上から撮影したカヌレ。
見事な多角形(12角形)。
Des cannelés pris du dessus.
Un superbe polygone (dodécagone).
ワインの産地ボルドーの名物として知られる、カヌレ(cannelé または canelé)は独特な形が印象的。そもそもカヌレとは「溝のついた」という意味であり、このお菓子の型が由来のようである。横からみているとなんとなく溝が見えるが、上からみるとなんと12本もついていた。円に近いエレガントな花のようである。この位の角があることが、見た目はもちろん、手に取った時の感触や食べやすさに影響しているような気もする。
お菓子の材料は小麦粉、牛乳、卵黄 、バター、砂糖に加えて香り付けにラム酒やバニラが使われているとのこと。カヌレ型にはあらかじめハチミツが塗られたり、生地は一定時間寝かされることにより、外側はパリッと固めで内側はモチモチした口当たりで美味しい。
そもそも、ボルドーで赤ワインの澱を吸着させるために卵白が使用され、余った卵黄を有効活用しようとつくられ始めたという説がある。
そんな背景を知ったのも、担当して8年目になるフランス語講義で今年の学生用に選んだテキストのテーマがボルドーだったから。私自身は、随分以前からパンの美味しいPAULで品川から出張で新幹線に乗る前によくこのカヌレを好んで調達していた。適度な硬さで持ち歩いても崩れずベタつかず、噛みしめると内側はしっとり、ほんのりラム酒の香り。
Le cannelé, c’est délicieux !
東京にて、sawaroma より。
…écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo
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