2017年8月20日日曜日

変わりゆく街・「記憶のなかの渋谷 ー中林啓治が描いた明治・大正・昭和の時 代ー」


義父、中林啓治が描いた原画展が開催中。



白根記念 渋谷区 郷土博物館・文学館

企画展「記憶のなかの渋谷 ー中林啓治が描いた明治・大正・昭和の時代ー」

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/edu/koza/12kyodo/tenrankaishousai.html#14



40年に渡る、日活撮影所での映画美術、博物館展示の企画・設計のキャリアを経て、設定された情景を細部までヴィジュアライズする試みから描かれた過去の渋谷。

膨大な資料や聞き取り調査から再現された「失われた風景」の数々、それらは2001年に河出書房新社から刊行された『記憶のなかの街ー渋谷ー』に収録された原画です。



渋谷という街の姿から、東京、日本の人間の歴史が見えてきます。



去る5月、義父に

19世紀パリ時間旅行』(練馬区独立70周年記念展)

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/05/1970.html?m=0

の展覧会を観てきたという話をしたとき、かつて彼が描いた渋谷の本が話題になりました。単なる個人の記憶だけでは到底描きようのない、失われた風景のヴィジュルは、当時を生きた人のみならず当時を舞台にした映画や文学を鑑賞した人たちにとっても貴重な視覚体験となることでしょう。




『記憶のなかの街 渋谷』

  著者  中林 啓治

  発刊  河出書房新社 2001

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309727134/



この本は、発刊直後に

香りの専門誌『PARFUM

http://parfum-specialist.com

誌上、BOOKSのページでも紹介されました。



昭和8年に井の頭線開通、翌年には東急百貨店が開業。その屋上に数年間のみ運行されたロープウェイひばり号が存在したこと(昭和20年代後半)。今もある渋谷百軒店、平成12年にオープンしたマークシティ。懐かしい建物は風景とともに入れ替わり、平成29年の今、渋谷はさらに変貌を遂げようとしています。



東京にて、sawaroma より。



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