2019年9月1日日曜日

『香りと味のコーヒーセミナー/La causette parfumée』・かなざわ珈琲世田谷店にて



香り豊かな飲みもの。とりわけコーヒーは、その複雑な香りが魅力です。そんな豊かな味わいを探求したく、1週間前、『La causette parfumée コゼット パフュメ香りのおしゃべり会 』スピンオフ〜『香りと味のコーヒーセミナー』に参加。



まず、主要な香り成分を試香。実に様々です。なんとダマスクローズの香り成分や、甘さを感じさせる成分も含まれていたのでした。その後、会場となった世田谷線若林駅最寄り、『かなざわ珈琲』金澤政幸氏より、美味しく珈琲を淹れるためのプロセスを見せていただきました。 



香りと共に納得の結果。翌日から、温度やお湯の注ぎ方を考慮し、「香りをひらくこと」を意識しただけでも以前よりも格段に芳醇な味わいとなった、と家人にも喜ばれています。






複雑な香りがまろやかに花開いたかのごとくクリアな味わい。そんな極上のコーヒーとコーヒーゼリーをいただいた後は、コーヒーの香りを用いたフレグランスもご紹介されました。



詳しくは

La causette parfumée コゼット パフュメ香りのおしゃべり会 』スピンオフ〜

『香りと味のコーヒーセミナー』(2019.8.29 posted )の記事

http://lacausetteparfumee.com/kaori/

http://lacausetteparfumee.com/kaori/la-causette-parfumee-スピンオフセミナー.html

に記されています。


アカネ科の植物、コーヒーノキ。アラビカ種はエチオピア原産といわれています、白い花が咲き、鮮やかな赤~紫または黄色の実をつけるそうです。その種子がコーヒー豆となり、焙煎され、挽かれて粉となり、お湯を注がれて一杯のコーヒーとなるのです。


écrit par SAWAROMA



2019年8月30日金曜日

FUEGUIA 1833 ・新作PARFUM 5種とPURA ESENCIA 100種 9月発売




FUEGUIA 1833 

http://www.fueguia.jp

新製品発表会にて

Au lancement des nouveaux parfums,




まず、宝石のようにきらびやかな小瓶のディスプレイに目を奪われた。926日に発売となる、PURA ESENCIA(プーラエッセンシア)全100種。英語でPure essence。すなわち、アルコールなどの溶剤を一切使わず、調香師ジュリアン・ベデル氏独自の哲学と最新技術で抽出された香料のみの組合せである。スプレーするのではなく、ひとしずくを首筋や手首にエレガントにのせてまとう、香水の原点ともいえる楽しみ方を提案する。





そして新作パルファン5種。






Tierra del Fuego

(ティエラ デル フエゴ)

スペイン語で「火の大地」

センシュアルなスパイシーウッディ。

クローブ&サンダルウッド&グレープフルーツ


Àguila de Àmbar

(アギラ アンバー)

スペイン語で「琥珀の鷲」

マスキュリンでパワフルな面もあるが、透明感を残す。

アンバー&ウード&ローズ


Crue del Sur

(クルス デル スール)

スペイン語で「南十字星」

まるで星座のような香りの調和。

チュベローズ&ウード&サンダルウッド


La Bonita

(ラ ボニータ)

スペイン語で「かわいい女の子」

魅惑的なフローラル。

クインズフラワー&ヴァニラ&ガーデニア


Don Giovanni

(ドン ジョバンニ)

オペラ作品「ドン・ジョヴァンニ」の名前

「ベリースキン」さながらのインティメントなニュアンス。

ムスク&アンバー&ジャスミン


以上5種類が、100ML50ML30MLPURA ESENCIA8Ml)の4タイプで913日発売。





創業者兼調香師のジュリアン・ベデル氏のお話も拝聴。そもそもは、香りが身体に与えるインパクトに興味を持ったとのこと。芸術家の立場から表現手段として香りを創造した彼は、特に伝統的な調香師としての修行を受けたわけではない。素材選びから香りの創造まで全て、自らの哲学に基づいて行っているという。その静かな眼差しと口調からは、深い観察眼と柔軟な思考性がうかがえる。




従来の香水というものにいまひとつ物足りない方々も、彼の大胆な表現には魅了されてしまうかもしれない。9月、ぜひ新しい香りに出会うべく、東京本店(グランドハイアット東京1階)へ。



écrit par SAWAROMA


2019年8月27日火曜日

AEAJイメージフレグランスコンテスト2020・テーマ地は「東京」




開催16回目となるAEAJイメージフレグランスコンテスト2020のテーマ地は、「東京」。応募可能期間は201992日(月)〜930日(月)。募集要項は

https://www.aromakankyo.or.jp/event/fragrance/requirements/







コンテストでは、2008年度に「東京タワー」をテーマとされたこともありましたが、 都市として「東京」が選ばれるのは今回初。私は2014年よりこちらの審査員メンバー(今年度は二次審査員)としてご協力しています。毎回、創り手それぞれの着眼点からとらえられたイメージが、どのような香りに表現されるか楽しみにしています。


ご参考までに、2014年のsawaroma 記事

http://sawaroma.blogspot.com/2014/07/blog-post_25.html?m=0

からも内容を引用し、2002年以来、過去15回の開催地を記しておきます。


2017 熊本

2016 富山

2015 徳島

2014 会津

2013 神戸

2012 平泉

2011 伊勢

2010 北見

2009 静岡

2008 東京タワー

2007年「2007かおり風景全国フォーラム in 京都」「源氏物語千年の香り」

2006年「2006新宿御苑のかおり風景」 

2004年「かおり風景 全国フォーラム in 高野

2003年「かおり風景 全国フォーラム in 別府

2002年「かおり風景 全国フォーラム in 松本」


ちなみに、既存のフレグランスで東京がテーマになっているものも色々とあります。身にまとえるフレグランスであれば、たとえば『ル・ラボ』の

CITY EXCLUSIVES for TOKYO GAIAC 10

http://sawaroma.blogspot.com/2018/09/city-exclusivespar-le-labo.html?m=0

キャンドルの香りとして、ディプティックから発売された、東京の香りも。

https://www.fashionsnap.com/article/2017-04-15/diptyque-tokyo/


いずれも日本国外のブランドからのイメージです。北陸に18年、東京自体には20年以上住んできた私の持つイメージとは必ずしも同じではありません。当然のことですね。一人一人違うのです。

東京という記憶のキーになるイメージは何か、まずはここから考えるのも面白いでしょう。

ともあれ、今日は久しぶりに、アキコ・グレースさん4枚目のCDアルバム、「Tokyo/東京」(2004)を聴いてみたくなりました。

https://www.amazon.co.jp/Tokyo-Akiko-Grace/dp/B00018GZY6


écrit par SAWAROMA



2019年8月25日日曜日

現代陶芸と彫刻の二人展『The hidden God』/清アートスペースにて9/3まで・見えるのは記憶か未来か?




見えるものの中に、見えないものがある。それが記憶なのか、未来なのかはわからない。

Certaines des choses visibles sont invisibles.  Je ne sais pas si c'est la mémoire ou l'avenir.








西麻布の @kiyoshi.art.space にて

宮岡貴泉(現代陶芸)@takamiyaoka

菅原玄奨(彫刻)@gensho_official による二人展

The hidden God8/179/3

http://www.kiyoshiart.com/









菅原氏の作品からは、立体の陰影だけで見えてしまう様々な表情にいつも感銘を受ける。

宮岡氏の作品は今回初めて拝見。立体から背景を想像したり動きまで見える錯覚を感じた。


見えないはずなのに、見ようとしていた自分に気づく。その存在は何だろう。既成概念なのか。私の中の無意識の願望か。例えば、今回のこの展覧会のタイトルのように、隠されていた神、とでも呼んで見ようと思った。




西麻布。渋谷からバスでEXシアター前で下車、道路を渡れば斜め右のギャラリー。多くの方々に見ていただきたい、貴重な作品空間。9/3まで。



écrit par SAWAROMA



2019年8月24日土曜日

香水瓶コレクション・CHIC /CAROLINA HERRERA(2002)



2002年デビュー。ファビアン・バロンによるボトルデザインは、マーク・ロスコ(抽象主義)とドナルド・ジャド(ミニマルアート)の現代アートにインスパイアされたものだそうです。(香りの専門誌『PARFUM No.123の記事より)。

Un parfum sorti en 2002. Le design de ce flacon par Fabian Baron a été inspiré de l'art contemporain par Mark Rothko et Donald Clarence Judd. ( d'un article  dans le numéro 123 dePARFUM 》, le magazine d'information sur les produits parfumés.)







随分時間が経ち、中身の液体自体の香りは変化しても、ボトルの存在感はそのまま。たとえ最後まで使い切ることができなくても、このボトルはずっと眺めて、飾って楽しみたい… CHIC は私にとって貴重な香水瓶コレクションの一つです。



香りの専門誌『PARFUM No.123 裏面の広告


あたかも貴重な美術品でもあるかのように、白の紙箱に二重に包まれたボトル。まずは直方体の白い箱を開けると、プラスティックの赤枠に包まれ香りの名前が記された二番目の箱。赤枠をほどくとハラリ。CHIC のボトルが現れます。


キャップ部分のくっきりとした赤。うっすらと滲むようなピンクが本体を縁取ります。液体が流れるたびにオーロラのような印象を感じました。厳選されたものだけが的確に整えられたら、あとは自由な想像を偶発的に楽しむ、大人の洗練。


香り自体も、軽やかでありながらどこかあたたかく、親しみやすいようで複雑な余韻。当時においては確かにボトルのイメージそのものでした。フレッシュなフローラル からヴァニラやムスクのぬくもりへと、さりげなく流れていく程の良さ。


その後そうした香調が世の中に溢れていくにつれ、特別感は薄れてしまいましたが、このボトルの素晴らしさは色褪せることはありません。変わってしまった香りを皮膚につけることはしませんが、時々ムエットに吹き付け、ミドルからベースの名残を楽しんでいます。



écrit par SAWAROMA




2019年8月21日水曜日

ベトナム珈琲からの回想



数年前の夏

とある街で頂いたベトナム料理。


生春巻き、

フォー、

ジャスミンライス。


芳醇なアジアの米の香りに包まれた、コリアンダー、唐辛子、その他みずみずしい食材。


最後に頂いたのはこちら。



ベトナム珈琲。専用のセットで深く濃く抽出した珈琲にはコンデンスミルク。氷たっぷりのガラスに注いで。デザート要らずの甘さはほろ苦さとともに。

思い浮かべるだけで残暑の疲れが癒される。

黒でも茶でもない、奥にしっかりと赤が見える珈琲色。無機質な白ではなく、ほのかに薔薇色が透けて見えるコンデンスミルク。一体となったときのクリーミィなベトナム珈琲の色と香り。


遠い昔、初めての海外一人旅でフランスに着いたとき、オルリー空港で

"Vous êtes vietnamienne ?"

(あなたはベトナム人ですか?)

ときかれた。あの年配のフランス人男性にとってアジアの人といえばベトナムの人を思い浮かべたのかもしれない。


初級フランス語講師をつとめて10年目になる。昨年の学生にはベトナム出身の女性がいて、彼女からいただいたインスタント・ベトナムコーヒー。どこか懐かしく深い味わいが楽しめる。これも甘くしていただいた方が一段と美味しいらしい。




フランスの影響を受けたベトナムの食文化。最近近所にベトナムパン、バインミーを使った美味しいサンドイッチのお店「FANSI PAN」(豪徳寺)も出来た。フォーも店内で食べられる。





ベトナムといえば、この映画。




『青いパパイヤの香り』(l'odeur de la papaye verte)・1993。夏目漱石の『草枕』を読むきっかけとなった映画でもあった。


écrit par SAWAROMA à Tokyo.




2019年8月18日日曜日

アール・デコの館にて 2 (椅子)・Interior Decorating in 1933 at 東京都庭園美術館





空間に見事に調和する椅子の存在感。背後の壁面や窓際のカーテンなどとともに優雅な一体感を醸し出している。(一階 大食堂)


Des scènes avec des chaises 

ou fauteuils impressionnants

 qui s'harmonisent avec l'espace

au Musée métropolitain des jardins de Tokyo.






Interior Decorating in 1933

1933年の室内装飾 

朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと

720日(土)– 923日(月・祝)

https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190720-0923_Interior.html


東京・白金の東京都庭園美術館は元朝香宮邸として知られ、主要な部屋はフランスの装飾美術家、アンリ・ラパンがデザインし、1929年から4年の歳月を費やして33年に竣工された建物である。


朝香宮夫妻は1925年、パリのアール・デコ博(現代装飾美術・産業美術国際博覧会)を観賞、感銘を受けられたという。アール・デコとは、植物の有機的な曲線が象徴的なアール・ヌーヴォー様式とは異なり、幾何学的なスタイルが特徴的である。当時の新しいアートの流れや、多様な表現から影響を受けたこの様式の造形は、家具や建築となり生活空間の中に現れていた。


1993年には東京都の有形文化財に、2015年には国の重要文化財に指定され、7年半をかけた改築と改修後20183月リニューアルオープン。年に一度のペースで本館の建築自体にテーマにした展覧会を行っている。参考までに関連記事をご紹介。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20200


椅子は洋式空間の要であるとも常々思う。人にとって快適な座り心地である以前に、視覚的な空間イメージのベースとなっている。たとえば、下の写真のソファが別のものだったら?想像してみると面白い。




こちらは、椅子とテーブル上のティーセットが室内空間に絶妙に溶け込んでおり、目を留めた。


アンドレ・グルー(デザイン)、マリー・ローランサン(絵付)、アドルフ・シャノー(制作)Designed by André Groult, backrest painted by Marie Laurencin, made by Adolphe Chaneaux   制作年 Date : 1924

https://www.teien-art-museum.ne.jp/collection/tag/アール・デコ/




通常非公開の本館3階「ウィンターガーデン」にて。温室として設えられた空間。白と黒の市松模様の床、朝香宮が購入したというマルセル・ブロイヤーの椅子とのコントラストが印象的。


関連記事

アール・デコの館にて 1Interior Decorating in 1933 at 東京都庭園美術館

http://sawaroma.blogspot.com/2019/08/1interior-decorating-in-1933-at.html?m=0


écrit par SAWAROMA