2017年5月11日木曜日

『Les Roses』by Redouté who painted flowers/ルドゥーテの『バラ図譜』展



Exhibition deLes Rosespar Pierre-Joseph Redouté pour les 200 ans de sa publication , au Musée de SOGO YOKOHAMA du 15 avril au 28 mai.



1817年から24年にかけて刊行された、ルドゥーテによる『バラ図譜』。制作から200周年を記念し、横浜のそごう美術館で4/16から5/28までルドゥーテの「バラ図譜」展が開催されています。

https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/17/redoute/index.html





古代種から始まり、造形上微妙に、かつ明らかな違いを持つ多品種。展覧会場では時折ルーペでこまかな筆致を確認することもできました。見事です。画家の家柄に育ち、植物に魅かれ、花に魅かれたルドゥーテが、熱い情熱と冷静な観察眼を絶やすことなく18世紀半ばから19世紀前半に生きていなければ、これほどの素晴らしい記録は残されてはいなかったでしょう。写真技術以前のこの時代は、絵が記録として重要かつ必要であり、花をこよなく愛する貴族や権力者という顧客も存在していました。




Carte postale, 

Rosa damascena  de 『Les Roses』

ダマスクローズ。現代も香料のために栽培されている数少ない薔薇の筆頭です。あれほど多種多様なバラの母ともいうべき種類の仲間です。その香りは、生命力に満ち溢れた甘えのない強さとしたたかな複雑さを華やかに反映しています。




Clavecin décoré des peintures de la Redouteルドゥーテの描いた花をモチーフとして装飾されたチェンバロ。演奏時以外は展示会場の中で撮影可能でした。




花を描いた人、ルドゥーテ。

花を見ると彼を思い起こします。画集を開くとひとつひとつの花が笑いかけてくれるように見えるのは、彼が愛情を傾けて描いたからなのかもしれません。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.








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