2012年10月31日水曜日

ハーブで煮込む暖色メニューの美味しさ

オレガノの、あったかボルシチと万能トマトソースを読んで、こういう香り豊かな赤いスープや暖色メニューの美味しい季節がやってきたと感じます。

ボルシチは寒いロシアの料理。
上記でご紹介した記事に書かれたレシピではシナモンなども使われ、いかにも身体が温まりそうです。オレガノ、ローリエなども煮込み料理にはおなじみのハーブで
私もよく使います。

私が夏によくつくるラタトゥイユはこんな感じですが
(ラタトゥイユといえば茄子が欠かせないようです…)


夏だからこその茄子がなくても
トマト缶があれば今の時期は同じ暖色のカボチャやニンジンをメインに
タマネギや長ネギ、ピーマンやキノコ類を合わせての
秋冬ヴァージョンをつくることもよくあります。

こんなときに入れるハーブとしては
優しい香りのスイートマージョラム(写真のように可憐な花が咲きます)



それからローズマリー。
野菜や肉を茹でたり炒めたりのとき…頻繁に用います。


乾燥タイプも販売されていますが
生のフレッシュさも暖色野菜の甘みやオリーブオイル、ガーリックによく馴染んで美味しいものです。

明日から11月。ぐっと冷え込んできたのでこれからはますますこうしたメニューで元気になりたいです。

2012年10月30日火曜日

文化学園大学 第62回文化祭『文化ワールド』・教科展示では「香りの視覚化」も

今年も文化祭の季節が到来。

11/2,3,4の三日間。文化学園大学・文化学園大学短期大学部では、今年も年に一度の「文化祭」が新都心キャンパスにおいて開催されます。

6月の小平キャンパス(現代文化学部)におけるけやき祭でのファッションショー、教科展示も、再び開催。
コチラでご紹介した私の担当教科である
「ファッションとアロマ」2011年度の課題作品も、対応する香りとともに3日間、
C館5階で展示されます。

12種類の香りから生まれた自由な18ビジュアル。
今回も多くの方にご覧いただきたいと思います。

2012年10月27日土曜日

映画『みんなで一緒に暮らしたら』・個人主義を友情で共有できる?

ちょうど一週間後、11/3から公開される映画が魅力的。

齢を重ねても、心は老化しない。『みんなで一緒に暮らしたら』

この記事のトップの写真に懐かしい顔。
ジェーン・フォンダが久々のフランス映画出演とのこと。
私が彼女を強く意識したのは映画『黄昏』。家族の和解を描いた作品だった。
現在74歳の彼女は、当時の魅力に加え、さらに時間の澱を糧にしたような深みをたたえている。予告編で彼女のフランス語を初めて耳にした。

『みんなで一緒に暮らしたら』
" Et si on vivait tous ensemble? "
ほぼ、原題どおり。ストレートな邦題。

血縁ではなく、互いの誕生日を共に祝いあう友情が、細かいルールも決めずにどこまで互いの事情に依る生き方を行動として共有できるのか。

必ずしも70代の人達に限った問題ではなく
今後、異文化を背景に生きてきた人間同士がいかに共生していけるのかという普遍的な問題にも繋がるテーマであると感じる。

これが、個人主義の国といわれるフランスを舞台に描かれているのも面白い。

5年の歳月をかけて練られたという脚本。
上記の記事中にある次の表現
…少年少女のような無邪気さと人生の経験値を兼ね備えた、この愛すべき「不良老人たち」の行く末…
これを描くことが簡単であるわけがない。

たとえば、元哲学教師という設定のジェーン・フォンダ演ずるジャンヌから、どのような言葉が紡ぎ出されるのか。想像しただけでも興味深い。

2012年10月25日木曜日

仏オーガニックメンズコスメ・ブランド名(数字)は地球の傾斜角度

数字そのものは、国境を超え、文化を超え、判別される記号の一つ。
「見てわかるのに、なぜそれが?」
という暗号めいた謎は好奇心をくすぐる。

GQ JAPANのこちらの記事
男だってオーガニック! フランスで大人気のスキンケアブランド「66°30」、日本初上陸 を見て、真っ先に知りたくなったのはその「66°30」の意味。

地球の傾斜角がその意味。
なるほど。なんとなくその位は傾いているとは思っていたけれど
いざ数字にされると、余程絶妙なバランスなのかと有難くなる。

しかもこの名前をカタカナではあるがフランス語で伝えようとしている。
「66°30(ソワサント・シス・ドゥグレ・トラント)」
今季私の仏語講義で60以上の数字の発音を憶えようとしている男子学生にも、早速教えてあげようと思った。

老若男女ともに、スキンケアは大切。
皮膚の状態は見た目はもちろん、健康状態のバロメーターともなる。
大切なボディを、衝撃や感染、乾燥から保護してくれるバリヤー、皮膚。
「洗浄→保湿 →保護」のスキンケアで有るべき絶妙バランスを保ちたいもの。
健康な皮膚は、地球環境とともにある、と意識しながら。

これからの季節、日本も空気が乾燥する。
しっかりと保湿して、バリヤー機能を守りたいもの。


2012年10月24日水曜日

デコルテに映える・糸で編まれたアクセサリー


本日チェックした記事の中、最も心魅かれたのはコチラ

こんな有機的な曲線フォルムは、人の曲線によく馴染む。
パリのブランドのようで、ハンドメイドによるものらしい。

しかも金属のように固くはない。衣服のように糸で編まれた布製。
衣服の一部としてのアクセサリーであることはもちろん
美しいデコルテを自ら愛おしく感じられそうな
デコルテ・コンシャスなアイテム。

私ならば、ダマスクローズの淡い香りを吹き付けて
その肌触りとともにリラックスしたくなるかも。

実は私の皮膚は金属のアクセサリーに弱い。
20代のころ、何度イヤリングで耳がかぶれたことだろう。だからピアスなんてもっての外と諦めた。首元もチョットだけとばかり形の気に入った金属アクセサリーをつけると、せっかくデコルテを綺麗に見せられるトップスを着ても赤らんだ皮膚で台無し。純銀や金でつくられたものであればそうならないが、そんな稀少金属ばかりに頼ってもいられない。現在私は、皮膚に触れる部分が布でできたものを選んだり、自分で布紐を用意してオリジナルアクセサリーをつくったりしている。

だから、今回のような出逢いは嬉しい。

デコルテは顔の延長でもある。
もっと大切に、その魅力を楽しみたい。

これからは寒くなる季節。
首元を包み込むネックの服もよく着ることだろう。
タートルネックの上からも
コロンとした軽い布製の首飾りが似合うと思った。

2012年10月22日月曜日

第11回アロマの日・AEAJ主催アロマテラピーセミナー

AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)により制定された「アロマの日」が
来る2012年11月3日で11年目を迎えます。

日本にはAEAJのみならず、様々な考え方に基づくアロマテラピー関連の協会や団体がいくつかありますが、私は縁あってこの協会の会員となり、アドバイザー、インストラクター、アロマセラピストの資格認定を受けてから10年以上が経ちました。

AEAJの特色の一つとして、広く香り全般、アロマテラピーに興味を持った一般の老若男女誰もが受験できる「アロマテラピー検定」の存在があります。

安全にアロマテラピーを楽しむための基本を学び、その修得を検定によって確認できるこの制度のおかげで、必ずしもこの分野のプロフェッショナルにならなくとも、日常生活の中で安全に香りを楽しむ術を身につけた方がこの15年位で増えたようです。香りで日々を快適に、というライフスタイルが普及したといえます。

さて、今年も「アロマの日」を含めた「アロマウィーク」に、記念イベントや初心者向けの様々な興味深いセミナーが開催されます。「アロマテラピーフェア2012」の会場は銀座のプランタン本館5階。

10/31〜11/6の6日間に提供されるセミナーは、明日10/23より、プランタン銀座HP
よりオンライン予約開始です。

各種セミナー内容、予約ご案内含むアロマテラピーフェアのページを下方にスクロールいただくと、11/3(16:00〜17:00)の私の担当セミナーも記載されています。

タイトルは「花の香りとの相性を探る」。初心者の方々にも、フレッシュなダマスクローズやオレンジフラワーの香りを楽しんでいただきたいと思っています。

2012年10月20日土曜日

愛好者へのサプライズ・ゲランの名香クリスマスギフト

新しきをたずねて、古きを知る…
最新フレグランスニュースにて、歴史ある名香との邂逅。

いずれも
当時の空気の中に静かに芽生えつつあった
未来に繋がる普遍的な人の感受性を
香りで巧みに表現していると思います。

アメリカのフレグランスサイト、Fragranticaの10/16の記事。
Christmas Gifts From Guerlain (By: Serguey Borisov)

フランスにて創業1828年。ゲランの歴史を彩ったフレグランス3種を、この記事の概要とともに、私の文献も参照しながら紹介してみようと思います。

まずは " Habit Rouge "(1965)。
今回このフレグランスを旅先にも携帯できるようボトルがピッタリ入る黒のケースがつくられ、まさに愛好者へのサプライズ・ギフトになりそうです。

「アビ ルージュ」と日本では発音されるこのフレグランスについて。
香水評論家の平田幸子氏監修による*『香水の本』では、「赤い上着(乗馬着)」と訳されています。仏語で" habit "は服を、" rouge" は「赤い」を意味します。
そのパウダリーオリエンタルな香りは、60年代当時主流であった爽やかなウッディタイプとは全く異なるタイプであったとのこと。
*によれば

深みのある樹木の香りをベースにラベンダー、バニラの暖かみ、ヘスペリデスのさわやかな香りが混ざり合ったエレガンス派。貴族的な雰囲気の人に。
…との記述。

次に " Shalimar "(1925)。
シャリマーとはサンスクリット語で「愛の殿堂」を意味します。
今回、特別なシャリマーのために、専属調香師ティエリー・ワッサーはマダガスカルに旅し、最良品質のヴァニラを求めたとのこと。18ヶ月もの熟成期間を経て得られたヴァニラビーンズは、フランスにおいて極上のヴァニラ香料となり、ゲランのためだけに使用されたということですから、そのような貴重なヴァニラが使用されたスペシャルシャリマーに出逢えるパリの人達は幸運です。

この香りの奥深さについて、20代の頃に魅了されてしまった私が昨年書いた記事がコチラ

そして、" L'Heure Bleue "(1912)。
名香「ルール ブルー」は今年で生誕100年目。
100周年を記念し、バカラの卓越した技術によって作られたボトルは見事。写真で眺められただけでも感激の美術品。ボトルネックを飾るのは繊細な黄金でつくられたスミレの花…

このブルーには、黄昏時のほの暗い「蒼」という文字が当てられています。
" Heure" は「時、時間」を意味するので「蒼の時」。
パリ在住の調香師、新間美也さんは、この香りを著書『香水のゴールデンルール』中で記憶に残る名香の一つとして挙げられ、以下「」のように記されています。

「…代々、香水商として続いてきたゲラン家は、印象派の絵画のコレクターであり、印象派へのオマージュとしてこの香水をつくったという話をきいたことがあります。あるいは、これは、シャンゼリゼ通りにあるゲランのお店の二階の窓から見える夕暮れどきの風景を表現した香りだともいわれています。」


2012年10月18日木曜日

花は厳しい環境の中で開く・野村哲也 著『世界の四大花園を行く―砂漠が生み出す奇跡』より

見たことのない圧倒される存在感。
強い生命力を感じさせる、くっきりとした周囲との境界線。

そのようなものを見て私は自分も生きていると感じた。




野村哲也 著『世界の四大花園を行く―砂漠が生み出す奇跡』(中公新書)

荒涼とした砂漠に花園が出現することがあるという。
雨季とともに別世界となり、まもなく消えて行く。
この本の著者で写真家の野村さんは
南半球の驚くべき花園との出逢いを綴っていく。

ペルーでは甘い香りを振りまく瑠璃色の花「ノラナ・ガイアナ」に心惹かれ
南アフリカでナマクワランドから喜望峰へ全長600キロも続く花園に出逢う。
オーストラリアには自然が作り上げたハート型のリースフラワーに感激。
チリでは、断崖絶壁に咲き誇る深紅の花「ガラ・デ・レオン」に一目惚れ。

まずは写真のみを目で追った私は
文章がなくても十分感激した。
見たこともない花、植物、動物、風景。
多種多様の生き様は圧巻。

文章がまた楽しい。野村さんと共に旅をしているように思えてくる。
私が知りたくなったことはたいてい野村さんが現地の人に尋ねている。

花は雨の気配を巧みに感知するのだろうか。
環境を鋭敏に読み、時を得て咲く。
種は土の中で時を静かに待つ。
限られた命が満開となる一瞬。
だからこそ、砂漠の花園の存在は
生きた私の内側に強い衝撃を与える。

本来ヒトもそうした力を持っているのではないか。
常に変化する環境が生き物にとって厳しいのは当たり前であり
そのような環境からの情報を的確に読める感覚の力が
命をつないできたのであろうし、これからも。

2012年10月17日水曜日

形は風次第・DAHLIA NOIR の香りと秋の空気

昨年の秋、フランスの美容雑誌 "VOTRE BEAUTÉ"誌上で
このページに出逢った。




たなびく長い黒髪すらも
衣装の一部にしているかのように見えた女性。
そのクールな眼差しに
どこか危な気なミステリーと儚いゆえの強さを感じ、
風の動きに守られたその姿がいかなる香りを意味するのか
ずっと気になっていた。

10月初旬に日本にて発売されたばかりという
Dahlia Noir Eau de Toilette Givenchy for womenを、カラリと晴れた秋の空気の中で試した。

この香りから
私が自由に想像した女性について…

その姿はまぼろしのよう。
いまだかつて出逢ったことのない人。
彼女は不思議な動き方をして
手の届かない場所にいるのかと思いきや
時折、近くにいるかのような錯覚を感じさせる。

その顔も身体のラインも容易には見えない。
オーラだけが浮いているかのよう。

空気の動きによってその姿は変わり、捉えどころがない。
影なのか光なのかわからないオーラに包まれて
視覚から遠のいても、記憶からは消えそうにない存在。

いかにそのシルエットがはっきりと見えなくても
あなたは魅力をたたえたひとりの大人の女性です。

久しぶりに
繊細で深いイマジネーションの世界に浸れたのも
このクリアな秋の空気のおかげかもしれない。

12月にはこの香りのオードパルファムも発売されるらしい。
またイメージがふくらむかも、とチョット期待。

コチラ でも書いたように
先入観なくイメージを拡げられる楽しさは
まさに目には見えない香りならでは。


2012年10月16日火曜日

秋の息抜き・ ミントチョコ

秋になると一層美味しくなるものの一つがチョコレート。
たとえば、DEEN & DELUCA のこちら。




5g。この約2センチ四方1個で
ちょっとした板チョコ1枚分のお値段ですが
甘いケーキ1ピースも食べられない私にとっては
この1個の甘さがベスト。

カカオのほろ苦さと甘さの間に
ミントが涼やかに香り
一瞬口の中がハッピーなフレーバーに包まれます。

ミント好きな人は
ますますこの植物のエレガントな香りに感激するでしょうし
甘いものが苦手な人にも喜ばれるかもしれません。

好きなものをほんの少しから。
このブランドでは、紅茶も1パックから購入できます。
アールグレイ・エクストラや
モロッカン・ミントの紅茶と合わせていただいても
このミントチョコの魅力は一層引き立ちます。

最近親しい人へのおつかいものに
このミントとミルク、ダークのチョコレートの組合せを
DEEN & DELUCAの布袋に紅茶パックと入れて贈り、好評を頂きました。

2012年10月13日土曜日

2010年発足「日本調香技術普及協会」・URL開設

2010年11月に発足した日本調香技術普及協会(JSPT)
のURLが開設されています。

コチラ にも掲載されている「第3回フレグランス香調トレンドセミナー」を受講の際、URL開設のお知らせをいただいたばかりです。

URL開設により、フレグランス含む香りを愛好する方々に具体的にこの会のことをご紹介できることを嬉しく思います。

フレグランス、香粧品、香料に関わるお仕事をされている方だけでなく、香り愛好家の方にとっても好奇心が触発されるセミナー(講演会)が発足以来今回で5回目の開催となりました。

5回目の本日は1回目に当たる発足記念講演会の講演集が会員限定として進呈され、当時拝聴した貴重なお話を思い起こしています。

私自身も一会員としてこれまでに拝聴した内容についてブログで記していますので改めて以下に3本ご紹介いたします。

Bulgalia's Essential Oil Industry (ブルガリアの精油産業より)

チュベローズ(月下香)と "Valentina"(Valentino)

調香師

本日も、この秋の最新フレグランスについてマーケティングご専門の方や調香師の方々による分析や捉え方を拝聴。私自身もそれぞれの香りからイメージできるペルソナやシーン、ファッションなどを楽しくメモしながら傾向を感じ取ることができたと思います。

2012年10月12日金曜日

秋晴れ、郷里にて

郷里の父が入院したと知り急遽富山へ。
18歳まで過ごしたこの地に
秋も盛りの10月に私がいるということは
何十年もなかったことだと思う。

あえて飛行機を選ばず陸路にて。
上越新幹線を使う新潟まわりの経路。
風景をみたかった。

越後湯沢で乗り換えた北越線はくたか号は
車窓が大きく座席もゆったりとしていた。
糸魚川〜魚津間にて
淡いブルーグレイの静かな日本海を眺める。

翌朝。病院を訪れる前に自宅付近を散歩。

自宅裏に今もある幼稚園には3年間お世話になった。
幼稚園前の通り沿いに鮮やかなオレンジ色の実をつけた木を発見。
このあたりでよく友人と遊んでいた。




秋晴れの空のもと
葉も実もキラキラと輝いている。
きれいな空気を通ってきた光ならではの色。
明らかに東京で見る色とは違う。

自宅から約10分も歩けば着くこの裏門。
高校での記憶はあまり無い。
大きくそびえる木はあの頃のままのような気がするが
建物には年月を感じる。




私の記憶の中には、通学路にいくつかの店や医院が並んでいた。
そのほとんどが、いまや無い。
かつてあったものの多くが
年月とともに無くなり、
代わりに新たなものが出来るでもなく
ただ、隙間という空いた場所が増えていく。
見晴らしばかりが良くなり
人の気配が薄くなっている。
人の多すぎる東京に慣れたせいかもしれない。

JR富山駅から南富山行きの路面電車(通称、市電)は健在。
3歳に富山市内に来てから18歳までの時間、何度も乗った。




富山駅から南富山駅までの市電乗車中
私の意識は
眠っていた記憶と車窓からの視覚との間を何度も往復した。

何十年たっても健在なものと
既に無いものとを比較しつつ
これからの10年で
淘汰されつつも再生し得る可能性を秘めた地域の力を想像。

帰路の北越線ではヨーロッパ系外国人の姿もチラホラ。
ドイツ語を話す父娘が印象的だった。

2012年10月7日日曜日

愛好者へのささやかな配慮・"Voyage d'Hermès"のボトルデザイン

2010年春にエルメスからデビューした"Voyage d'Hermès"は、今も根強いファンが存在するようで私の知人もその一人。

先月、「旅先にフレグランスを携帯する、いくつかの方法」で相談された知人から、発売年当時のボトルと今年購入したボトル二点を見せてもらう。下の写真で寝かせてある透明ガラスタイプが発売年のもの、立たせてある白の不透明ガラスタイプが今年のものらしい。


どちらが好みかといわれたら意見が分かれそうだが、このように違うヴァージョンが揃うのは愛好者にとっては嬉しいらしい。

このフレグランスはユニセックスタイプで男女ともに人気が高いせいか、お得なリフィルも販売されているほど。だからこそオリジナルボトルで購入してくれるファンを大切に思う気持ちもあるのかも。



上の写真のボトルを見て、知人が持っていたiPoneとどことなく似ているような雰囲気を感じなくもない。薄くてかさばらず、旅のお供としても邪魔にならない点は共通する。

この軽やかで爽やかな風のような香りは
旅に向かう人のフレッシュな好奇心そのもののようにデリケートであり
だからこそ長く愛好されるのかもしれない。

"Bye Bye Laundry by Lisa Marie Bengtsson"・水要らずの消臭リフレッシュハンガー

お気に入りの服を、大切に長く着たい人に…
そして、できるだけ水資源を大切にしたい人に…
朗報かもしれないのがロンドンからのデザインニュース。

一度着ただけの服。
見かけはそんなに汚れていなくてもにおいは残って…。
つい洗いたくなりますが、水を大量に使うばかりか
洗濯回数が多いほど生地はいたみます。
安易に消臭スプレーで湿らせるのも型崩れを起こすかも?

そんな悩みにこたえそうなのがこのハンガー。
Bye Bye Laundry by Lisa Marie Bengtsson.

上から活性炭でにおいを吸収しつつ
フレキシブルな曲線で服をリフレッシュ。

どの位の時間で消臭できるのかは
服の汚れ度合い(においの状態)や
室内の湿度にもよるかもしれません。

私自身は
これまで一度着用の服を洗わずにどうリフレッシュしたかと言えば
無水エタノールと水とで1%にローズオットーを希釈したローズ水を
服の外側に軽く吹き付けたあと
襟元、脇、背中上部など汗の染み出しやすいゾーンに数回吹き付け
裏表交互に干していました。
この方法でにおいがとれてリフレッシュできたこともありましたが
湿らせるので、短時間で乾いてくれないと
生地によってはチョット部分的に寄れが生じたりします。

清潔感が前提のお洒落にとって
着たひと、その人を目にするひとたちへ与える空気感の印象も
大切な要素。こうした配慮は尽きることはありません。


2012年10月6日土曜日

ボンジュール ・レコード 〜 ディプティックの花言葉 ~ ネロリのミスト

昨日午後。
仕事帰りにふと立ち寄った新宿ルミネ2。
しばらく来ないうちにすっかり様変わりしていた。

特におもしろかったのが一階。
「ボンジュール・レコード」が入っている。

とりあえずは
最近気になっていたアーティストのアルバムがないかチェック。

ここには
創刊間もないファッション誌「ユニオン」もちゃんとある。
さりげなく置かれた服や雑貨、洋書に引き込まれてしまう。
オールフランス語の香水史的な図鑑…重そうだったけれど
思わず買ってしまおうかと思うほど欲しかった。

そんな中、ディプティック。
キャンドル、オーデコロン、ソリッドパフューム。
どことなくレトロな香りがヴィジュアルと合っている。
ディプティックを初めてみたのは
表参道のスパイラルだったが
ここで見る方がずっと魅かれる。

帰宅して…
diptyque LE LANGAGE DES FLEURSをぼんやりと眺めていた。

ネロリ(オレンジ・ブロッサム)の花言葉を読み
急に思いたちネロリのミストをつくる。
エタノールと水でネロリ精油を約0.5%希釈。
この香りをシュッシュさせながら、シャツ7枚分にアイロンをかけた。
シャツだけでなく、私の心も綺麗になったような気がした。




2012年10月4日木曜日

" LA VIE EN ROSE " dans "LISA ONO DANS MON ÎLE "〜サン・テミリオンの風景から~

2日前の夜。
普段はほとんど見ないテレビをつけていました。

不意に…開放感が穏やかに身体に伝わってくるような風景が映ります。

この時ばかりは、テレビという媒体に感謝。

「世界の車窓から」の1シーン。

ちょうど9月10日〜12月2日までの放送は「フランス ピレネー山脈と地中海を巡る旅」となっており、私が視聴したのは、10月2日「サン・テミリオン」。ボルドー近くのぶどう畑で優しいグリーンカラーにつつまれた人の笑顔。背景には聴き覚えのあるメロディが、ゆったりとしたテンポで歌われています。

"LA VIE EN ROSE"
(by Lisa Ono)。




翌日この歌声の入ったアルバムを発見。
2003年にリリースされたこの小野リサのアルバムタイトルは
"LISA ONO DANS MON ÎLE
La musique français rencontre la Bossa Nova"。

懐かしい"C'EST SI BON"(セ・シ・ボン) や
"LES FEUILLES MORTES"(枯葉)"、
"LES PARAPLUIES DE CHERBOUG"(シェルブールの雨傘)
なども収録。

"LA VIE EN ROSE"(バラ色の人生)は
全12曲中11曲目。
シャンソンのスタンダードであり
エディット・ピアフの代表曲。
ピアフが力強く歌い上げるのも魅力的かもしれませんが
小野リサのボサノヴァ調の穏やかな歌声も素敵で
まさにフランスの風景のBGMとして
違和感なく耳に入ってきました。

"LES FEUILLES MORTES"(枯葉)"や
"LES PARAPLUIES DE CHERBOUG"(シェルブールの雨傘)も
原曲の良さはもちろんありますが
チョット肩の力が抜けて淡々と歌われているアレンジからも
曲のもつ世界観は伝わりますし
歌詞をちゃんと聴きたくもなります。

私の初級フランス語講義の中でも
学生にシャンソンを聴かせているので
このアルバムも紹介してみようと思います。

そして「世界の車窓から」を
12月までなるべく毎晩観たいものです。


秋の色 〜 par des légumes 〜

ひんやりとした空気。
昨日は寒いくらいでした。

ほのかな甘みとほっこりとした触感が恋しくなり
カボチャとサツマイモを細かくカットして塩、水と共に茹でました。
仕上げにほんの少しの醤油とオリーブオイルを加えて。




秋の色。

茹で上がったあとには
あたたかな秋色のソースが残りました。

グリルにしようと思っていたチキンを
生姜スライスと刻みキノコ、塩を加えたこのソースで
ゆっくりと煮込んでみたところ…
優しい甘味がほんのり染み込んだチキンが出来上がり。

ほっこり野菜とともに
秋色ソースで美味しくいただきました。

そろそろ栗も美味しくなる季節です。



2012年10月1日月曜日

香りの散歩道 (緑・クチナシ・キンモクセイ…)

9月最後の日。
久しぶりに長距離を歩いてみようと思った。
私にとって、3〜4km程度は日常的に歩く距離であり、5km以上を休まず歩くとしたら、真夏が一段落したこれからのシーズンの休日を選ぶことになる。

世田谷区から杉並区の境目に当たる
京王線下高井戸駅から出発。
甲州街道を渡り永福町方面へ。
時折爽やかな緑の匂いがそよぐ。

永福町駅を越して井の頭通りを渡り、方南町方面に向かう。
住宅街をあるいていたとき、柔らかな甘い芳香で足をとめた。
その小さく可憐な花びらは、濃い緑の中できらめくようにたたずむ。


その上品な芳香と可憐な姿から
クチナシの仲間であることに気づく。

堀の内のあたりで、一瞬ふっと清涼感のある香りがよぎる。
これはキンモクセイ。今秋初。

下高井戸から出発して約50分。
青梅街道に出る。東高円寺の駅近く。

中野方面を目指して右折すると大きな公園に出会う。
蚕糸の森公園。知らなかったこの地の歴史を知る。

この公園の正門を入って左に曲がると、ヒマラヤスギなどの高木に囲まれた「遊びの広場」があり、この広場の先は「香りの散歩道」があるという。左右にクチナシ、ジンチョウゲ、ロウバイなどの樹木が植えられ、花の時季には、あたりは甘い香りにつつまれるとのこと。ジンチョウゲの季節に歩いてみたい。

それから約15分。ゆっくりと歩き、JR中野駅に到着。
1時間15分。約7kmの散歩道。