寒さが増すごとに心は温かく
一人の時間を大切にしてきた一年の
ほんのささやかな手ごたえから
これからの自分を想像して
12月の5香
12月初旬
懐かしい再会の場に
新しい自分を感じたくて
フレッシュなスパイシーマリンウッドの
VETIVERA / LE COUVENT
この香りを纏っていた或る日のこと
混雑する駅の中でまたしても
意外な懐かしき人に遭遇した
お気に入りの濃紺や黒に
透かし柄の白を合わせて
冬の夜空の繊細な煌めきのような
華やぎを描きたくなったら
Passiflora / JO MALONE
BARÉNIA / HERMÈS
Une Nuit Magnétique
/ The Different Company
この3香に包まれる日が暫く続く
とある彫刻家の新作展を観に
表参道へと出向いた帰り道
久しぶりに立ち寄った
コムデギャルソン青山店にて
この本に出会う
1994年のブランド初の香りは
揺るぎないユニークな魅力を
今も確かに醸し出していて
その隣に置いてあった
Whiteの香りは
1994年のものよりも
ほんのり柔らかく雪のように
すぐに溶けてしまうような
幻想的な甘さも感じさせた
クリスマスからの年越しは
White EAU DE TOILETTE
/ COMME des GARÇONS
と共に過ごすことに決めた
どんな色にも染まれそうで
どんな色にも固定されない
しやなかで軽やかな躍動感
そんな白が好きなのだと
改めて感じた2024年の師走
…écrit par 《SAWAROMA》