2019年11月30日土曜日

『ELLA K』調香師Sonia Constant 来日・アフリカの旅から生まれた2つの新作フレグランス





フランスのメゾンフレグランスブランド

ELLA Khttps://www.forte-tyo.co.jp/ellak.html 調香師のソニア・コンスタン氏が2つの新作『カラハリの叫び』(2019.11.20発売)と『オカバンゴの水面』2020.2.19発売)の背景を自ら伝えるために来日。昨夜私は彼女のプレゼンテーションを拝聴しました。







香りのインスピレーションを旅に求め、五感全てから受けた新鮮な体験から香りの物語を創造するという彼女の好きな文章として、ボードレールの『悪の華』からの次の一節が挙げられました。

Les parfums, les couleurs et les sons se rèpondent.(香りと色彩と音が呼応し合う)

私も大好きな一節です。


世界最大の砂漠のバオバブの木にインスパイアされたという『カラハリの叫び』(ウッディスパイシーアコード)への私の香りの第一印象は、「神秘的な静けさ」。ボツワナのオカバンゴデルタで出逢ったアカシアにインスパイアされたという『オカバンゴの水面』(パウダリーウッディアコード)の香りからは「可能性のきらめき」を感じました。詳しくは後日記事にします。


11/3012/12日間(各日午後13時・午後46時)、伊勢丹新宿本店1階にて、「エラ ケイ」の香りの世界を楽しみたい皆様のために、ソニア・コンスタン氏が、お一人さま約30分にてフレグランス選びのお手伝いをしてくださるそうです。

参加費は無料ですが、ご予約は店頭またはお電話(03-3352-1111)にてどうぞ。







Sonia Constant, la parfumeuse de ELLA K,

https://www.ellakparfums.com/

est venue au Japon pour raconter d’histoire des 2 nouveaux parfums;

CRI DU KALAHARI

et REFLET SUR L’OKAVANGO.

Je suis allée écouter sa présentation.

Elle recherche l'inspiration parfumée pour son voyage et crée une histoire parfumée à partir d'expériences nouvelles des cinq sens.  Sa phrase préférée est le passage suivant de Les Fleurs du Malde Charles Baudelaire.  "Les parfums, les couleurs et les fils se rèpondent." J’adore aussi cette phrase.

Mon impression du nouveau parfum est une sérénité mystérieuse et des possibilités étincelantes.  Les détails seront postés plus tard.



…écrit par SAWAROMA




2019年11月25日月曜日

美篶堂 ブロックメモキューブ(薔薇) ・One of the nice items for gifts





もうすぐ12月。

今年お世話になった人への感謝を言葉にする機会も多くなるでしょう。さりげなくサプライズでささやかな贈り物を考えるのも楽しいものです。


まずは眺めて素敵。

使い方は受け取った人次第で様々。

そして使いながら少しずつ形が消えていく

使ったシーンの記憶だけ残して。


例えばこちら。



Block Memo Cube (Rose II)/Misuzudo

美篶堂 ブロックメモキューブ 薔薇II 


http://misuzudo.shop13.makeshop.jp/smartphone/detail.html?id=000000000749&category_code=ct8&sort=brandname&page=1


薔薇の重なる花びらを抽象化したような鮮やかな赤のグラデーション。このまましばらくオブジェとして楽しんでも良いでしょうし、日々使っていくこともできます。適度な厚みのある紙は、栞はもちろん、ミニレター、ミニカード(グラデーション3枚でレターにするのも素敵です)、コースター、そして香りを染み込ませるムエット(試香紙)としても使えます。



同じカラーの豆本カードスタンドも添えてみるとあたたかな赤で気分も華やかに。


http://misuzudo.shop13.makeshop.jp/smartphone/detail.html?id=000000000750





これらのプロダクトを提供されている美篶堂さん。

来たる12/6に神保町ショップがクローズと知り、先日改めてお気に入りを求めて来店しました。

2003〜御茶ノ水ショップ&ギャラリー、

2011〜神保町(竹尾見本帖本店内2)

それ以前からノートやブロックメモを愛用してきました。これからもオンラインショップでお世話になります。本社となる長野県伊那にもいつか訪れたいと思います。



ブロックメモへの想いをこめて数年前に日本語とフランス語2言語でこちらの記事も記しています。

『ブロックメモ(美篶堂)Block memo (Mémo bloc) par Misuzudo

/2014.11.6 sawaroma 


http://sawaroma.blogspot.com/2014/11/block-memo-memo-bloc-par-misuzudo.html?m=1




…écrit par SAWAROMA


2019年11月22日金曜日

優美な真珠の神秘性を表現したミキモト初の香り・MIKIMOTO EAU DE PARFUM





Pearl King(真珠王)と呼ばれた御木本幸吉を創業者とするジュエリーブランド、MIKIMOTOによるブランド初のフレグランス発表会にて。(English translation after Japanese)





MIKIMOTO  EAU DE PARFUM(ミキモト オード パルファム)は、2020125日国内直営店より発売、順次海外店舗にて発売されます。




会場では先ず、周囲の光を集め真珠さながらに輝くフレグランスボトルに注目しました。有機的なカーブを描く鏡面は海の水面のようにきらめき、側面のガラスではユニークな光沢を放つピンクゴールドの液体がゆらめいています。貝のごとくやわらかな膨らみを感じさせる側面と、クールな立方体の正面の組合せはまさにジュエラーならではの端正な造形です。ボトルデザイナーは、数々のアイコニックなデザインのフレグランスボトルを世に送り出しているLance McGregor





静謐な清らかさと優美な神秘性。

その香りは、時代も性別も問わない普遍の魅力を秘めた真珠のごとく、自由な心を持つ現代人に心地良く響きます。

トップノートは瑞々しい潮風を感じさせる心地良い柑橘類のハーモニー。ミドルノートは、まろやかな真珠の光沢を想像させるなめらかなマグノリアとアイリス。ラストノートには、龍涎香やサフラン、沈香、白檀など心に静かな落ち着きと温かさをもたらす木々のエッセンスが漂うのです。

このタイムレスでジェンダーをクロスさせたフレグランスを生み出したのは、世界有数の規模を誇るFirmenich 社の調香師 Frank Voelkl と、フレグランスの世界で約30年のキャリアを持つ、Raymond Matt’s LLC.の創業者でフレグランス・デザイナーの Raymond Matts 











昨日の発表会では、エントランスにてこの新しいフレグランスのイメージを語る"float on reality" の文章を読み、会場内でその内容がヴィジュアライズされたキャンペーンムービー(アートディレクター中村壮志出演岩崎拓馬、高瀬真奈)を眺め、フレグランスを彷彿とさせるカクテルを味わいました。夕刻にはその挿入歌を担当された、jan and naomi によるライブを堪能。五感全てから香りの世界を感じられる貴重なプレゼンテーションでした。

来年125日発売。輝く未来を期待したくなるような新しい年の始まりにふさわしい香りです。多くの人々に感じていただけますように。




At the brand's first fragrance presentation by MIKIMOTO, a jewelry brand whose founder is Kokichi Mikimoto, known as Pearl King.

MIKIMOTO  EAU DE PARFUM will be started to sell directly from domestic stores on January 25, 2020, then released at overseas stores.


At the venue, I first focused on fragrance bottles that gather ambient light and shine like pearls.  The mirror surface, which draws an organic curve, glitters like the surface of the sea, and the glass on the side shines with a pink gold liquid that gives off a unique luster.  The combination of the side that makes you feel a soft swell like a shell and the front of a cool cube is a neat shape that is unique to jewelers.  The bottle designer is Lance McGregor, who has released many iconic fragrance bottles.


Silent purity and graceful mystery.

 The scent, like a pearl that has a universal appeal regardless of age or gender, resonates comfortably with a modern person with a free heart. At first , comfortable harmony of citrus will make you feel the free sea breeze. Middle note is smoothly  magnolia and iris reminiscent of mellow pearl luster. In the last note, we can feel essences of trees that bring peace and calmness to the heart, such as ambergris, saffron, agarwood, sandalwood.

Frank Voelkl, a perfumer from Firmenich, one of the largest in the world.  Raymond Matts, the founder and fragrance designer of Raymond Matt ’s LLC., with a career of about 30 years in the fragrance world.  This timeless and gender-crossed fragrance was created by them.


At the presentation venue yesterday, I was able to experience the world of scents with all my senses, including writing, video, cocktail drinks, music…. the text of "float on reality" ,

the campaign movie (Art Director:Soshi Nakamura / Cast: Takuma Iwasaki,  Mana Takase) , cocktail reminiscent of fragrance and live performance by jan and naomi .


Release on January 25 next year.  A fragrance suitable for the beginning of a new year that will make you expect a bright future.  I hope many people will feel it.



…written by SAWAROMA






2019年11月19日火曜日

蜜とナッツのハーモニー・Groovy Nuts




Mixed nut honey pickled of Groovy Nuts.  Nuts & honey, that's what I love!  Thank you for nice present even though there are still 10 days until my birthday.



ひと匙を口に含むと、あたりが急に温かくなったような錯覚が。コクのある蜜の甘さとドライなのに香ばしいナッツのフレーバーが身体の中に灯りをともしたかのように。なんだか疲れが一気に吹き飛びました。





クリスマスリース用にと乾燥させていた

赤い薔薇の実を添えて。

http://groovynuts.shop-pro.jp/?pid=98432324



黄金色のハニーと茶色、緑色、ベージュ、赤など様々な色と香りのナッツが一体になると、ひと匙でこんなにも満足できるのですね。


晩秋生まれの私には嬉しい発見。シンプルなバタートーストもこれがあれば、とびきり美味しいナッツサンドへ。…ある私の好きなフレグランスの余韻も回想。寒くなる今の季節にも嬉しい蜜の感触。



…écrit par SAWAROMA




2019年11月17日日曜日

鮮やかな小町紅、艶やかなSweet Lip など、江戸の技術が光る・Edo Tokyo Kirari /11月26日まで日本橋三越本店にて





希少な紅花から作られる鮮やかな口紅や、リップグロスのような美味しい香りの飴菓子。

江戸時代から伝わる技術で現代の東京ブランドが提供している宝物のようなプロダクト。日本橋三越本店での「江戸東京きらりプロジェクト」開催前夜のオープニングレセプションにうかがいました。






「江戸東京きらりプロジェクト」

江戸文化を受け継ぐ技を未来につなげる企画

日本橋三越本店5階 ギャラリーマイニングにて

11/13()11/26()

https://edotokyokirari.jp/

「江戸東京きらりプロジェクト」では、“Old meets New”をコンセプトに、確かな品質、デザインの美しさはもちろんのこと、現代のライフスタイルに合った新しい提案をしていこうという取り組みを東京を代表するブランドとして厳選しています。


Edo Tokyo Kirari Project

at Gallery Mining, 5th floor, Nihonbashi Mitsukoshi Main Store

 11/13 (Wednesday) to 11/26 (Tuesday)


https://en.edotokyokirari.jp

The “Edo Tokyo Kirari Project” is based on the concept of “Old meets New”, with a commitment to creating new proposals that match modern lifestyles, as well as reliable quality and beautiful design.  Carefully selected as a representative brand.










「伊勢半本店」の「小町紅」は、山形県産の紅花である希少な原料のみを使用した伝統的な日本の口紅です。 江戸時代から受け継がれたプロセスを用いて丁寧に仕上げられた深紅は玉虫色に光り、水に浸したブラシで溶かされると一瞬で鮮やかな赤に変わります。


Komachi Beniby Isehan Hontenis a traditional Japanese lipcolor made only from rare raw material , the top safflower from Yamagata Prefecture.  The crimson, which has been carefully finished using the process inherited since the Edo period, shines in an iridescent color, and when it is melted with a brush soaked in water, it changes into a bright red in an instant.


https://en.edotokyokirari.jp/project/fashion/isehan-honten/










化粧品の乏しい明治、大正の時代には、梅ぼ志飴を唇に塗ってから口紅をつけると唇が荒れず、紅に照りが出ると上方の芸妓や舞妓たちの間で話題となり、東京土産の定番としてもてはやされました。… 現在、榮太樓總本鋪のセカンドブランド「あめやえいたろう」では、リップグロスのようなみつあめスイートリップを販売し、可愛いものに目がない東京の女性たちから再び注目されています。


During the Meiji (1868-1912) and Taisho (1912-1926) periods, when cosmetics were in short supply, dancers and other performers in the Kyoto-Osaka region coated their lips with the “pickled plum candy” before adding lipstick, as a way of protecting their lips and bringing out the luster of the pigments, making this one of Tokyo’s perennially popular souvenirs. .… Eitaro Sohonpo’s second brand, Ameya Eitaro, is a syrup candy resembling lip gloss sold as “Sweet Lip,” appealing once again to Tokyo women who love to indulge in kawaii (adorable) things.(https://en.edotokyokirari.jp/project/food/ameya-eitaro/)



その他にも

様々なブランドの商品が展示されています。










今年最後の連休となる11/2324

江戸の食文化を体験できる居酒屋も出店。






【酒、江戸、IZAKAYA

 11/23(うなぎの名店「日本橋 いづもや」

 11/24()  老舗高級鮨店「大森海岸 松乃鮨」

 営業時間 各日14:0018:30  

 /席数 15    /有料




最終日の11/2617時までの開催。会期中、多くの人たちで賑わいますように。



…écrit par SAWAROMA





2019年11月16日土曜日

今年魅かれた香り(1)・Mes parfums préférés en 2019





今年も残すところあとひと月半となりました。「あなたの今年のベストフレグランスは?」と数名の友人から尋ねられ、この数日間、ゆっくりと振り返っていたところです。


今年の新作に関してはこれから12月にかけてリリースされるものもあるため、また機会を改めて選びたいと思いますが、2018年以前に日本で発売開始されたアイテムの中から、入手したときの印象と変わらず愛用し、いわば今年の私の定番となったものから3点を選びます。



 ガリオン/ソルティレージュ オーデパルファム 50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2019/01/850mlle-galion.html




この香り自体は2017年夏に既に日本で発売されていました。その時から香りの素晴らしさは実感していましたが、所有するならばこの手のひらに馴染む50mLボトルのデザインと決めていたのです。クラシカルなフランス香水の普遍的な品格をベースとしながらシックなモダニティをも確かに感じさせる香り。今もし私が一本だけ香水瓶を持ってパリに旅するならばこちらを選ぶでしょう。性別問わず大人の洗練を漂わせる華やかさの中に、その名のとおり「おまじない」をかけられたかのごとく、どこか不思議な余韻が漂うラストノートも大好きです。



ナルシソ ロドリゲス/ナルシソ オードパルファム ルージュ/50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/narciso-eau-de-parfum-rouge.html



そもそも2014年に発売され、以来数年間私の秋冬の定番となっていた最初のナルシソhttp://sawaroma.blogspot.com/2014/10/narciso-eau-de-parfum.html

の“赤” が昨秋デビューすると知ったときにそのボトルだけでも入手したいと感じた程でした。中身の液体は見えないのですが、この形のバランスは絶妙。香りも期待通りのインパクト。ブルガリアンローズとイリスの華やかさが実に印象的な拡がりを持っています。情熱的な気持ちを秘めながら凛と佇む自分を想像したいときにはこの香り。



ロエベ  001 WOMAN オードパルファム/50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2019/07/loewe-001-woman.html



2016年の11月には発売されていました。私が入手したのは、ロエベ 主催の展覧会の素晴らしさに触発された今年7月。この気品あふれるLOEWEのロゴタイプを絶妙な薄さのガラスボトルに映す香りは、ソフトな甘さとドライな温かさ、樹木の中に眠る蜜の密やかさを彷彿とさせる、まさに11月生まれの私には快く響いた香りでした。人肌と出会うことできっとその人らしい香りになるはずです。




この3アイテムの香りは私の今年の嗜好性にフィットしたものでした。来年もそうなるかどうかはわかりません。ただ、一つだけ言えることは、例えこれらを今年ほど好んで纏わなくなったとしても、ボトルへの賛辞は変わりません。優れたデザインサンプルとして、いつまでも私の手元に置いておきたいと思うものです。



…écrit par SAWAROMA





2019年11月13日水曜日

響きあう色と輪郭線・「ラウル・デュフィ展 ー 絵画とテキスタイル・デザイン ー」





香り立つように華やかな色、

動き出しそうに軽やかな線。

音楽のリズムのように……

かつて、ラウル・デュフィ(18771953)の絵を初めて眺めたときの私の印象です。その絵のタイトルは《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》(1943)。ファッションデザイナーとして初めて香水をデビューさせた、あのポール・ポワレとデュフィとのコラボレーションが展開されていたことを知りました。


今回の展覧会では、デュフィの絵画作品に加え、彼がポール・ポワレにより導かれたモードの世界において生み出したテキスタイル・デザイン関連作品を合わせて鑑賞できるのです。数ヶ月前から楽しみにしていました。




Raoul Dufy :

Paintings and Textile Designs

Oct. 5 – Dec. 15, 2019

At Panasonic Shiodome Museum of Art


https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/191005/


「ラウル・デュフィ展  

絵画とテキスタイル・デザイン ー」

パナソニック汐留美術館にて

2019105()から1215()まで開催。



絵葉書

『ニースの窓辺』と『赤いヴァイオリン』



モードの帝王ポール・ポワレ(Paul Poiret)が重用した絹織物を含む、デュフィのテキスタイル・デザイン関連作品が彼の優美な絵画作品と共に展示されています(衣装作品20点を含む、全130点)。一巡後また最初からゆっくりと眺めたくなるヴィジュアルの数々です。


1章 絵画 生きる喜びー陽光、海、そして音楽

2章 モードとの出会い

3章 花々と昆虫

4章 モダニティ

特別展示 マイ・フェア・レディ

(こちらのみ、撮影可能エリアです)



撮影可能エリアにて


躍動感のある筆致。具体的なモチーフを絶妙なリズム感で連続するパターンに仕上げるデュフィが音楽に精通していたことを知り、感慨深い思いです。具象の組み合わせを線と色で抽象的なヴィジュアルのテキスタイルへと創造するデザインプロセスは、調香の感覚にも通じるところがあり、香りファンにも楽しめる展示ではないでしょうか。



さて、私が初めてデュフィ画《ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場》(1943)の絵葉書に出会った美術館はブリヂストン美術館。2015年年より休館していましたが、20201月にアーティゾン美術館として開館するようです。


https://www.artizon.museum/exhibition_sp/emerging_artscape/#page2




…écrit par SAWAROMA





2019年11月11日月曜日

光にゆらめく香水瓶と椅子・ギャラリー田村ジョー「復刻・倉俣史朗 I 」展





浮遊感ただよう透明なボトル。

倉俣史朗氏が1990年、イッセイミヤケのためにデザインした香水瓶。1991年に限定30個、三保谷硝子さんでつくられたそうです。





この存在をゆっくりと堪能したくて、ギャラリー田村ジョー初日レセプションへ。5月の展示では初夏の光の中でしたが、晩秋の空気の中でも眺めたかったのです。


ギャラリー田村ジョー

「復刻・倉俣史朗 I 」展

at LIGHT BOX GALLERY

(港区南青山5-15-9

201911915

11()15(13:0019:00開催




ギャラリー田村ジョーとは、

田村昌紀氏(センプレデザイン会長)と、ジョースズキ氏(デザインプロデューサー/文筆家)によって運営されるデザインギャラリー。骨董通り近くのライトボックスが拠点。

https://www.facebook.com/ギャラリー田村ジョー-530214777401830/



今回は、倉俣史朗氏によりデザインされた三つの椅子が復刻され、展示されています。




How High the Moon(1986)

建築素材であるエキスパンド・メタルで構成された輪郭がそのまま構造となった、デザイン史の中でも重要な一瞬といただいた資料に書かれています。私にはまずメタルのきらめきが神々しく、遠目からそのシルエットを光の佇まいのように撮影したくなりました。


そのほかにも二つの椅子があります。会場に展示されている椅子の名前は全て、ジャズの名曲に由来するそうです。



多くの方々に香水瓶とともに、直接これらのリアルな立体感を実物にてご覧いただけたら、と思います。表参道から骨董通りに出て、右側の通り、セブンイレブンを右折直進、二つ目の曲がり角で左折、ライトボックスギャラリーにて。今週の金曜日15日19時まで開催。




倉俣史朗氏について

NPO法人建築思考プラットフォームPLATより

http://npo-plat.org/kuramata-shiro.html



…écrit par SAWAROMA


2019年11月10日日曜日

描き心地なめらかなアイメイクを加えたマナラメイク誕生・『マナラ ホットクレンジングゲル』のMANARAから




The Japanese cosmetics brand “MANARA”, which produced the hit product “MANARA HOT CLEANSING GEL”, release a makeup series that easy to use and give beautiful colors this November.






https://www.manara.jp


大ヒット商品『マナラ ホットクレンジングゲル』を生み出した日本の化粧品ブランド『マナラ』(株式会社ランクアップ) から、なめらかな描き心地のアイライナー、アイブロウも加えたメイクラインが新発売されます。東京、表参道での発表会(2019.11.8) を取材しました。




まずは、株式会社ランクアップ代表取締役社長、岩崎裕美子氏のご挨拶を拝聴。




かつてご自身が仕事の忙しさから肌のダメージを実感、「安心して使えてキレイになれる」理想のクレンジングを商品化することから会社を起こされたとのこと。そしてスキンケア商品開発で培った無添加の技術を最大限に活かし、さらに手軽にメイクでいっそう綺麗になれるよう「テクニックいらず、たるみレスのメイクアイテム」開発に着手、発売へと至った経緯をお話いただきました。



続いて製品開発部の田村彩子氏より、

メイクに関する調査に基づく3つのポイント、

「毛穴」

(目元のたるみと毛穴をカバーして表情をスッキリみせる)

「顔色」

(顔色をよくみせてフェイスラインが引き上がった印象に)

「目力」

(目力を自然にUPさせて目元をシャープな印象に)

に注目して開発されたマナラメイクアイテムの特徴、使い方とその効果をご自身のメイク実演動画も交えて解説いただきました。




会場でも製品開発部の方々が、メイクモデルをつとめデモンストレーションを。




各アイテムのラインナップと使い方については

こちらでも詳細を確認できます。

https://www.manara.jp/muc/9191101/#kaihatsu


メイクアイテムの中では、アイブロウ、アイライナー、マスカラは定番商品として通年で1114日より販売、その他は数量限定で販売とのこと。すでに『マナラ ホットクレンジングゲル』でその肌への優しさと効果を実感できていたこともあり、新製品のお話を聴いてもすぐに使ってみたいと感じられたのです。



まずは今回の新製品『イージーペンシルアイライナー』。目元の皮膚というのは身体の中でも最も薄くデリケートなので、特に年齢を重ねて乾きがちなそのまぶたにペンシル型のものではうまく描けないものも少なくありません。かと言って液体型も均等な細さで描き易いとは言い難く。程よい柔らかさ、馴染みやすさとにじみにくさはまさに理想でした。


『イージーアイブロウペンシル』は、とかく立体感のない線になりがちなペンシル型と描き方が難しいパウダー型のそれぞれの長所が活かされており、ナチュラルなふんわりラインを実現できます。さらに既存商品のマスカラ『カールMAX』はビューラー要らずの優れもの。細身のコームのカーブが絶妙で簡単に優しく睫毛をとかしながらカールできます。




以上3点のなめらかさの秘密は? 資料によると美容成分としてアルガニアスピノザ核油、ローズマリー葉エキス、シルクが配合されているとのこと。アルガニアスピノザ核油、いわゆるアルガンオイルをスキンケアに使用するようになってからメイクがのりやすくなったと実感していた私にも納得できる根拠の一つになりそうです。


さすがは肌に負担をかけないことが最重要のスキンケアアイテムであるクレンジングゲル開発から生まれたブランド。今回のプレゼンテーションでは、お仕着せのような目新しさではなく、年齢を重ねながら女性がリアルに感じ悩みながら求めたくなる理想への誠実な開発姿勢が印象的でした。これからも注目していきたいと思います。




…écrit par SAWAROMA