ステイシー・マーティン。
映画『グッバイ・ゴダール』(原題の日本語訳は『てごわい男』)
の日本語版パンフレット表紙より。映画の中で彼女は心境の変化とともに装う色を変えていく。ミュウミュウ初の香水の顔だった。私が初めてステイシーを見たのは。
Stacy Martin dans le film 《Le redoutable》.
C'est la brochure publiée au Japon.
La couleur de sa tenue exprime le changement de son cœur.
C‘ était comme une visage de parfum de Miu Miu.
que j 'ai vue Stacy pour la première fois.
彼女が香水モデルとして愛らしい女性だった記憶から、最初は彼女の立場からこの映画を観ていたようだ。19歳のアンヌ。17歳年上のゴダールに尊敬の念を持ちながらも優しさで包もうとする。妖精のように可憐。だが彼女は「彼女」を生きているのだろうか……。
彼の立場から想像してみる。ゴダールへのなりきり感が熱いルイ・ガレル。何度も割れる眼鏡のように、彼は葛藤の中で自己変革を試みる。彼は「彼」を生きている。そんな彼がてごわくないわけはないような気もする…。
彼はアンヌには結構気の利いたアドバイスをしているのだ、
「自立することが必要(精神的に)」「ちゃんと哲学を勉強した方が良い」。
それは彼女と対等でいたかったからか? それとも理想の押し付けか。
二人の交差する時間、風景、交わされる言葉。実に生々しい。隠さないのだ。やがて音となった言葉の裏に別の本音が含まれていく。二人とも他人よりも自分とのたたかいが大切。それは誰かとの別れでもあり、自分の人生にとっての前進でもある。
東京にて、sawaroma より。
…écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.
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