2021年1月28日木曜日

金星りんご・Son parfum est merveilleux.




金星、それはりんごの品種名です。

淡い金色、優美なたたずまい。

そしてその香りが素晴らしいのです。

デリケートなフルーティーフローラル。


Kin-sei, en français, ça veut dire Vénus .

C'est le nom de cultivar de pomme.

Or pâle, atmosphère élégante.

Et son parfum est merveilleux. 

Delicate floral fruité. 






以前もこの季節に

こちら

で記事にしていましたが、

写真が見られなくなり、

リンク先も消えてしまったので、

改めて今年の金星りんごたちを。








りんご「金星」は、

「ゴールデンデリシャス」と

「デリシャス」の交配種です。



…écrit par SAWAROMA




2021年1月20日水曜日

香りの専門誌『PARFUM』冬号(No.196)発刊




香りの専門誌『PARFUM』冬号発刊です。諸般の事情により、通常よりも発刊日が遅くなりましたがようやく読者の皆様へ発送することができました。

La dernière édition dePARFUM(No.196).

Pour diverses raisons, la date de publication était plus tardive que d'habitude, mais nous avons finalement pu l'envoyer à nos abonnés.






『芸術と香水・132』では、

『香りの器 高砂コレクション展』

をクローズアップ。

À la pageL’art et le parfum132présente

 Forms for  Fragrance -Treasures 

from the Takasago Collection 





特集「今!を生きるオーラのある香り。」では、

本誌初登場となるフレグランスブランド

ĖDIT(h) の「レミニス」の他、
夜桜をイメージしてつくられた
「ラッドスカイ ヨザクラ」/(株)ウエニ貿易 
そして、224日発売となる
 エクラ・ドゥ アルページュ シアー」
/ランバンなど全7種を掲載。




「香り立つ女優」では、

かつて私自身もこちらの記事でご紹介した

イザベル・ユペールについて

映画評論家の橋本光恵氏による記事。





BOOKS」では4冊をご紹介しています。

2020年後半に発売された新刊2冊の

『黒猫と歩む白日のラビリンス』と

『たちどまって考える』。

そして、名著紹介の2冊は

『文化のフェティシズム』と

『土を喰らう日々 わが精進十二ヶ月』。





1972年創刊『PARFUM』は香粧品文化の情報誌。

編集長は、香水評論家の平田幸子氏。

私も編集メンバーの一人です。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés, sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum. Et je suis une des rédacteurs de ce magazine. PARFUM est le magazine trimestriel sur un système d'abonnement pour un an.


香りの専門誌『PARFUM』は

定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

詳しくは

こちらをご覧ください。



…écrit par SAWAROMA





2021年1月16日土曜日

春待ちネイルカラーと2つの香り





この色と共に春を待つ日々。

Dans les jours d'attente du printemps, 

avec cette couleur 883 PENSÉE/ LE VERNIS.






1月に入り、極寒期と思いきや、

時折春を思わせる暖かい日があったりします。

名実ともにあたたかな春が訪れてほしいと思い、

ふと指先を見ると、元気のない様子。

うっすら薔薇色の爪に、

皮膚を明るく包むような

優しい色を纏いたくて

出逢ったのがこの色、883 PENSÉE 

PENSÉE  (フランス語で「考え」という名詞、

または「考え抜かれた」という形容詞の女性形)

という名前にも魅かれました。


この春の新作限定色のようです。

咲き誇る花々にインスピレーションを得て

創りだされたという

スプリング - サマー 

メークアップ コレクション 2021

詳しくは

こちらから。




実際にネイルにのせてみると

違和感のない程よい明るさと艶で、

指先がしなやかに映ります。

日常的にも、時と場所を選ばない洗練色。

まさに「考え抜かれた」色。


この色から想起する香りは

やはり、洗練という言葉の通り、

練られた「程の良さ」を感じさせるもの。

2つのフレグランスを思い起こしました。


まずは

こちら


自身の日常で気軽に纏える、

普遍的なクラス感(心地良い上質な空気感)

を見出せた香りです。


そして、もう一点は

こちらです。


透明感のある、

柔らかな素肌の温もりを

繊細に伝える香りとして印象的でした。


2021年の春は

笑顔で迎えられますように。


…écrit par SAWAROMA






2021年1月9日土曜日

香染が映す気高い心・KOUZOME/L’Eau de Miya Shinma Exclusive





パリ在住の調香師、新間美也さまより、

年末年始のご挨拶とともに

新作KOUZOMEのサンプルとカードが届きました。

J'ai reçu un colis de Paris. Merci beaucoup.






なめらかな奥行きと、

包みの色によく似合う華やかさが

肌から装いへとゆっくり伝わる

心地よさを感じます。

スパイシー・ウッディーの

豊かな温もりを漂わせる

この香りの誕生秘話については、

こちら に詳しく綴られています。



山河異域 風月同天

同じ山川はないけれども、風も月も同じもの。

KOUZOME(香染)は、この詩が刺繍された僧侶の袈裟の色の名前です。


«Bien que nos montagnes et nos rivières soient différentes

   Notre vent et notre lune sont les mêmes »

KOUZOME est le nom de la couleur de la robe du moine 

sur laquelle ce poème est brodé.



たおやかなあたたかさ

新間美也さまが創られる香りには、

みな、独特のたおやかさがありますが、

今回の新作にはひときわ

繊細な滑らかさを感じます。


Chaleur gracieuse…

Les parfums créés par Miya Shinma ont tous une grâce unique.  Surtout, je ressens la douceur délicate de ce nouveau travail.



昨秋パリで発売された今回の新作は、

日本では販売されていませんが、

その他のラインナップは

こちらでご覧いただけます。



…écrit par SAWAROMA





2021年1月5日火曜日

ポピーからの追想・Le charme de cette fleur exprimé par le parfum





蕾のポピーから開花、そして散りゆくまでの一週間を観察。植物だって確かに動いているのだ、と強く感じさせる。蕾が開く間際に強く拡散される独特の匂いは印象的だった。湿った土のように野生的でスパイシーながら、奥の方には粉っぽい甘さがある。


J'ai observé une semaine des bourgeons de pavot à la floraison et à la chute.  Cela me fait fortement sentir que même les plantes bougent certainement.  L'odeur unique qui était fortement diffusée juste avant l'ouverture des bourgeons était impressionnante ;sauvage et épicé comme un morceau du soil humide , mais douceur poudrée dans le fond.










その咲き方、花の質感。

視覚的な魅力も含めて、

香りや装いに表現したくなる

デザイナーは少なくないようだ。


La façon dont il fleurit et la texture des fleurs. Il semble que de nombreux créateurs souhaitent les exprimer par le parfum ou leurs vêtements, y compris leur attrait visuel.





例えば、

フラワーバイケンゾーのヴァリエーション。

https://www.kenzoparfums.com/jp/ja/flower-by-kenzo/


そして、日本で2021年1月8日発売となる

スカーレット ポピー コロン インテンス

/ ジョー マローン

https://m.jomalone.jp/

については

こちらの記事が興味深い。

Jo Malone London Scarlet Poppy Cologne Intense  /  Fragrantica

https://www.fragrantica.com/news/Jo-Malone-London-Scarlet-Poppy-Cologne-Intense-14498.html




いずれも、

ボトルのヴィジュアルとともに

ポピーという花の魅力が

表現された香りである。

ポピーの視覚的魅力無しに

果たしてこのような香りが

生まれたであろうか?

やはり香水というものは、

視覚に訴えるボトルの魅力も

欠かせないものだと感じる。




…écrit par SAWAROMA