2013年6月10日月曜日

北陸の美菓・モダン&クラシック

北陸は私の故郷。
厳しくも美しい山と雪
そして清らかな水に恵まれ
繊細な美と人を思いやるあたたかい心を感じる素敵な地です。

縁あって週末に金沢へ
仕事で訪れました。

思いがけず出会った美菓二種。

金沢うら田 愛香菓



口の中で繊細にふわっと溶けて広がるやさしい甘さと香りは、アーモンドとレモン、シナモンの香りです。

甘さをほろほろと奥ゆかしい風味に創りあげる和菓子の伝統技術にモダンな香りとパッケージ。

そして、もう一種は私の生まれ育った富山の素敵なお菓子でした。
五郎丸屋 薄氷



高校時代の同級生からいただいたこのお菓子に思わず見とれてしまいました。薄氷の夏限定、蛍です。

サクッと軽い触感の中に
ひんやりと上品な和三盆の甘さが伝わってきました。素晴らしい銘菓です。抹茶にさりげなく添えられたら、なんと風情のあることでしょう。

土地の自然
そして季節感が
繊細に表現されたお菓子。
心和みました。

2013年6月7日金曜日

『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と過ごす午後

…とある書店内カフェにて。
この本『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と1時間ばかり共に過ごす。



5月末に発刊されたばかりの新刊。鮮やかな植物フォト満載。

著者3名が紹介されている。
フレディ・ゴズラン氏は物理科学博士であり、
香水に関する約40種の出版物を刊行。
グザビエ・フェルナンデス氏は化学博士であり、
ニース ソフィアアンティスポリス大学大学院にて研究所長、
植物研究に関する60冊以上の科学的出版物を刊行。
ベルナール・ガロタン氏は
パリで考古学を学んだ後、情熱に導かれ8年間料理を多方面から研究、
レストランシェフとして経験を積み、最近は音楽、現代美術などと味覚をフュージョンさせることに喜びを見いだしているとのこと。

翻訳は前田久仁子氏。東洋医学、アロマテラピーを学び現在はグラースの植物療法専門薬局にてフランシス・アジミナグロウ氏に師事し、フィトテラピーを研究。
10年以上前、来日講演されたアジミナグロウ氏の通訳をされていた前田氏にお目にかかったことを思い起こした。

原題は " L'Herbier Parfumé : Histoires humaines des plantes à parfum"。
この中に並ぶフランス語から
香水を愛する人にはもちろんのこと
人と芳香植物との関わりの歴史に興味のある人には楽しめる内容と想像。

序文の最後のページに、レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が引用されていた。
「真の科学は、においを嗅いで生じる結果から生まれる」

先月私も講演の中で、「嗅覚は人の文化の入口」と冒頭で語った。
香りあるものを感受する感覚を活かすことの重要性を改めて実感。

2013年6月6日木曜日

金沢にて・花の香りについてお話いたします(AEAJ 地区イベント AROMA SEMINAR)

来る6月9日。
私は金沢にて
『花の香りとの相性を探る』
をテーマに講演いたします。

これは
公益社団法人 日本アロマ環境協会が主催する
地区イベントアロマセミナー今年度春夏の最初におこなわれるイベントの中のセミナーテーマの一つでもあります。

コチラがそのご案内リーフレットの全内容です。

花の香り
ということでまずは…
普段はもしかしたら何気なく感じている花とその香りを
より意識していただき
おひとりおひとりの記憶の中に眠っていた
花との素敵な時間やシーンを
よみがえらせていただきたいと思っております。

当日は
アロマテラピーの精油としてだけではなく
フレグランスに欠かせない大切な香料としても名高い
2種類の花の香りをご堪能いただきます。
どちらも、その産地としては調香師も絶賛する国からのものを
なるべくフレッシュな状態でご提供できることになりました。
うち1種の産地である国には私も実際に訪れています。

テーマには「相性を探る」と掲げていますが
これは
「2種類の花のうちどちらが自分好みであるかを探る」
ということではありません。
これまでの歴史の中でこれらの花と人がどう関わってきたか
そもそもの人とのこれらの花とのさまざまな幸せな相性を知っていただき
それらの香りを感じながらご自身が
どのような気分のときそれらの香りを感じたくなるか
そうしたシチュエーションとの相性を想像し、
これまでの花との記憶を探っていただけたら幸いです。

嗅覚を感じるしくみ、そして皮膚。
この二つは、人にとって重要なセンサーです。
当日はこの二つのセンサーを花をより深く知るために
生かしていただきます。

私からは花の香りと人の間に実際に起きた事実を
これまでの香りの普及・教育活動や
アロマセラピストとしての活動からご紹介し
私自身の活用法も含めてお伝えいたします。

アロマ(芳香)、という言葉を用いるからには
使う人にとって心地よいものでなくてはならない
心地よいからこそ
と私は個人的に考えています。

一人でも多くの方々に
花の香りとともに心地よい時間となりますように。

参考情報
(公益社団法人 日本アロマ環境協会 Webサイトより)
アロマテラピー最新研究Vol.1〜バラの香りの美肌作用

2013年6月5日水曜日

地上45階『禄』で出逢った、光に浮かび上がる『かみ添』の模様

乃木坂駅から徒歩5分。
ミッドタウン内、カフェから
ザ・リッツカールトン東京へ。

1階にて所用を済ませたあと
45階フロントにあるラウンジで休憩しようかと思ったとき
目に留まったのがこのお店でした。

禄 ROKU

そしてこの紙に出逢いました。


光によってうっすらと浮かび上がる
その有機的で繊細な模様に
しばらく目を奪われ
手にとると
あたたかなぬくもりを感じました。

ちょうど数日後
数年ぶりで再会することになっている大切な方へ
ひとことメッセージを添えてお渡ししたいちいさなものがあり
まさにこの紙がピッタリであると直観したのでした。

遠目には…水面にゆれる光の影のようでもあり
クローズアップしてみれば
花のゆらめきのごとく華やかです。


動きによって光とともに浮かび上がるこの模様の美しさは
京都の『かみ添』さんでつくられているとうかがいました。

私のささやかな気持ちを
この紙に添えて伝えたいと思いました。
想いがうっすらと香るように伝わりそうな…
そのような紙に出逢えたのは
久しぶりのことです。


LANVIN HIVER 2013 "URBAN ROMANCE" の中で新香水 "ME" を鑑賞

7月並みの気温となった6月某日。
初夏の緑を見渡せる会場にて。




ランバン ファッション2013年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション
プレゼンテーションとともに
新レディースフレグランス「ME」
(2013年8月28日発売)の展示を拝見。




"ME"
それは「自分に」贈るギフト
鏡に映る自分にキスする女性
といっても個人主義やナルシストではなく…
自分自身を大切に
誰かの好みに合わせるのではなく
自分の感じる美を受け入れ
自分のなりたいイメージや着たい服に関心のある女性…

デザイナー、アルベール・エルバスはそう語っています。




ややグレイッシュで柔らかなブルーの箱に刻まれたのは
ランバンのデザイナー、アルベール・エルバスの手描きの文字。

調香師はドミティーユ・ベルティエ。
…以降は私の感想です。

トップノートにブルーベリー
…エスプリの効いた第一印象と微笑みを感じます。
ミドルにチュベローズ
…穏やかな表情の中に見え隠れする情熱、ユックリと響きます。
ラストにリコリスルート
…好奇心を掻き立てる複雑な魅力、ミステリアスな余韻です。

このオードパルファムの香りは時間が経っても
トップノートから引き継がれたフレッシュな輝きが色褪せず
多面的な魅力に包まれながらも肌の温度とともに
その人だけの陰影を醸し出してくれるように感じます。
ボディローションと合わせて使うと
その香り方はさらに立体的なものとなるでしょう。

さて会場では
"URBAN ROMANCE" のモード。




素材、テキスタイルからの自由な発想と
人の身体が出会う瞬間に生まれるスリルが
都会の風景に映えるシンプルなエレガンスに昇華させられていました。




初夏の緑を背景にするからこそ
半年先の空気感へのイマジネーションはふくらみます。
服とともに香りを体感できる展示会ならばなおのこと。


情報提供
ブルーベル・ジャパン株式会社
香水・化粧品事業部
カフェ デ パルファム

2013年6月3日月曜日

オレンジフラワーとローズの優美な旋律・" Elie Saab " の新香水

日曜日の午後。
これからの一週間に着る予定のブラウスにアイロンを。
オレンジフラワーとローズの芳香蒸留水をブレンドした
リネンウォーターを使いました。

その後しばらく室内にうっすらとその余韻は漂い
あらためて
この二つの花の香りの素晴らしさに浸りました。

今朝目に留まった新香水のニュース。

Elie Saab Le Parfum Eau de Parfum Intense
06/02/13 00:19:10
By: Sanja Pekić


このシンプルかつエレガントなガラスボトルの控えめな輝き。
トップにオレンジフラワー、
ミドルにローズハニー、イランイラン…
といった王道な組み合わせ。

このElie Saab というブランドはレバノンのデザイナーの名前。
彼は究極のフェミニンビューティーを追求し
シンプルかつ繊細でエレガントなドレスを生み出しています。
Elie Saab の公式サイトをみると
動画により
ボトルを担当するフランス人デザイナーや
調香師フランシス・クルジャンの言葉も聞くことができます。

Elie Saab の公式サイトよりparfumのページ

2013年6月1日土曜日

2013 Fashion show " ACT " by BUNKA GAKUEN UNIVERSITY

5/30のコチラの記事でご紹介の、文化学園大学けやき祭に行ってまいりました。

こちらにうかがうのは、講師を担当し始めた2005年以来9回目。
毎回午前など早い時間帯に訪れていたのですが
今回は15時ごろに小平キャンパス着。

学内展示を鑑賞後に
3年生によるファッションショーの最終ステージを16:00から拝見。
今回のショーのテーマは " ACT "。8テーマの世界観の表現。




例年、モデル(全て国際ファッション文化学科の学生)も
日本人だけではなく海外留学生とともに
多様な雰囲気をつくりだしていますが

今回何と言っても新鮮だったのは
男性モデルも参加していたこと。
2011年度からこの大学は共学になっていたのです。
改めて
男性も女性も共にいることで
互いの魅力がひきたつと感じます。
遠くから眺めていても彼らの相互反応が
伝わってくるような初々しさでした。
見えないフェロモンの働き?

今回は特に
テーマのタイトルから意識もされたのでしょうけれど
服を着た人の動き、笑顔、表情が印象的でした。
服の魅力を表現するために
メイク、歩き方、表情すべて工夫してクリエイションされた結果
人の魅力がありありと浮き彫りになること。
これはもしかしたら
最終ステージだったから余計に感じたことかもしれません。

朝から何度も緊張したランウェイ。
やり遂げた達成感と
服とともに表現できる自分の今を実感できたのでしょう。
感激で涙をにじませていたモデルさんもいました。

ショーの会場、ヴァイオレットホールを出ると
12月の4年生による卒業イベント『雪の女王』のフライヤー。
チームクリエイションによる表現の難しさと面白さを
ショーで体験できるのは貴重です。