2026年4月30日木曜日

線の優雅な重なりを感じる・新作香水『LUMIÈRE D’ISSEY EAU DE PARFUM』


春爛漫から初夏へ

柔らかな陽射しがきらめきを増す

この時期の光は繊細なレースのよう・・・


「光を纏う- Wearing Light」を

コンセプトに生まれたという

イッセイ ミヤケの新フレグランス

「ルミエール ドゥ イッセイ」の香りから

細やかな線の優雅な重なりを感じています。


https://www.isseymiyake.com/products/ip45az866?



ボトルがまさに

線の巧みな組合せから生み出された

光のかたちのよう。



トップノートの鮮烈さは

細かな直線と柔らかな縁取りの曲線が

無数に重なり合ったような存在感を持ち


いつしか皮膚に馴染んできた頃

印象深いきらめきやみずみずしさを

反射光のように感じさせてくれる


すっかり体温に溶け込んで

衣服の一部となった頃には

ふんわりと明るい軽やかさに包まれて

自分自身の内側に

柔かな光が灯るような印象です。



サイドから光を当てて

正面から撮影すると

まるで精巧なカットが施された

グラスのようですが

眺める向きによっては

なんだか二頭身のあの可愛い

招き猫のようにも見えてくる

魅力的な造形。



端正でありながら

可愛らしさを併せ持つ

まさにこの香りのように。


線の組合せから構成される立体ですが

手にとると意外なほどやさしい

その触感もまた心地よく

ちょっと猫の耳のような

キャップの両端に触れると

愛らしさもひとしおです。





…écrit par 《SAWAROMA》






2026年3月31日火曜日

内なる輝きを喚起するバニラの魅力・CARON の新作香水『ATMAH』





静かな存在感の中に

しなやかな力強さや

自由な躍動の輝き…


『ATMAH』の香りに

私が感じた第一印象には

既知のバニラの面影はない


稀少で魅力的な香料名

たとえばローズやバニラを

ネーミングに掲げる

フレグランスは多いが

今回の新作には香料名はない


ネーミングとは謎の始まり

「一体どんな香りだろう」

と期待をくすぐるものは

先ずそれだけでも魅力的


ATMAHという

サンスクリット語に

インスパイアされたこの言葉は

生命の息吹や

肉体の束縛から解放された

自由な魂を意味するという



2026年3月6日発売

CARON 『ATMAH 』

キャロン アトマ オードパルファン


https://forte-tyo.co.jp/shopping/product/atmah/


確かに

これまで刷り込まれてきた

グルマンな甘さという

イメージから解き放たれている




『香りの起源を求めて 

香水を支える植物18の物語』

ドミニーク・ローク 著

門脇 仁 訳


https://tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1685-3.html



バニラの章を読んでわかったこと

遥か昔16世紀の頃

アステカ人が歓喜し求めた

バニラの魅力は

ココアや唐辛子の苦みを

和らげたり整えたこと


そのような

バニラの本質的な威力が

今回の新作に洗練された輝きを

もたらしているように思える




こぼれるように薫るのは優雅

左脚と右脚の

異なる場所に少しずつまとう

静かに歩きながら

一人の時間を楽しむときも

誰かと一緒にいるときも





…écrit par 《SAWAROMA》




2026年2月28日土曜日

密やかな開花の香りのように・LA TULIPE / BYREDO




もうすぐ立春という頃に

久しぶりに花を咲かせたシクラメン

思わず香りを聴いてみる

艶やかな透明感が

深淵な密度で立ち現れる


2月最初の日に

蕾をつけたフリージアを飾る

少しずつ花が開くたび

軽やかに繊細に

なめらかな香りがこぼれてくる


咲き始めの

艶やかな花のような

密やかさとピュアな命の囁きをもつ

愛らしく気品に満ちた香りに出逢う




LA TULIPE / BYREDO

https://www.byredo.com/ja_jp/p/la-tulipe-eau-de-parfum





命を始めたばかりの

フレッシュな清潔感と

みずみずしいライトグリーン

そして静かにきらめく愛らしさ


この香りと

多くの時間を過ごした2月

これからも





…écrit par 《SAWAROMA》





2026年1月25日日曜日

小旅行に携帯した香りと白い香水瓶



1月初旬に雪の富山を訪問

携帯したフレグランスは2種

みずみずしさが鮮やかな

LAZULIO

柔らかなぬくもりが軽やかな

FANTASMAGORY


ディスカバリーサイズとはいえ

視覚に響く色も形も

聴覚を刺激するネーミングも

丁寧に表現されているのが素敵


以前の旅に携帯した

L‘EAU D’ISSEY INTENSE

とともに3種撮影

いずれも2025年デビューの香り




上記はお試し用の非売品

もう少し長く楽しみたいときには

購入可能な7.5~15mLガラスボトル



柔らかな感覚で居たいときに

携帯する3種

FLEUR DE PEAU

L’odeur Yohji Yamamoto 77-03

KÔYU NEW MOON



雪の富山から帰宅し

白い香水瓶を並べてみる



緻密な粒子を想起させるムスク(右上)

フレッシュなスパイシーフローラル(右下)

柔らかなフローラルアンバー(左中央)


アメリカのパントン社選出による

2026年Pantone Color of the Yearは

「新鮮な空気を吸い込むような、

安らぎを感じさせる高貴な白」とのこと

清々しい2026年となりますように





…écrit par 《SAWAROMA》