久しぶりに一人になれた休日の午後。今日中に、という差し迫った仕事から少し開放されたので、とっておき2010年産ブルガリアン・ダマスクローズの精油、ローズオットーを使ってリラクセーションタイムを過ごしてみました。
まずバスタブにお湯をためて…その中に、私はよく精油を天然塩に混ぜたものをいれます。おわんを二回りも小さくしたようなグラスに、ざらざらっと天然塩を大体カレースプーン2~3杯くらいでしょうか。赤穂の天塩でも伯方の塩でも石垣の塩でも…とにかく天然粗塩であればよいと思います。こちらにローズオットーを滴下。私の使っているスポイトは1滴0.025mL(これで約50本分の薔薇の花の香り成分とのこと…)なので約100本分+バスルーム内への揮発分を見越して3~4滴。(人によっては1~2滴でも十分という場合もありますね。)
ローズバスの香りを楽しむために、手早くシャワーで軽く体を洗ったらすぐにバスタブへ。できればこのバスタブに入る直前にローズオットー入りソルトを。この容器のグラスでお湯をかき混ぜるように入れるのがベスト。お湯の温度によってローズの複雑な香りが一気に拡がるのを感じます。ハチミツのような甘さ?と思いきや、植物の青々しい苦味が感じられたり…。天然精油ですから、調香師によってラストノートまで整えられたわけではありませんが、ワイルドな薔薇という生き物の香りがゆっくりと柔らかく拡散し、いつしかバスルームが優しい花の香りに包まれていることに気付きます。はるか昔クレオパトもこの香りに…と想像。
ゆっくりと腹式呼吸をしながら心地良さに浸っていると、段々身体もリラックスして、うっすら額や頭皮に汗も。これで良いのです。毛穴がゆっくり開き、お湯に浸かっているだけでも皮膚の汚れは落ちますし、お顔の気になる毛穴も普段よりずっと開きます。丁寧に頭皮をシャンプーで洗ったり、お顔と身体を洗うのはバスタブを出てからのほうが皮膚に負担をかけず合理的。ゴシゴシこすらなくても、石鹸を泡立てた手のひらを使えば洗えます。
皮膚に精油を使用する場合、適応には個人差はあるので、香りが苦手であったり、パッチテストでアレルギー反応が出てしまうようであればこうしたことはできないですが、もしそうでなければぜひお試しを。この1滴1滴のパワーを湯気とともに一気に拡げて楽しむのです。薔薇の生花を100本浮かべるよりもトゲもなくリラックスできます。
このローズバスは、その夜にとても深い眠りをもたらしてくれます。私の場合いつもそうです。人によってはこの香りによって脳がシャープに働き始め効率的に仕事がはかどり早く就寝~熟睡できたという事例もきいたことがあります。
最後に、私の体験からのおすすすめを。
このローズソルトは作り置きするよりフレッシュな香りのうちに…。
塩を入れると汗が出やすくあたたまるようです。
塩に精油を混ぜる容器はガラス製を。底が丸めのほうが後で洗いやすいです。精油は水に溶けないので洗うときは中性洗剤で。
ローズバス入浴後すぐにお湯を落とさず、浴室ドアをしばらくの間開けて周囲にダマスクローズの残り香を。乾燥しやすい今の時期、程よい加湿とともに。
2010年12月5日日曜日
ソムリエの表現力から
ソムリエの田崎真也さんが非常に面白い本を書いていらっしゃいます。お料理やお酒の美味しさをきちんと言葉で表現するための考え方、田崎さんご自身がソムリエとしてワインの豊かな香りの表現を憶えていく修行を通じて感じられたこと、五感を研ぎ澄ますことによって表現力を磨くことの大切さをまとめていらっしゃいます。香りはもちろん、目に見えないものの価値を人に伝える仕事をしている人たちにはおすすめです。実は私は"PARFUM"誌次号(12/20発刊)でもこの本の書評を書きましたが、一足お先にこちらでもご紹介しておきたいと思います。
言葉にして伝える技術ーソムリエの表現ー
著者/田崎真也
発行所/祥伝社
定価/本体760円+税
言葉にして伝える技術ーソムリエの表現ー
著者/田崎真也
発行所/祥伝社
定価/本体760円+税
2010年12月4日土曜日
イメージを描く
あれは夏の終わり頃、静岡の学校で今期最後の授業を終えたとき、1人の男子学生から「先生、この香りどう思われますか」と、1枚のムエット(試香紙)を渡されました。"BLEU DE CHANEL"と印字。前日に百貨店でもらったとのこと。うっすらとした残り香は時間経過から考えてもラストノート。
香りをどう思うかときかれて私が最初に確認するのは、その質問をした当人がまずどう感じるかという第一印象をもっているかどうかです。自分の正直な感じ方を確認しないうちに第三者の感想を聴いてしまうと、影響されてしまう人は結構います。とはいえ、感想をハッキリと言葉で表現できないケースも多いのもまた事実。そういうとき第一印象を尋ねるために次のような質問をします。
「好印象ですか」
「何か思い起こすことはありますか」
「この香りからどんな人をイメージしますか、もしくは色や形…」
さて、私に質問された学生さんは、少なくともこのフレグランスにネガティブな印象は抱いていないようでした。彼の眼差しからそう感じたというのもありますが、明らかに嫌だと思うものをわざわざ学校に持ってきたりはしないでしょう。いくつか質問してみましたが、なかなか想像するのが難しいようでしたから、私はたしか次のようなことを言ったと記憶しています。
「この紙に残った状態としてはなかなか良いバランスの香りではないかと思います。大人の、私がイメージする素敵な男性を想像しますね。さて、あなたもすでに大人の男性ではありますが、どんな男性でありたいと思いますか。ご自身のどんな個性を引き立たせたいと思いますか。そのイメージと、この香りから感じられる人のイメージが重なるかどうかですね。」
彼の回答が印象的でした。
「まず自分を知らなくてはなりませんね。」
この反応が嬉しくて、私は続いてこう答えました。
「そうです。このフレグランスは確かにシャネルというブランドが誇る香りではありますが、主役はあくまでもこれを身に付ける本人です。あなた自身のイメージのために使われるかどうかですね。」
香料名の話や、トップ~ミドル~ラストノートというような説明は一切なかったのですが、それは賢明な彼が、ラストノートの香りの紙を私に持ってきてくれたからでしょう。最後まで残った…フランス語でいうと "Ce qu'il laisse derrière lui"…この状態の香りからイメージできることを確認できたからです。
今、私の手元に "BLEU DE CHANEL"本体から吹き付けられたばかりの香りがあります。彼はおそらく百貨店で渡されたとき、この香りから何らかの第一印象を感じ、すぐに捨てることなく香りの変化と共に過ごしてみたのでしょう。
形ある衣服ならば鏡で試着の状態を確認できますが、香りは目に見えません。見えないからこそ大切なこと、それはイマジネーションです。香りと出会ったとき、第一印象からはもちろん、残り香からもイメージを持ち、さらに自分はこうである、こうでありたいイメージを普段から描いておき、それらと照らし合わせることを大切にしたいものです。こうした経緯の上で香水のプロの方から香料のこと、調香師のコンセプトなど背景をうかがうのは非常に楽しいものではないかと思います。
香りをどう思うかときかれて私が最初に確認するのは、その質問をした当人がまずどう感じるかという第一印象をもっているかどうかです。自分の正直な感じ方を確認しないうちに第三者の感想を聴いてしまうと、影響されてしまう人は結構います。とはいえ、感想をハッキリと言葉で表現できないケースも多いのもまた事実。そういうとき第一印象を尋ねるために次のような質問をします。
「好印象ですか」
「何か思い起こすことはありますか」
「この香りからどんな人をイメージしますか、もしくは色や形…」
さて、私に質問された学生さんは、少なくともこのフレグランスにネガティブな印象は抱いていないようでした。彼の眼差しからそう感じたというのもありますが、明らかに嫌だと思うものをわざわざ学校に持ってきたりはしないでしょう。いくつか質問してみましたが、なかなか想像するのが難しいようでしたから、私はたしか次のようなことを言ったと記憶しています。
「この紙に残った状態としてはなかなか良いバランスの香りではないかと思います。大人の、私がイメージする素敵な男性を想像しますね。さて、あなたもすでに大人の男性ではありますが、どんな男性でありたいと思いますか。ご自身のどんな個性を引き立たせたいと思いますか。そのイメージと、この香りから感じられる人のイメージが重なるかどうかですね。」
彼の回答が印象的でした。
「まず自分を知らなくてはなりませんね。」
この反応が嬉しくて、私は続いてこう答えました。
「そうです。このフレグランスは確かにシャネルというブランドが誇る香りではありますが、主役はあくまでもこれを身に付ける本人です。あなた自身のイメージのために使われるかどうかですね。」
香料名の話や、トップ~ミドル~ラストノートというような説明は一切なかったのですが、それは賢明な彼が、ラストノートの香りの紙を私に持ってきてくれたからでしょう。最後まで残った…フランス語でいうと "Ce qu'il laisse derrière lui"…この状態の香りからイメージできることを確認できたからです。
今、私の手元に "BLEU DE CHANEL"本体から吹き付けられたばかりの香りがあります。彼はおそらく百貨店で渡されたとき、この香りから何らかの第一印象を感じ、すぐに捨てることなく香りの変化と共に過ごしてみたのでしょう。
形ある衣服ならば鏡で試着の状態を確認できますが、香りは目に見えません。見えないからこそ大切なこと、それはイマジネーションです。香りと出会ったとき、第一印象からはもちろん、残り香からもイメージを持ち、さらに自分はこうである、こうでありたいイメージを普段から描いておき、それらと照らし合わせることを大切にしたいものです。こうした経緯の上で香水のプロの方から香料のこと、調香師のコンセプトなど背景をうかがうのは非常に楽しいものではないかと思います。
2010年12月3日金曜日
ご質問にお答えします
「香りの専門誌 "PARFUM" はどこかの図書館で閲覧できますか」というご質問を先週いただき、編集長に確認しましたので忘れないうちにお伝えします。
「香りの図書館」
東京都千代田区飯田橋1-5-8 アクサンビル8F
TEL: 03-3264-0126
火曜日~土曜日 10:00~17:00開館
入館料 200円/1回
年会費 2,000円で会員となれば一年間入館可
こちらは2005年10月、お隣ビルにあるフレグランスジャーナル社さんによって開館されました。ですから2005年秋号くらいからの"PARFUM" は置いてあるのではないかと思われます。香りや美容関連、フレグランスを含めた化粧品,エステティック、アロマテラピー、自然療法など多岐に渡って貴重な文献が多く、私も一時よく通っていましたし、この図書館開催の定期的なセミナーにも参加していました。(今月10日にも精油に関する興味深いセミナーがあるようですね)
フレグランスジャーナル社の最新刊をチェックできるのも魅力です。たとえば雑誌では1992年から隔月で刊行されているアロマトピア、2000年からの"AROMA RESEARCH"も、香りについてより科学的に深く好奇心をもつ人には面白い内容でしょう。…こうした貴重な雑誌や文献については、後日改めて詳しくご紹介出来ればと思っています。
「香りの図書館」
東京都千代田区飯田橋1-5-8 アクサンビル8F
TEL: 03-3264-0126
火曜日~土曜日 10:00~17:00開館
入館料 200円/1回
年会費 2,000円で会員となれば一年間入館可
こちらは2005年10月、お隣ビルにあるフレグランスジャーナル社さんによって開館されました。ですから2005年秋号くらいからの"PARFUM" は置いてあるのではないかと思われます。香りや美容関連、フレグランスを含めた化粧品,エステティック、アロマテラピー、自然療法など多岐に渡って貴重な文献が多く、私も一時よく通っていましたし、この図書館開催の定期的なセミナーにも参加していました。(今月10日にも精油に関する興味深いセミナーがあるようですね)
フレグランスジャーナル社の最新刊をチェックできるのも魅力です。たとえば雑誌では1992年から隔月で刊行されているアロマトピア、2000年からの"AROMA RESEARCH"も、香りについてより科学的に深く好奇心をもつ人には面白い内容でしょう。…こうした貴重な雑誌や文献については、後日改めて詳しくご紹介出来ればと思っています。
ラストまで聴いて
寒い季節になると思い起こすフレグランス。ラストノートがほのかにふんわりと甘く温かいイメージをもつもの。フレグランスは香りの揮発の順に伴って、最初の香り立ちのトップノート、落ち着いてきたころのミドルノート、数時間経っても余韻のように残っているラストノート…この全過程をすべて「聴いて」から選ばれるべきと思います。
たとえばトップからミドルにかけての印象よりもラストの印象が好きな場合、時間差を考慮して、香りを身につけると良いと思います。出掛ける直前に衣服を着用した上に最後の仕上げとばかりに鼻に近い上半身に一拭き、というのは最も失敗しやすい例です。プンプン香って辛くなってしまうかもしれません。こういうことをしてもOKであるとしたら、会う人のほとんどがドレスアップして華やかな香りを纏っているような場所以外は…なかなか考えられません。
それでも出掛けるまでにそんな時間などない!というとき、大丈夫。アナタの体温でゆっくり温められた香りを衣服の間からゆっくりとこぼれるように香らせるとよいのです。フレグランスは最初に肌に身につける衣服だと思って、素肌のウエストまわり、膝の裏あたり、足首まわりなどにつけるのです。各場所にワンプッシュずつでは多いかもしれませんので、一箇所ウエストだけにする、あるいはスカートの場合は膝だけにするなどポイントを絞ってもよいでしょう。または予めコットンに一拭きしたものを各場所に少しずつつけるという方法でもよいと思います。そのコットンは腰の位置に内ポケットがあれば入れておくのも良いでしょう。肌が弱い人にはこの方法もおすすめです。
寒い冬の朝、私は前夜に膝下に纏ったフレグランスの甘い温もりで心穏やかに目が覚めたことを思い起こします。体温で柔らかくなった香りはまさにラストノート。音楽と同じように、香りもラストまで聴いて。
たとえばトップからミドルにかけての印象よりもラストの印象が好きな場合、時間差を考慮して、香りを身につけると良いと思います。出掛ける直前に衣服を着用した上に最後の仕上げとばかりに鼻に近い上半身に一拭き、というのは最も失敗しやすい例です。プンプン香って辛くなってしまうかもしれません。こういうことをしてもOKであるとしたら、会う人のほとんどがドレスアップして華やかな香りを纏っているような場所以外は…なかなか考えられません。
それでも出掛けるまでにそんな時間などない!というとき、大丈夫。アナタの体温でゆっくり温められた香りを衣服の間からゆっくりとこぼれるように香らせるとよいのです。フレグランスは最初に肌に身につける衣服だと思って、素肌のウエストまわり、膝の裏あたり、足首まわりなどにつけるのです。各場所にワンプッシュずつでは多いかもしれませんので、一箇所ウエストだけにする、あるいはスカートの場合は膝だけにするなどポイントを絞ってもよいでしょう。または予めコットンに一拭きしたものを各場所に少しずつつけるという方法でもよいと思います。そのコットンは腰の位置に内ポケットがあれば入れておくのも良いでしょう。肌が弱い人にはこの方法もおすすめです。
寒い冬の朝、私は前夜に膝下に纏ったフレグランスの甘い温もりで心穏やかに目が覚めたことを思い起こします。体温で柔らかくなった香りはまさにラストノート。音楽と同じように、香りもラストまで聴いて。
2010年12月2日木曜日
調香師の著書
昨日ご紹介いたしましたフレグランス、 " Voyage d'Hermès " の調香師であるジャン=クロード・エレナ氏の著書「香水 香りの秘密と調香師の技」が、12月に白水社クセジュ文庫から刊行されます。昨日お会いした香水評論家の平田幸子さんからこのことをきいて白水社のWeb中、クセジュ新刊案内のページを確認したところ、確かに記載されていました。
私は、同じクセジュ文庫の既刊「香りの創造」が大好きです。何度読んでもいつも毎回発見があり、イメージが広がる素晴らしい本。1988年に発刊されたこの本の著者も調香師エドモン・ルドニッカ。調香師という人が、いかに地道な修練を積む中で感覚を研ぎ澄まし、日々技術を磨きながらクリエイティブな試みに挑戦する職人であり芸術家であるか、深く深く実感できる本です。今年私が「国際香りと文化の会」の機関誌 "VENUS" 22号に寄稿した際の参考文献の一つでもあります。
ジャン=クロード・エレナ氏もこのエドモン・ルドニッカ氏の著書を敬愛していたのだそうです。エレナ氏の著書はどんな内容なのでしょう。今から非常に楽しみです。
私は、同じクセジュ文庫の既刊「香りの創造」が大好きです。何度読んでもいつも毎回発見があり、イメージが広がる素晴らしい本。1988年に発刊されたこの本の著者も調香師エドモン・ルドニッカ。調香師という人が、いかに地道な修練を積む中で感覚を研ぎ澄まし、日々技術を磨きながらクリエイティブな試みに挑戦する職人であり芸術家であるか、深く深く実感できる本です。今年私が「国際香りと文化の会」の機関誌 "VENUS" 22号に寄稿した際の参考文献の一つでもあります。
ジャン=クロード・エレナ氏もこのエドモン・ルドニッカ氏の著書を敬愛していたのだそうです。エレナ氏の著書はどんな内容なのでしょう。今から非常に楽しみです。
2010年12月1日水曜日
Voyage d'Hermès
久しぶりにフランスの美容雑誌 "VOTRE BEAUTÉ" を購入。毎号興味深い香水評論の記事があり、20代の頃に購読していたのです。今回手にしたのは2010年11月号。ちょうど100頁目にその記事はありました。キャッチに書いてあったのは、" Pour lui? Non, pour moi! " ( 彼のために?いいえ、私のためよ!)。
記事本文を読む前にこんな女性のひとりごとを想像。
「…彼にプレゼントしようと思って選んでみたけど私にも似合うじゃないの、私のフレグランスにしようかな…」
そこでちょっと雑誌を閉じて今年の春に発売されたエルメスのフレグランスを思い起こしました。名前は " Voyage d'Hermès "(エルメスの旅)。発売当初、エルメスブティックの前で香りが吹き付けられた荷札のような紙を渡され、瞬時に心浮き立つような気持ちを感じ、ゆっくりと未来への通り道に向かうような気分になったことを覚えています。近くにいた男性もすぐにこの香りを気に入ったようでした。
何の香料が入っているとか…そんなことを考えるより、気分をすぐに変えてくれたことが嬉しくて、その後色々な人にこの香りの印象を尋ねました。男女ともに、その人の雰囲気と気持ち次第で楽しめそうです。香りが吹き付けられた紙にもこんな言葉が記されています。
"…Un parfum à partager." (共有する香り)。
男性も女性も共に使える香りなのです。適度な香り立ちが持続する上品な香り方ゆえでしょう。
先日エルメスブティックで、この香りのボディクリームも新発売されたことを知りました。オードトワレよりもいっそう柔らかく香り、優しい肌触りのヴェールに包まれているような感触。アルコールで希釈されたフレグランスが苦手な人でもこれならば皮膚を保湿しながら自分をうっすら香らせることができます。
ギフトシーズン。贈られる人だけでなく贈る人も幸せになれる季節です。
記事本文を読む前にこんな女性のひとりごとを想像。
「…彼にプレゼントしようと思って選んでみたけど私にも似合うじゃないの、私のフレグランスにしようかな…」
そこでちょっと雑誌を閉じて今年の春に発売されたエルメスのフレグランスを思い起こしました。名前は " Voyage d'Hermès "(エルメスの旅)。発売当初、エルメスブティックの前で香りが吹き付けられた荷札のような紙を渡され、瞬時に心浮き立つような気持ちを感じ、ゆっくりと未来への通り道に向かうような気分になったことを覚えています。近くにいた男性もすぐにこの香りを気に入ったようでした。
何の香料が入っているとか…そんなことを考えるより、気分をすぐに変えてくれたことが嬉しくて、その後色々な人にこの香りの印象を尋ねました。男女ともに、その人の雰囲気と気持ち次第で楽しめそうです。香りが吹き付けられた紙にもこんな言葉が記されています。
"…Un parfum à partager." (共有する香り)。
男性も女性も共に使える香りなのです。適度な香り立ちが持続する上品な香り方ゆえでしょう。
先日エルメスブティックで、この香りのボディクリームも新発売されたことを知りました。オードトワレよりもいっそう柔らかく香り、優しい肌触りのヴェールに包まれているような感触。アルコールで希釈されたフレグランスが苦手な人でもこれならば皮膚を保湿しながら自分をうっすら香らせることができます。
ギフトシーズン。贈られる人だけでなく贈る人も幸せになれる季節です。
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