雪のような、石のような。冷たいはずのガラス。
なのに、寒い時期にもかかわらず
ずっと眺めたくなったのは、有機的な温もりを感じたから。
時の花 イイノナホ
TOKI no HANA NAHO IINO
GLASS ART EXHIBITION
2019/1/19ー2/17
POLA MUSEUM ANNEX
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
色々な質感、形への挑戦を感じる。ガラスという素材を扱いながらも全ての作品に温かみを感じるのが印象的。吹きガラスということは、この作家の一期一会の呼吸のタイミングが織り成す形が作品素材になっている。
照明器具や器… 用途の明確なモノもあれば、オブジェとして存在そのものを楽しみたい作品もある。
美大で彫刻という立体造形を学んだというイイノさんはガラス造形の修行をどんな環境で体験されたのだろう。美術手帖のこの記事に懐かしい名前を見つけた。
https://bijutsutecho.com/exhibitions/3321
イイノさんが師事されたというカーチス・ブロック。あのカーティス・ブロック氏のことだろうか。1992年の春、仕事で彼に東京を案内しながら色々話をした。物腰の柔らかな人だった。当時私が勤務していた千代田区のギャラリー、コンテンポラリーアートNIKIで彼の作品展を開催したときのことだ。時間の経過によって丸みをおびた石のような風合いの作品。硬くて冷たいはずなのに思わず触れてみたくなるような温かみを醸し出していた。
東京にて、sawaroma より。
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