2018年4月5日木曜日

『フランス香水伝説物語 』/ 《PARFUMS DE LÉGENDE》




フランスで2016年に発刊された《PARFUMS DE LÉGENDE》の日本語翻訳版が先月末に発売された。

http://www.harashobo.co.jp

主にフランスを舞台として歴史に名を残した15の香水に焦点を当てられ、フランスのジャーナリスト2名で著された一冊である。15のうち、調香師あるいは香水メーカーが主体となったブランド発祥のものは3つしかない。残りは全て服飾系ブランドである。この事実が語ることは深い。15の香水誕生の背景には15のストーリーがあり、多くの人の想いがあった。私は6歳のときに初めて香水を身につけた。10代で、香水を通じていくつかのフランスのブランド名を知った。改めて今、この本を読むことで、時代と人と香りの関わりを深々と考えさせられる。




PARFUMS DE LÉGENDE

http://www.editions-bartillat.fr/fiche-livre.php?Clef=440

est un livre publié en France en 2016.

Un version de traduction japonaise de ce livre a été publié à la fin du mois dernier.

http://www.harashobo.co.jp

C'est un livre écrit par deux journalistes français, concentré sur 15 parfums, dont les noms sont principalement en France, et qui ont laissé leur nom dans l'histoire.

Sur les 15, seules 3 sont marques  des parfumeurs. Le reste sont toutes des marques de vêtements. Ce fait nous racontera en profondeur. 

Il y a 15 histoires à l'arrière-plan de la naissance de 15 parfums, et il y avait des sentiments de beaucoup de gens. Je portais du parfum pour la première fois quand j'avais 6 ans. Dans mon adolescence, j'ai appris quelques noms de marque française à travers les parfums. Maintenant, en lisant ce livre, je pourrai réfléchir profondément penser à la relation entre



15章のタイトルは以下の通りである。


ジャン=マリー・ファリナのオーデコロン

シャネルの五番

ゲランのシャリマー

ジャンヌ・ランバンのアルページュ

パトゥのジョイ

キャロンのプール・アン・オム

エルザ・スキャパレリのショッキング

ロシャスのファム

カルヴァンのマグリフ

クリスチャン・ディオールのミス・ディオール

ニナ・リッチのレールデュタン

ユベール・ド・ジバンシィのランタルディ

エルメスのカレーシュ

イヴ・サン=ローランのオピウム

ジャン・ポール・ゴルティエのル・マル



20代のころ、香水の歴史と名香について、当時の文献と当時の感受性を通じて学んだ。のちに調香やアロマテラピー、香り専門誌の編集に携わりながらリアルタイムの香水を取材しつつ、「香り」というーキーワードから時代の流れを感じとってきた。古今東西、発売された香水を全て知ることは不可能ではあるが、縁あって体験できたもの、その中でも私の感受性を強く揺らしたものについては出来る限り私の文章で伝えたいと思ってきた。日仏交流160周年という2018年に、改めてフランスのジャーナリストによりセレクトされた15の香りの物語とそれら相互が影響し合って築かれた19世紀以降の歩みを再考できる機会を得たことを幸せにおもう。





東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.

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