2022年7月25日月曜日

タイムレスなイタリアの洗練美を軽やかに ・EASY TO LOVE / EAU D’ITALIE




フレッシュな笑顔のように親しみやすく、

洗練された魅力ゆえに軽やかで。


それは、私が初めてイタリアを訪れて

感じた印象そのものでもあったと回想。


So,this scent of "EASY TO LOVE" is 

easy to wear and easy to share too.




EASY TO LOVE / EAU D’ITALIE


 

夏から秋へと、みずみずしく

涼やかな緑を感じさせるイチジクに

繊細な陰影を添えるカシス。

このメロディアスなトップノートから、

可憐な白い花びらを思わせる

フレッシュフローラルへ。

ハニーのまろやかさ、そして、

トンカビーンや

アンブレッドシードの柔らかさで

ジェンダーフリー、

タイムレスな余韻に。



オーディタリー

11種の香りを試すと、

イタリア文化が発信してきた

洗練美を改めて感じる。




1951年、

イタリアのポジターノで誕生した

ラグジュアリーホテル「レ シレヌーセ」が

2004年に発表した最初のフレグランスが

「オーディタリー」。

それから15年目のお祝いにと

2019年に発表されたのがこの香りである。


既に様々なフレグランスを

愛用しているという知人にも

何かのお祝いにギフトとして

贈ってみたくなる香りでもある。


関連記事


〈EAU D’ITALIE〉の香り・〈BOTTLES〉POP UP SHOPにて





…écrit par SAWAROMA






2022年7月13日水曜日

夏の夜にきらめく香り・FIOR FIORE / EAU D’ITALIE




夏の夜に似合いそうな

FIOR FIOREの透明感。

忘れ難い、白い花の香り。


ひそやかに

きらめくような気品。

FIOR FIORE / EAU D’ITALIE

(フィオーレ フィオーレ  オーディタリー)




清楚なカラー、

キャプテンケルソーの花。

緑から白へのグラデーションから

FIOR FIOREの香りを思い起こす。


太陽が眩しい昼間の喧騒の中よりも、

静かに時間が流れる夜の空気にこそ、

この香りは独特の気品を漂わせる。



オーディタリー

11種の香りを試すと、

イタリア文化が発信してきた

洗練美を改めて感じる。




オードパルファムはいずれも、

その黄金の蓋と白いボトルさながらに、

洗練された軽やかさをもつ香り。



この夏は、

夕暮れ時から夜にかけて

FIOR FIOREの香りと過ごした時間が

宝物になりそうな気がする。



関連記事:

〈EAU D’ITALIE〉の香り・〈BOTTLES〉POP UP SHOPにて
(2022.5.7/ SAWAROMA)




…écrit par SAWAROMA





2022年7月9日土曜日

モダン・オリエンタルの高揚感・ FLEUR DU DÉSERT par LOUIS VUITTON




ミステリアスな静寂感

淡いブラックガラスに

淡い紫の液体がきらめく。

幻のように優美な安らぎが

砂漠に浮かび上がるように。


Le calme mystérieux… 

Le liquide violet pâle scintille 

sur le verre noir pâle.  

Comme si une paix gracieuse 

comme une illusion flotte sur le désert .




FLEUR DU DÉSERT (フルール・ドュ・デゼール)



ゆるりと醸し出される存在感。

新たなモダン・オリエンタルの香り方。

それは、独特の抽象性を描く。

まとわりつくような重さではなく、

静かにともなわれる、優雅な陰翳。

次第に高揚していく気分に気付く。


ジャスミン、

オレンジブロッサム、

センティフォリアローズ。

花々の香跡は

複雑な風味のハニーや

温かく鮮烈なシナモンに包み込まれ、

柔らかな第一印象を描く。

次第に

ウードアッサムのベースに溶け込み、

抽象的な輪郭を感じさせていく。


その静かな囁きは、

いつしか濃く深く、

ゆっくりと感覚へ沁み渡る。

一度では感じきれない複雑さ。

従って、何度も試し、感じたくなる。





この夏は、

この新作はもちろん、

NUIT DE FEU (ニュイ・ドゥ・フ)

とのレイヤーも楽しんでみたいと思う。




…écrit par SAWAROMA







2022年7月1日金曜日

オレンジ色のボトル・AQUA MAHANA/LE COUVENT MAISON DE PARFUM




先月、ある花の色を見ながら夏を想像していたのです。それは特別な匂いを持たない花でした。そして、ある女性から同色の新作香水をいただきました。甘い香り...プルメリア、バニラ、イランイランのハーモニーです。


Le mois dernier,  j’imaginais l'été, en regardant la couleur d’une fleur ,qui n’a pas l’odeur speciale. Et puis l’autre jour, une madame m’a donné un parfum nouveau de la même couleur.  Quel doux parfum ... C’est l’harmonie de plumeria, vanille et ylang-ylang.



新作香水の名前は

アクア マハナ



 

世界の神秘的な庭園をテーマにした、

力強く香り豊かなアブソリュートを

使用したボタニカルコロンの一つです。


ブランド名は

ル クヴォン メゾン ド パルファム


1614年南フランスのプロヴァンスに

建立されたミニム修道院から始まった、

 クヴォン メゾン  パルファム

 « couvent »とは修道院のこと)は、

希少な植物原料と

添加物の排除にこだわった

ヴィーガンフレグランスブランド。

ボタニカルコロンだけで他にも

7種類あるようです。


私はこの夏、

南国の花、プルメリアの

甘さを想像したいときに

この香りを試香紙で音楽のように

鑑賞したいと思います。

あるいは、

ゆったりとした気分に浸りたいとき、

肌にのせてみたいと思います。

肌にまとうと、

甘さがバニラの優しさと共に

上品な柔らかさへ変わり、

香りが抽象的な奥行を帯びてくる

ように感じられます。



プルメリアではありませんが…





先月私が眺めていた

オレンジ色の花は

モカラ。

サイアムゴールドという品種です。




…écrit par SAWAROMA