”Dans la parfumerie, l’artiste achève l’odeur initiale de la nature dont il taille la senteur, et il la montre ainsi qu’un joaillier épure l’eau d’une pierre et la fait valoir.“
Joris-Karl Huysmans ;
《À rebours》1884
cité par Elizabeth de Feydeau ; 《Les 101 MOTS du PARFUM》
「香水製造において、アーティストは自然の香気から不要な部分をカットして最初の匂いを仕上げるのであり、宝石工が水から石を取り除いて価値あるものをつくるように香りを表現するのである。」
ジョリス=カルル・ユイスマン 『さかしま』(1884)。
エリザベス ・ド・フェドーにより『香りの言葉101』にて引用。
まさしく香水、パフュームと呼ばれるには人の美的感受性に訴える煌めきが必要であり、そのためには素材そのままではそうなり得ず、アーティストによって磨きあげられたものでなくてはならない。まさに宝石のように。
香水は液体の宝石、と呼ばれることもある。磨き上げられた素材が洗練のプロセスを重ね、描かれたイメージは具現化される。ジュエリーさながらに。
この秋リリースされた歴史ある二つのジェエリーブランドの最新フレグランス。
確かにイメージに沿って素材は厳選され、洗練された極みがそれぞれの香りとなっている。
ティファニーから新たな香り・アイリスの官能性を包むダイアモンドカットの 煌 めき/sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2017/08/blog-post_25.html
発表会で体験したなめらかなイリス、パチュリの静謐な余韻は忘れ難い。そうした細やかで丁寧な配慮が、洗練されたオーラをかたちづくるのだろう。
夜の輝き・Bvlgari Goldea The Roman Night / sawaroma
http://sawaroma.blogspot.jp/2017/07/bvlgari-goldea-roman-night.html
ブルガリ ゴルデア ローマンナイト /ブランド公式webサイト
https://www.bulgari.com/ja-jp/fragrances/goldea-roman-night
特別な夜のエピソードを一層煌めく記憶にしてしまう。決して軽やかではないがブラックムスクが幻想的なムードを漂わせ、女神のような気分を感じさせてくれる香りである。
(11月8日追記)
香りの専門誌『PARFUM 』webサイト上、編集長もティファニーの最新フレグランスについて言及。
http://parfum-specialist.com/blog02/2017/11/06/ティファニーの香り!/
東京にて、sawaroma より。
…écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo
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