30年を生きた3つのフレグランスから、次の30年を思う

30年という年月を生きた

3つの香水の素晴らしさを再確認、

私自身もこの30年を振り返り、

次の30年をどう生きたいかを考えた。

J'ai reconfirmé la splendeur de trois parfums qui ont vécu pendant 30 ans.  En repensant à mes 30 dernières années, j'ai réfléchi à la façon dont je veux vivre les 30 prochaines années.

忘れ得ぬ香り1 ・DUNE／CHRISTIAN DIOR

L'EAU D'ISSEY 祝30周年・記念ヴィジュアルと香りの普遍的な魅力

祝30周年・Féminité du bois / Serge Lutensから漂う、濃密なスパイシーウッドの香り

今年は

誕生からおよそ30年を経て

なおも愛せる複数の名香に再会できた。

もちろん

新作の中にも惹かれる魅力はある。

今、心に響くものは確かにあった。

しかし、果たして年月を経ても

なお身に纏いたい奥深さはあるだろうか。

数多くのフレグランスを試し、

購入に踏み切るものは、

「先ずは使ってみよう」

と思わせる魅力を持っている。

本当に使い切ることはできるだろうか。

それは未だわからない。

…écrit par 《SAWAROMA》

香るスイートアーモンドオイルとローズウォーター／Ad Naturam

アドナチュラムの、甘い杏仁の香りの

スイートアーモンドオイル。そして、

程良くフローラルグリーンの清涼感を

もつローズウォーター。

どちらも私の定番アイテムになりそうです。

スイートアーモンドオイル ／Ad Naturam

ローズダマスクフローラルウォーター／Ad Naturam

アロマトリートメント施術者として仕事をしていた頃から、私自身のデイリーケアの必需品にスイートアーモンドオイルとローズウォーターがありました。

肌馴染みのよいスイートアーモンドオイは、

フェイス、ボディともに皮膚へのトリートメントに用いられます。当時良く使用していたのは種子から抽出された無香に近いオイルで、リラックスできる香りにするために精油を希釈することが多かったものです。

入浴後のボディの保湿に、先ずはローズウォーターで鎮静後、スイートアーモンドオイルを馴染ませることも多いです。特に冬の乾燥する時期は背中が乾燥で痒くなる家人にこの組み合わせで保湿ケアを行なっています。

さらに、スイートアーモンドオイルは皮膚に負担をかけないメイク落としにも使用できます。拭き取りの仕上げにはローズウォーターを用いると爽快感は格別です。

そもそもこのオイルは、こわばった皮膚や筋肉を柔らかくリラックスさせるトリートメントにもよく用いたものです。精油をあえてブレンドしなくても、アドナチュラムのスイートアーモンドオイルであれは、このオイルそのものの香りで癒されるのが嬉しいです。

…écrit par 《SAWAROMA》

祝30周年・Féminité du bois / Serge Lutensから漂う、濃密なスパイシーウッドの香り

先日、ウッディ系の香りが好きという

20代女性に、複数のフレグランスを

紹介した。サンダルウッドがメインと

なったまさしくウッディなものから、

ベースノートのウッド系がしなやかな

調和を見せているもの、さらに

実際にはウッドではないものの

ウッディな温もりを感じさせるタイプ

などの中から彼女が選んだのは、

まさしくウッディなもの、だった。

私自身もウッディタイプの香りは

嫌いではない。

そもそも木自体のアロマには

癒される。積極的に感じたいと思う。

ただし、全体としての調和が

素材本来の剥き出し感を超えて、

纏うたびになんらかの

幻想的な情景を想像させる

ものでなければ

身に付けたいとは思えなかった。

そんな記憶の中で、

一つの忘れ難いフレグランスと

共に過ごした時間を思い起こした。

その名は、

フェミニテ・デュ・ボワ ／セルジュ・ルタンス

発売から30周年を迎えた今年、

改めて30周年記念ボトルを

入手することが

できて嬉しい。

そのスパイシーで甘美な豊かさは

シンプルな木の香りを超越し

自然が時折見せてくれる

華やかなながらも

力強いフェミニティを

確かに感じさせてくれる。

単純ではない、

濃密なスパイシーウッド、

30年を経て今も素晴らしいと思う香り。

フェミニティ、とは

実際のジェンダーそのものではなく、

愛すべき要素の一つにすぎない。

この香りについて、

背景を説明しながら

記していた記事

内に秘めた女性の幻影・「フェミニテ デュ ボワ／セルジュ・ルタンス」 （2011.11.11 SAWAROMA）

には

当時のボトルと

1992年パリで発売当初の

広告ヴィジュアル

（フランスの美容雑誌に掲載）

の写真も貼っていたが、

今は見られなくなっているので、

改めて掲載したいと思う。

今年は誕生からおよそ30年を経て

なおも愛せる複数の名香に再会できた。

記憶に刻み続けていきたい。

…écrit par 《SAWAROMA》

スパイシーマリンウッドの新たな官能性が香る・PARFUMS SIGNATURE VETIVERA / LE COUVENT MAISON DE PARFUM

緑のニュアンスと

スパイシーな高揚感の中に

柔らかな海風が微かに漂う。

香る根を持つベチバーを知らなくても、

このスパイシーなマリンウッドの香りに

新鮮なエレガンスを感じることができたら、

その人は幸せだ。

数々の名香を創造してきた調香師、

ジャン＝クロード・エレナ氏が

ベチバーの個性を、

豊かな想像力によって

抽象的に、優雅な官能性として

描いている。

Avec les nuances vertes et l'euphorie épicée,une brise marine souffle dans l'air・・・

Même si vous ne connaissez pas la racine parfumée du vétiver, si vous pouvez sentir l’élégance fraîche dans ce parfum de bois marin épicé, vous êtes heureux.

Un parfumeur qui a créé de nombreux parfums merveilleux, Monsieur Jean-Claude ELENA. La personnalité du vétiver à travers un imaginaire riche, Il la peint comme une sensualité abstraite et gracieuse.

PARFUMS SIGNATURE VETIVERA / LE COUVENT MAISON DE PARFUM

この香りのユニークな魅力を

多くの世代にも知ってほしいと思い、

20歳代の男女が大半を占める

私の教え子たちにも紹介してみたところ、

早速手応えを実感。

男女ともに、である。

しかもその微かな残り香が漂う

教室に入ってきた学生も

「すごく良い香りがする、、、」

と独り言。

ムエットに吹きつけただけでは

わからない、ふわり漂う余韻が良い。

2022年の終わりに、

この香りに出会えて良かったと思う。

…écrit par 《SAWAROMA》