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2026年4月30日木曜日

線の優雅な重なりを感じる・新作香水『LUMIÈRE D’ISSEY EAU DE PARFUM』


春爛漫から初夏へ

柔らかな陽射しがきらめきを増す

この時期の光は繊細なレースのよう・・・


「光を纏う- Wearing Light」を

コンセプトに生まれたという

イッセイ ミヤケの新フレグランス

「ルミエール ドゥ イッセイ」の香りから

細やかな線の優雅な重なりを感じています。


https://www.isseymiyake.com/products/ip45az866?



ボトルがまさに

線の巧みな組合せから生み出された

光のかたちのよう。



トップノートの鮮烈さは

細かな直線と柔らかな縁取りの曲線が

無数に重なり合ったような存在感を持ち


いつしか皮膚に馴染んできた頃

印象深いきらめきやみずみずしさを

反射光のように感じさせてくれる


すっかり体温に溶け込んで

衣服の一部となった頃には

ふんわりと明るい軽やかさに包まれて

自分自身の内側に

柔かな光が灯るような印象です。



サイドから光を当てて

正面から撮影すると

まるで精巧なカットが施された

グラスのようですが

眺める向きによっては

なんだか二頭身のあの可愛い

招き猫のようにも見えてくる

魅力的な造形。



端正でありながら

可愛らしさを併せ持つ

まさにこの香りのように。


線の組合せから構成される立体ですが

手にとると意外なほどやさしい

その触感もまた心地よく

ちょっと猫の耳のような

キャップの両端に触れると

愛らしさもひとしおです。





…écrit par 《SAWAROMA》






2024年12月30日月曜日

2024年12月の5香・軽やかな躍動感



寒さが増すごとに心は温かく


一人の時間を大切にしてきた一年の

ほんのささやかな手ごたえから

これからの自分を想像して


12月の5香




12月初旬

懐かしい再会の場に

新しい自分を感じたくて

フレッシュなスパイシーマリンウッドの

VETIVERA / LE COUVENT 

この香りを纏っていた或る日のこと

混雑する駅の中でまたしても

意外な懐かしき人に遭遇した


お気に入りの濃紺や黒に

透かし柄の白を合わせて

冬の夜空の繊細な煌めきのような

華やぎを描きたくなったら

Passiflora / JO MALONE

BARÉNIA / HERMÈS

Une Nuit Magnétique 

/ The Different Company


この3香に包まれる日が暫く続く


とある彫刻家の新作展を観に

表参道へと出向いた帰り道

久しぶりに立ち寄った

コムデギャルソン青山店にて

この本に出会う




1994年のブランド初の香りは

揺るぎないユニークな魅力を

今も確かに醸し出していて


その隣に置いてあった

Whiteの香りは

1994年のものよりも

ほんのり柔らかく雪のように

すぐに溶けてしまうような

幻想的な甘さも感じさせた




クリスマスからの年越しは

White EAU DE TOILETTE

/ COMME  des GARÇONS 

と共に過ごすことに決めた


どんな色にも染まれそうで

どんな色にも固定されない

しやなかで軽やかな躍動感

そんな白が好きなのだと


改めて感じた2024年の師走





…écrit par 《SAWAROMA》






2024年10月31日木曜日

2024年10月の3香・秋花と透明な緑の面影




待ち侘びた藤袴と金木犀の花

花屋のブーケに

藤袴を見かけたのは10月初旬

朝ドアを開けて

香る金木犀を感じたのは10月中旬

もうすぐ11月

乾いた空気に秋の涼しさ

冷たいはずの水面に浮かぶ緑に

柔らかなぬくもりを求めて







この秋も静かな時間を潤わす

しとやかな藤袴さながらに

LICHEN × Mame Kurogouchi EAU DE PARFUM






秋空を優しく香りで染める

ウッディな荘厳さの中にきらめく

愛らしいフルーティーな

オスマンサス(金木犀)

Osmanthus eau de parfum Olibanum





儚げな緑の透明感

いつのまにかカルダモンと

繊細なヴァニラの温もりに溶け込む

LILYPHÉA Eau de parfum Les Essences de Diptyque





…écrit par 《SAWAROMA》





2024年6月27日木曜日

2024年6月の香景・新作《FUWARI / Miya Shinma》の繊細な奥深さに出逢う




6月半ばのよく晴れた日

パリ在住調香師、新間美也さんの

新作フレグランス発表会にと

銀座の会場を訪問しました


新間さんの

エモーションから発想された

ゴールドコレクションに加わる

今回の新作

「FUWARI/ふわり」は

2024年5月25日(土)より

発売開始されています






写真2枚目:

イメージヴィジュアルの横に

立っていただいた新間美也さん


日本での販売元である

京都のフレグランス ショップ、

「LE SILLAGE」オンラインショップ

からも購入可能です



南フランスのグラースに咲く

「五月のバラ」に新間さんが

心を奪われた体験から生まれた

「墨と筆で描いた、あるひとつのばら」

の香り、とおききしました


さりげない気配を表現できる

日本語の優しい響きをもつ

オノマトペを

そのまま香りの名前に

されています







トップノートに感じる

新鮮な陰影をもつ響き…

いつしか皮膚に馴染む優雅さ…

ラストに漂う

墨のような奥ゆかしさ…


柔らかく軽やかでありながら

少しずつ複雑な変化を奏で

いつまでも消えない印象が

愛おしく思えるのです


凛として潔く

それでいてはかない可憐さが

ふわりと漂うすてきな香りです






6月は

この新作を纏った時間が

特別なひとときとなりました


そのほかにも

シンプルに清涼感を求めて

Parole d’eau / SERGE LUTENS


を身に付けたり


6月の誕生石である真珠を想い

MIKIMOTO Eau de Parfum


の香りを鑑賞し

海の音を想像しています




…écrit par 《SAWAROMA》