2022年2月22日火曜日

淡いピンクの可憐さと清潔感・COACH EAU DE TOILETTE とBON PARFUMEUR 101 HAND CREAM




上品な可憐さと

フレッシュな清潔感を

想起させる淡いピンク色。

日々を明るく楽しく感じさせてくれた。

まさに、このシクラメンの花のような色。


La couleur rose pâle qui me rappelle 

une joliesse élégante et 

une propreté fraîche.

Cela m'a fait ressentir le plaisir et 

la luminosité.

Exactement la couleur de cette fleur 

de cyclamen.






二月は本当に寒い。

気分も凍りそうになる。

家に居る時間も長くなったが、

毎朝眺めるシクラメンのような

愛らしい存在で居たいとも願った。


外出するしないに関わらず、

二つの香りを日常的に纏うことで、

心も潤ったような気がする。






白いアルバローズが上品に活かされた、

フローラルグリーンの透明感。

ボトルに映る淡い透き通るピンク色が

みずみずしい。

COACH EAU DE TOILETTE






ローズ、

スイートピー、

ホワイトシダーの絶妙な調和で

清潔感あふれる優しい香りに。

毎朝毎晩のハンドケアのたびに

生まれ変わるような気分になった。

BON PARFUMEUR 101 HAND CREAM



どちらにも

薔薇の香りが程良く優雅に活かされている。

清潔感と可憐さを日々たずさえていたいと

感じる人であれば、贈り物としても

喜ばれるような気がする。





…écrit par SAWAROMA




2022年2月16日水曜日

試香紙から拝香・Tom Ford のローズフレグランス三部作




四枚の試香紙を

ダマスクローズの花の画像の上で。

いずれも香りを吹き付けてから

一週間以上経過しているが、

今も特徴的な陰影を香らせている。


TOM FORDから新たにROSEをテーマとする

フレグランス三部作が二月に発売されると知り、二年前の「ROSE PRICK」とともに、まずは試香紙にて拝香を試みた。




Pと書かれた紙に「ROSE PRICK」。

華やかな薔薇そのものが上品に香り立つ。

薔薇が好きな人の多くに

受け入れられるだろう。

その名が示す、

華やかさと一体となって存在する棘とは、

感知できる人には絶妙なアクセントとなる

スパイシー感か。

それとも陶酔の果ての予測不能な展開か。


さて、今回の新作は

なぜ、あえての三種なのだろう。

なぜ、アマルフィ、中国、ロシアなのか。


細い試香紙、Aには「ROSE D‘AMALFI」。

Cには「ROSE DE CHINE

CHINE とは「中国」)。

Rには「ROSE DE RUSSIE

RUSSIEとは「ロシア」)。


アマルフィだけは国名ではない。

名付けた人の思い入れが深い地名

なのだろうか。

ベルガモットやアーモンドなどはAに、

芍薬はCに、レザーはRに。

それぞれの地の特徴、

として選ばれた素材を

ROSEと組み合わせた香り、

ということなのかもしれない。


最初に吹き付けた直後の印象は、

時間経過後もあまり変わらない。

三種の印象を私の言葉で綴ってみる。

Aにはふんわりとした明るい華やかさ。

Bには謎めいた穏やかさと妖艶さの妙。

Cには軽やかな艶めき。


「中国の薔薇」、

「ロシアの薔薇」と名付けるには

もう少し探究できそうな余地が

ありそうな今回の新作。

とはいえ、この二つの国名に、

薔薇が添えられて香りとなることは、

今の世界情勢を考えると感慨深い。


改めて、

薔薇の香りが持つ魅力を

再発見したり、

再考するには

面白い三部作なのかもしれない。




参考情報


Tom Ford Praivate Rose Garden / Fragrantica / 2022,01,10


トム フォード「ローズ」のフレグランス三部作/FASHION PRESS/ 2022, 1,26




…écrit par SAWAROMA



2022年2月7日月曜日

香りの専門誌『PARFUM』(No.200)発刊




香りの専門誌『PARFUM』最新号発刊。

1972年創刊から50年目の200号です。

La dernière édition dePARFUM.

Le 200e numéro depuis le premier numéro en 1972.  Félicitations !





新作紹介ページでは、

LIBERTA perfumes の「NIVALIS」 、
新生CARON のフレグランス等、

冬から春にかけて纏いたくなる

華やかな香りのボトル写真を

ご覧いただけます。







「芸術と香水」や

ART」ページでの展覧会案内、

新間美也さん(パリ在住調香師)や

橋本光恵さん(映画評論家)による

エッセイも健在です。





1972年創刊『PARFUM』は

香粧品文化の情報誌。

編集長は、香水評論家の平田幸子氏。

私も編集メンバーの一人です。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés, sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum. Et je suis une des rédacteurs de ce magazine. PARFUM est le magazine trimestriel sur un système d'abonnement pour un an.


香りの専門誌『PARFUM』は

定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

詳しくはこちらをご覧ください。




…écrit par SAWAROMA




2022年2月5日土曜日

心地良いアロマティックフルールの香り・MEDI SHOT の トーンアップ日やけ止め下地




節分の日。
白いフリージアを飾りました。
名前は「ベルヴィル」。



フレッシュなスパイシー感と
みずみずしいフローラル調が
複雑かつ絶妙なトーンで
人鼻に優しいほのかさで香ります。

少しずつ、
春の兆しを感じさせる陽射しに、
新しいスキンケアを試したくなります。

先月1月21日に発売されたばかりの、
こちらに出逢いました。




薬用メディショット
トーンアップ日やけ止め下地
「医薬部外品」/明色化粧品
ブランドサイトは こちら 。


130年以上
肌荒れの研究を行ってきた
桃谷順天館グループの明色化粧品から
2020年秋に発売された
スキンケアブランド
『薬用メディショット』の
新アイテム。
シワ改善効果が承認された有効成分の
ナイアシンアミドや配合です。

UVカット剤といえば、
香り方に満足できないものが多く、
ついつい無香料を選びがちでしたが、
こちらには好感を持てました。

肌にのせた瞬間の
ほのかな香り方といい、
優しいながらも単調ではない
上品なアロマティックフルールの香調は
この種のアイテムでは貴重です。

肌馴染みもよく、しばらくすると
香りも気にならなくなります。

SPF45、PA++++。
日やけ止め本来の機能のみならず、
シワ改善と美白ケア、
肌の色ムラまで整えてトーンアップ。
紫外線が強くなるこれからの季節、
嬉しい味方になりそうです。



…écrit par SAWAROMA





2022年1月30日日曜日

緑の薔薇からの回想・Rose Mojito / ĖDIT(h)と 2022 Limited 01 「ベルガモット」




小さな花びらが、細かな葉と一体感を描いている。「オリエンタル エクレール」という名のスプレーバラ。実際、特徴的な香りはほとんど感じられないのだか、眺めていると、ギュッと爽やかな香りが溢れてくるように想像する。





En regardant les roses vertes, 

j’ai une idée de passer le week-end 

à porter ce parfum.


この緑のバラを迎えて一週間。

このフレグランスを纏いながら

週末を過ごしたくなった。




メロディアスな香り・Rose Mojito / ĖDIT(h)



みずみずしい緑感。

たとえばミントや

緑の果皮の柑橘。

緑に絶妙に調和する薔薇の甘さ。

格別に懐かしく、

リフレッシュ感を漂わせる。

一週間の疲れが癒やされたのはもちろん、

知らず知らずに笑顔が保てた休日となる。



柑橘の爽やかさは、単独のままでは

シンプルではかないものだが、

他の植物との複雑なブレンドにより、

そのきらめくような真価を発揮する。




ちょうど先日、限定版のこちら、

2022 Limited 01 「ベルガモット」

を入手していた。初めて味わったとき、

無意識が欲していた感覚を香りで得て、

一瞬で癒された。

12月に収穫されたばかりの

小豆島産ベルガモットが使用された

貴重な2022リミテッド。

ボトルから香る野草103種のハーモニー・80 "YASO " 103 GIN

で体験して以来、

昨年はローズのリミテッドも入手した。





このベルガモットのジンと、

昨年のリミテッドローズジンで

カクテルをつくってみようかな、と

ふと思ったりする。




…écrit par SAWAROMA




2022年1月16日日曜日

先駆けのNº1・鮮烈なエナジーを軽やかに香らせるL’EAU ROUGE Nº1 DE CHANEL




Nº5 という名のフレグランスが誕生して

100年目の2021年は過ぎた。

一つの区切りを終えて、

次の100年、まずは10年に向けて、

そのブランドが2022年に発信するものは?


サプライズは

赤い色とNº1という数字から。


ブランドが研究を重ね、

発見した赤い椿の成分を駆使したという。


フレグランスボディミストを含む、

スキンケア、メイクアップ全9品。

新ラインNº1
それは、
始まりの1だろうか。
次の時代への先駆けの象徴か。


新年早々にこのニュースを知り、

ブランド初という

フレグランスボディミストの香りを

試してみようと思った。




手のひらに馴染む

円柱形ボトルのイメージそのままに、

ソフトで端正なフルーティーフローラル。

みずみずしい赤の透明感さながらに、

鮮烈なレッドベリーのトップノート。


レッドカメリアの成分配合、とのこと、

乾燥気味の左右上腕部にスプレー。

すぐに肌に馴染み、リフレッシュ。

オードパルファンでは

近い鼻に強く感じすぎやすい

首筋にも一拭き。


ヴィヴィッドな赤のイメージが

透明感とともに香り、徐々にソフトに。

2時間後。

繊細な柔らかさだけがほのかに漂い、

このブランドならではの優雅さを体感。






ボディミストゆえに軽い。

それは確かだ。

オードパルファンのような

持続性はない。

とはいえ、ゼロにはならない。

ただし、それは人の皮膚の上でのこと。

いわゆる紙の試香紙では

この優美さは伝わりにくいかもしれない。


軽やかに肌を潤しながら、

肌の匂いを包むこみ、

幻のように優雅なトーンを残す。


フレグランスボディミスト、

2022年からの新しい香り方の一つか。

格別な肌触りのインナーが、

極上のシルエットを描くように。


そもそも、

椿の花自体にも、

強い香りなど無かった。

しかし、生きた植物として、

常に何か「匂い」を発している。

存在感、という魅力とは、

そういうものかもしれない。




…écrit par SAWAROMA





2022年1月4日火曜日

珈琲と小説と、LOEWE 001 の香り




2021年の終わり頃、豪徳寺のIRON COFFEEで、グァテマラ産ゲイシャ種の豆を挽いていただく。芳醇かつクリアで軽やかな絶妙香。稀少なこの香りを楽しみながら年越しをするために200グラムを購入。大晦日、最初の一杯。何故こうもデリケートに芳醇な香りが一瞬のうちに感覚に溶け込んでいくのだろうか。余韻は記憶にのみ鮮やかに刻まれ、口の中には跡形もない。






そんなキレの良い、クリアな輝きの香りで迎えた2022年の元旦。爽やかな気分が空の色に重なった。初詣に訪れたT駅の書店で、ふと手に取った文庫本のタイトルは『コーヒーと小説』。コーヒーロースターの編者により選ばれた12の短編小説集である。目次を開くと、太宰治、芥川龍之介、江戸川乱歩などの短い作品名が並ぶ。私の未読作品もある。



太宰治の『グッド・バイ』。未完でありながらも完成されているのかもしれない…と、この作家に生まれて初めて敬意を抱いた。物事に終わりはあるようにみえて無いとも言える。想像は無限だ。
芥川の『桃太郎』。『グッド・バイ』の後で読むとひときわ鮮烈な印象をおぼえる物事の裏表。
江戸川乱歩はさすがの語り手。謎解きへの誘惑に引き込まれてしまう。



江戸川乱歩の『日記帳』を読んでいたとき、自身から、珈琲の匂いとも調和しそうな、ウッディアンバーのフレグランスが香っていた。その日の装いに私が選んで纏っていたLOEWE 001 。これを甘い香りと評する人もいるが、形容詞一つでは言い表せない。001という名の通り、始まりのイメージが持つミステリアスな期待感がなまめかしくたちのぼる匂いなのだから。





…écrit par SAWAROMA