2013年5月4日土曜日

イチゴの香り〜 ロシアのお茶〜 "Miss Dior Cherie"

5月になると
子供の頃のイチゴ摘みを思い起こします。
小さなイチゴの甘酸っぱさ。
地面に這うように実っていて野菜のようでした。

そして小学生のころに
ジャムを作ろうとして煮詰めたときの
家中にふんわりとひろがった
あの素晴らしく幸せな甘いイチゴの香りは忘れられません。

バラ科の植物です。
苺・梅・桃・桜・杏・林檎・梨・アーモンド…
香りの素晴らしいものが多いです。

あの真っ赤な部分の中の小さな粒々一つひとつが果実。
そう考えるとビタミン含有量が多いこともうなづけます。

そういえば
日本でロシアンティーと呼ばれる紅茶には
イチゴジャムが入っていたような記憶があります。

アメリカのフレグランスサイト、"FRAGRANTICA"の中に
"Fragrances and Cultures "というカテゴリーがありますが
その中に、鮮やかなイチゴの写真とともに
"Wild Strawberry in Russia"という記事を見つけたので
ご紹介します。

Fragrances and Cultures
Wild Strawberry in Russia
06/03/11 12:11:14
By: Elena Knezhevich


ロシアの人が、ワイルドストロベリー(野イチゴ)を名付けたその由来が
これを摘むときにまるで地球におじぎをするかのような姿勢になることだった
というエピソードも面白く、この植物への愛情を感じます。

やはり。
彼らにとって野イチゴは親しみのある大切なもので
この記事の著者いわく、ほとんどの家庭でイチゴジャムがつくられ
冬のティータイムにそのジャムをつかっていたようなのでした。
ティーにイチゴジャムをいれたものをロシアンティと呼んだのも
あながち間違いではなかったようです。

さらに野イチゴの葉も煎じて利用されていたようです。
鉄分豊富で貧血に役立ったのだとか。
寒いロシアで、ビタミン豊富なものが得られにくい春先に
この野イチゴはどんなにか人々を助けてくれたことでしょう。

この記事の最後に
ワイルドストロベリーの香りが素敵に活かされ
洗練されたフレグランスとなっている例が紹介されています。
そのフレグランスの名前は
Miss Dior Cherie 。
(created by Christine Nagel in 2005)
淡いあわいストロベリーピンクのボトルです。





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