ハバナ。記憶の奥底から何かに呼ばれた。訪れたことはないが、この地名の響きはかつて私の感覚に確かに触れていた。回想を辿る。まずは映画のタイトル。「HAVANA」(1990 by Sydney Irwin Pollack)。ロバート・レッドフォード扮するジャックの短くも熱い恋。彼はダイキリ(ラム、ライム、砂糖で作られるカクテル)が好きだった。さらに遡ると一つの音楽を思い起こす。1981年にリリースされたアルバム「Reflections」(by Akira Terao)の第一曲目、「HABANA EXPRESS」。~煙草をくわえて窓を上げたら~で始まる歌詞。
煙草、タバコ。中国語では香煙ともいうらしい。20代の一時期、フレグランスの香調タバックタイプを探る中で色々なタバコを試したことがあった。タバコというものがワインのように香りを楽しむ嗜好品の一つなのだと本当に実感したのは30代、仕事で滞在していたホテルの支配人から葉巻を紹介されたとき。そのホテルのフロントロビーにはいつも微かに甘くスモーキーな残り香が漂い、冬の寒い時期は視界に入る暖炉の炎と共にチェックインする私を温めてくれた。最高品質の葉巻で世界的に有名なのもハバナである。
熱い想い、軽快なリズム、甘く温かくスモーキーな余韻…。
記憶の中から浮かぶフレーズが香りにどう繋がるのか。
HABANA TOBACCO という名のルームフレグランス。
ロッケルベル ブランド情報/ 株式会社 大同
http://www.daido-corp.co.jp/product/detail27.html
LOCHERBER MILANO
http://www.locherbermilano.com/home/?lang=it
Il colore dell'etichetta è marrone sigaro.
日本ではこの夏の終わり、8月30日に発売されるという。ディフューザーのラベルの色は柔らかな葉巻ブラウン。ルームスプレーもサシェもセンティッドカードもこの色。
早速トライアルスプレーで香りをくゆらせてみる。炎に温められたようなスパイシー感が複雑な芳醇さに包まれる。あの暖炉のあるロビーを思い起こす。次第にスモーキーな余韻とともに柔らかな甘さが残る。この香りがほのかに漂う中で読書や、あるいはラムを味わう秋の夜長が待ち遠しい。
情報提供
株式会社 大同
東京にて、sawaroma より。
0 件のコメント:
コメントを投稿