昨日は立秋。その数日前、アートディレクターとして活躍中の知人オフィスにて彼がクリエイティブディレクションを手がけたブランドのワインを試飲する機会を得た。まずはワインの顔ともいうべきラベルのヴィジュアルに魅かれる。アルファベットKとB、そして数字の組み合わせというシンプルな表示に秘められた意味が知りたくなる。さらに、K537(スパークリングタイプ)のボトル形状が印象的。
その年、その場所でしか生み出せない味わいとの出会いを追求するMGVs(マグヴィス)のワイン。名称は全てアルファベットと3ケタの数字によって表されているという。
アルファベットは葡萄(ぶどう)品種。
1桁目はぶどうの収穫地。
2桁目は仕込み原料処理方法。
3桁目は発酵等製造方法。
MGVsが選んだ葡萄は、日本固有品種でもある「甲州」とマスカット・ベーリーA。「甲州」はK、マスカット・ベーリーAはBで表示されている。
B521は淡い桜色のロゼで、クリアな辛口の心地良い刺激。K131はフルーティーなまろやかさがゆっくり味わえる白。K537のスパークリングには最初からバランスのとれた強さが感じられた。この3種の明瞭な印象の違いが楽しい。
私はワインについて詳しく学んだわけではないが、香りの明瞭な印象が美味しさに直結することは実感している。印象深い香りというものは、素材、土地、人によって生み出されるものだ。素材(ワインであれば葡萄)と土地(生育環境)と人(栽培者、ワインであれば醸造者、品質管理者、アートディレクター等)と。私は9年前に薔薇の香りを求めてブルガリアを訪ねた折、このことを深く実感したのだから。
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Articles of roses as archives 3・
『2009年(ブルガリア日本外交復興50周年)ブルガリア旅行記の記憶から』
http://sawaroma.blogspot.com/2018/05/articles-of-roses-as-archives-3200950.html
この秋は山梨県勝沼にあるこちらのワイナリーを訪れてみたいと感じた。
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【インタビュー】前編:日本ワインの未来を担う最重要ワイナリー誕生!『MGVsワイナリー』の徹底したテロワールへのこだわりを聞く!
http://cavewine.net/contents/6768
東京にて、sawaroma より。
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