2月が始まります。もうひと月も経つと……
春の訪れを囁くように香り始める一つの花を想像。その名は沈丁花。
清々しく、華やかで、スパイシーな甘さを持つ香り。
『アンティカ ファルマシスタ』はこれを再現。
この香りを人工的に再現するのに7年必要でした。
新しいルームフレグランスの名前は『ダフネ フラワー』。
日本では3月15日デビューです。
Février commence. Après un mois de plus……,
j'imagine une fleur qui commencent à exhaler un parfum
comme si elle chuchotait l'arrivée du printemps.
Le nom de cette fleur est 《Daphné odora》.
Son parfum complexe est frais, magnifique, et a une douceur épicée .
《ANTICA FARMACISTA》 l’a reproduit .
Il a fallu 7 ans pour reproduire artificiellement le parfum.
Le nouveau parfum d'ambiance qui s’appelle《DAPHNE FLOWER》.
Il sera en vente le 15 mars au Japon.
http://www.anticafarmacista.jp
写真提供: 株式会社 大同
Photos fournies par DAIDO CO.,LTD.
東京にて、sawaroma より。
…écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.
付記として
2011年3月2日のsawaroma 記事を以下に再掲します。
『沈丁花・春を囁く花の香り』
いつ頃からこの花を意識したのか記憶は定かではありません…一つ言えることは、私はこの花を名前よりも先に、香りで知っていたということ。その姿が見える前に、その香りで人を振り返らせるであろう花です。
毎年、梅から少し遅れて蕾から花へ。梅が春告花であるならば、沈丁花は春を囁く花と呼びたい。密やかにすこしずつ、この植物は蕾を膨らませ、花開き、寒い冬を乗り越えてきた命に染み入るような香りで春を囁くのです。
お香で名高い沈香の香りと、丁子(クローブ)が名前の由来のようですが、丁子に関しては、香りに由来、という説と、花のつき方の外観が似ているから、という説と二種類あるようです。花は多数の小さな花の集合体なのです。
植物学名(ラテン語)がまたユニーク。音をカタカナ表記すると、ダフネ・オドラ。ダフネとはギリシャ神話中の登場者で、月桂樹となったニンフ(精霊)のこと。オドラとは、香気ある、という意味です。
香りの印象は人それぞれでしょう。私は、和らいできた空気によく映える、凛としたみずみずしい香りであると思います。まだ寒くても確実に春は来ている、とこの時期に囁く花ありとして多くの人に知っていただきたいと思います。
この花の香りを冒頭で讃えながら始まる名曲として、「春よ、来い」(1994年)
があります。松任谷由実さんの作品です。イントロのピアノの響きはまさに、ひとつひとつの小さな花が香り始める瞬間のようで、心に染み入ります。
…桜の季節へ移る前に、沈丁花の写真が撮れたら添えようと思います。
参考文献:
「香りの歳時記」
諸江辰男 著
東洋経済新報社 刊
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