八角に拡がる星のような形。
ビタースィートな香りのインパクト。
ただ香りを「聴きにいく」だけでも私には元気をもらえる大好きなスパイスです。一呼吸すると胃腸をはじめ内臓が和らぐのを感じます。
八角/Chinese star anise
(Illicium verum)
Star anise / Fragrantica
https://www.fragrantica.com/news/Star-Anise-2212.html
思い浮かぶのはこの香りを生かした様々な料理、お茶、リキュール。
八角とは植物の種類は異なりますが、
フェンネルやリコリスなどにも共通の特徴的な香り成分があります。
この香りのままではスパイスや薬品を想像される方も多いでしょうけれど、
この、どこかファンタジックな浮遊性を持つ甘さのような辛さは間違いなく
フレグランスのニュアンスにも貢献しているはず……と、このような香りを生かしたフレグランスについて調べてみました。
Anise Perfumes / Fragrantica
https://www.fragrantica.com/notes/Anise-393.html
やはりたくさんあります。《L'Heure Bleue Guerlain》の幻想的なトップノートにも一役買っていたようです。
私が個人的に懐かしさと共に注目したのは、《Air Kenzo 》。このくぐもった透明の奥に一塗りしたような青のボトルそのままのイメージの香り。
2003年発売でした。子供の頃に見上げた空のようであり、これから起こるかもしれない嬉しい驚きの予兆であったり。あの香りの余韻と共に大切に保管していたボトルと再会です。
東京にて、sawaroma より。
0 件のコメント:
コメントを投稿