同じ場所に居ながらにして別世界を体感させてくれる、それも香りの魅力の一つ。毎日暮らす場所の匂いはすっかり自分の身体や心にも溶けこんでしまい、自分すらその一部になりかけてしまう倦怠からは、時にリセットを求めたくなる。
昨日ラルチザン パフュームから発売されたばかりの《LES PAYSAGES》(風景)はまさにそんな願望を叶えてくれるフレグランス。フランス北西部ブルターニュ地方の香りと、南東部プロヴァンス地方の香りの二種類。
ラルチザン パフューム
http://www.artisanparfumeur.jp/special/2017_sep/
http://www.artisanparfumeur.jp
7月の発表会にて
ブルターニュといえば私には、ゲラントの塩、海、ガレットなど色々なものを思い起こす中とりわけ塩の印象が強かった。今回の新作には、この海からの贈り物が程よく香り、エレガントな植物からの囁きもあいまって身につけていて心地よい。この香り単独でナチュラルな風のような印象を大切にするも良し、より強調したいトーンのフレグランスとレイヤリングしても楽しい。
プロヴァンスといえば、映画『マルセルの夏』で想像したさまざまなハーブの香りが浮かぶ。ラヴェンダーを筆頭に。今回の新作に関し、記憶をたどれば、フランスで発売された2016年春に次のような記事を書いていた。
↓
想像の旅へ・Bucoliques de Provence/L'Artisan Parfumeur
2016,4,29 sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2016/04/bucoliques-de-provencel-parfumeur.html
Bucoliques de Provence はなめらかなラヴェンダーに上品なレザーが香る。インパクトは強く記憶にも残る。シチュエーション、服装との合わせ方次第で使い方のヴァリエーションも増えるはず。
多くのアーティストに愛された場所、プロヴァンス。ちょうど来月からのテレビフランス語講座はこの南フランスが舞台である。旅への想いも
高まるかもしれない。
NHK テレビ 旅するフランス語
2017年10月~
https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09529-2017.html
東京にて、sawaroma より。
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