潤う香水物語」を拝聴しながら

試香させていただきました。


目の前に滲み出るように浮かぶ色のイメージ…。


沁み通るような清涼感の奥に柔らかさが漂う松葉色。

凛と佇む潔さがそこはかとなく気高い桔梗色。

穏やかな陽射しの中にうっすら染まる愛らしい桃色。



東京にて、sawaroma より。

écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.


2018年10月31日水曜日

ブルガリアンローズ講演レポート・Report of my lecture on Bulgarian damask rose





香りのおしゃべり会『ラ コゼット パフュメ –vol.18 』が

10月28日に開催されました。

《La causette parfumée vol.18 》was held on Sunday, October 28th.

.http://lacausetteparfumee.com/kaori/la-causette-parfumee-vol-18.html




会の主催者、地引由美氏による新作&ヴィンテージ香水ご紹介の後、私がブルガリア産ダマスクローズについて講演いたしました。

After introduction of new & vintage perfumes to participants by Ms. Yumi Jibiki, organizer of this association, I gave a lecture on damask rose from Bulgaria.

http://sawaroma.blogspot.com/2018/09/blog-post.html



講演では、ダマスクローズの植物としての背景、ブルガリアでの5~6月の開花期の様子、収穫から精油製造までのプロセスについてお話しました。

In the lecture, I talked about the plant background of damask rose, the appearance of flowering period in May and June in Bulgaria, and the process from harvest to essential oil production.








ダマスクローズウォーター、2012年産ダマスクローズ精油、2013年産ダマスクローズ精油。参加者全員でこの3種類の天然アロマをスプレーや試香紙、特別な箱などで試しました。

I introduced damask rose water, damask rose essential oil of 2012, & 2013 . Participants tried these 3 sorts of natural aroma with spray, test paper, and special box etc.


ローズの天然香料が香りの創造において素晴らしい役割を果たすことを参加者に伝えるため、私は香りの商品を2つ、『RELAXING』と『Suiren』をご紹介しました。これら2製品ともに数種類の香料素材で調香されており、その素材の一つがブルガリアンローズの天然香料なのです。

In order to tell the participants that raw material of rose plays a wonderful role in the creation of fragrance, I introduced 2 fragrant products; 《RELAXING》and  《Suiren》. Both of them were created with several fragrant materials , and one of them is raw material of bulgarian rose. 




『RELAXING』はアロマトリートメント用のブレンド精油です。ダマスクローズ精油が使われています。2005年、二期倶楽部という那須に存在したホテルのアロマトリートメントサロン、nikissimoのために私が調香しました。現在も、アートビオトープ那須 https://www.artbiotop.jp にて使用されています。《Suiren》はパルファン サトリの調香師、大沢さとり氏によって創られたオードパルファンです。

http://parfum-satori.com/jp/collection/suiren.html


《RELAXING》is blended essential oil(one of them is damask rose essential oil )  for aroma treatment, created by me in 2005 for nikissimo (Spa & Aromatreatment of NIKI CLUB NASU), and now is used in《art biotop NASU》https://www.artbiotop.jp .  

《Suiren》is eau de parfum created by Satori Ōsawa, perfumer of 《PARFUM SATORI》

http://parfum-satori.com/en/collection/collection.html.



参加者からは多くのご感想を寄せていただきました。「ダマスクローズ精油のパワフルで複雑で華麗な香りにとても驚き、より深く知りたいと思った」「ブルガリアのバラ祭りや春の伝統的習慣が素敵だ」「単体としてもインパクトのある薔薇の香料が、脇役としても香りの創造に効力を発揮することを実感した」「ローズウォーターも精油もぜひ使ってみたい」などなど。参加者のみなさま、主催者の地引様、本当にありがとうございました。

地引氏と私との記念写真です。




I heard participants received many impressions.

 "I wanted to know more deeply the powerful, complex and brilliant scent of damask rose essential oil." 

"Traditional customs in spring of Bulgaria and rose festival are wonderful"

“ I also realized that the fragrance of the rose with impact also demonstrates its effect on creation of fragrance as a supporting role”

 "I'd like to use rose water and essential oil ! " and so on. 

Thank you very much for all the participants and Ms. Jibiki, Fragrance Specialist.

This is a memorial photo of Ms.Jibiki  and me. 



参考情報 / Reference information

 http://sawaroma.blogspot.com/2018/05/articles-of-roses-as-archives-3200950.html


東京にて、sawaroma より。

…written by 《SAWAROMA 》at Tokyo.