2019年7月23日火曜日

現代美術: 高木修 SPECIFIC SPACE (横須賀美術館)~『経験のスナップショット』 (美術出版社)




今年創刊47年目を迎えた香りの専門誌『PARFUMhttp://parfum-specialist.comのクリエイティブディレクターであり、誌面LANDSCAPE(写真)や ART(展覧会紹介)ページでもお馴染みの現代美術家、高木修氏の著書を一週間かけて一読した。読了、などとは到底言えない。読みながらも度々読み直し、これからも何度も読み返すに違いないと確信する。そうした書物には滅多に出逢えるものではないから、まずは紹介したい。


『経験のスナップショット』高木修 /美術出版社

https://www.bijutsu.press/books/2083/


In the sentences of the author who is a contemporary artist, I also encountered many words of philosophers and thinkers .  While considering the meaning of those words, I felt that I want to keep a fresh view of the way perceived from the intuition without being bound by prejudice. First of all, I would like to recommend this book to those who continue expression activities. 


広くは表現活動を続ける人へ。そして彫刻、絵画、建築、映画、写真、展覧会といった作品鑑賞が好きな人、芸術とは何かを言葉からも徹底的に考えたい人へ勧める。この本の帯に記されている通り、あらたな感性が開かれていく手応えを感じるに違いない。


私はといえば、先入観を排してモノを観ること、常に自身が空間を感じる存在自体で在ること、素材との対峙から始まる発見や創作...等、日頃ぼんやりと大切に感じつつも考え続けていることを再考。著者の文章中、多くの哲学者や思想家たちの言葉にも出会う。それらの意味を熟考しながら、偏見の無い直観からのモノの捉え方を新鮮に保っていきたいと感じた。


すでに2011年に出版されていたこの本を精読しようと思ったきっかけとなったのは、713日から横須賀美術館で開催されている高木氏の作品展示を鑑賞した体験だった。研ぎ澄まされた感覚と思考の結論としての立体存在は、あくまでも冷ややかでドライである。だからこそ、周囲の温度や光や動き回る人とともに特異な空間を提供し続けている。










横須賀美術館

2期所蔵品展

特集: 高木修 SPECIFIC SPACE 

〜特異な空間へ〜

2019713日〜929 

https://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/josetu/sho1902.html


3年前にも栃木県立美術館で高木氏の作品展覧会が開催されており、美術館サイト内では、会場内をヴァーチャルで視覚体験できる動画も楽しめる。

『高木修展 特異な空間へ』栃木県立美術館  2016,7,99,22,

http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t160709/index.html


écrit par SAWAROMA



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