2021年3月1日月曜日

香を聞き、自身の感覚に浸る・オンライン聞香実践体験 / 山田松香木店より3月開始





静かな空間で、明かりをやや落とし、ゆったりと呼吸する。その状態で無心に嗅覚を感受することは、まさにその時のみの自身の感覚との一期一会ではないでしょうか。香りを感じる自分自身がいつしか香りに包まれる至福を体感できるのが「聞香」の魅力です。






1週間前のこと、山田松香木店によるオンライン聞香実践体験を、香りに縁ある方々とご一緒させていただきました。山田松香木店は江戸・享保年間に創業、京都御所近くにて薬種業を営み、香木を専門に取り扱われてきた薫香製品の老舗です。


ZOOMによるオンライン聞香実践体験

Monkō (écouter de l'encens)

Cours en ligne utilisant ZOOM



事前に届けられた道具一式を眺め、自分でこの香炉に灰山を作り、香炭田に点火してセッテイングできるのだろうかと多少の不安はありましたが、山田松香木店の方が親切に教えてくださり大丈夫でした。


自身の端末には、同席されている方々のお顔が写り、お声も聞くことができます。しかしながら、その時その空間で香炉を温めて香りを感じているのは私1人だけなのです。






3種の香木を順に焚き、心ゆくまでそれぞれの香り方の微細な違いを感受することができました。

これはまさにオンライン聞香ならではの魅力です。


視覚、聴覚は遠隔でも他者と共有できます。しかし、嗅覚はそのときの自分の身体だけが受ける感覚であり、オンラインでは他者に気兼ねなく、その感じ方に向き合うことができるのです。



これまで、和室にて数名の方々と同席しながら、すでに用意された香炉が順に渡されていく聞香は何度か体験したことがありました。この上なく良い香りに包まれたという至福感だけは確かに覚えています。しかしながら....


そもそも、伽羅や真南蛮、寸門陀羅などの違いを意識して区別した経験のないまま、それらの微細な違いを揺れ動く温度の中で聞き分けることは難しい上、一つの香炉を同席者と共有するという緊張感もあり、目の前の香炉にのみ神経を集中することも、初心者には容易ではなかったようです。



聞香(もんこう)。それは、香を焚いて香りを賞すること。基本的には、香りの発する何かを無心に聞き取る、ということを示します。中国では「聞く」は「嗅ぐ」と同義だそうで、聞香という言葉も中国から入って来たようです。

香木のきほん図鑑より)






319日のご案内も始まっています。

この機会に多くの方々に

ご体験いただきますようにと思います。


フレグランスを愛好される方々にも

きっと楽しい発見があることでしょう。

先週私と体験をご一緒いただいた

フレグランススペシャリストの地引由美さまも、

こちらに素敵なレポートを綴られています。


…écrit par SAWAROMA



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