2022年12月17日土曜日

祝30周年・Féminité du bois / Serge Lutensから漂う、濃密なスパイシーウッドの香り





先日、ウッディ系の香りが好きという

20代女性に、複数のフレグランスを

紹介した。サンダルウッドがメインと

なったまさしくウッディなものから、

ベースノートのウッド系がしなやかな

調和を見せているもの、さらに

実際にはウッドではないものの

ウッディな温もりを感じさせるタイプ

などの中から彼女が選んだのは、

まさしくウッディなもの、だった。


私自身もウッディタイプの香りは

嫌いではない。

そもそも木自体のアロマには

癒される。積極的に感じたいと思う。

ただし、全体としての調和が

素材本来の剥き出し感を超えて、

纏うたびになんらかの

幻想的な情景を想像させる

ものでなければ

身に付けたいとは思えなかった。


そんな記憶の中で、

一つの忘れ難いフレグランスと

共に過ごした時間を思い起こした。


その名は、

フェミニテ・デュ・ボワ /セルジュ・ルタンス




発売から30周年を迎えた今年、

改めて30周年記念ボトルを

入手することが

できて嬉しい。





そのスパイシーで甘美な豊かさは

シンプルな木の香りを超越し

自然が時折見せてくれる

華やかなながらも

力強いフェミニティを

確かに感じさせてくれる。

単純ではない、

濃密なスパイシーウッド、

30年を経て今も素晴らしいと思う香り。

フェミニティ、とは

実際のジェンダーそのものではなく、

愛すべき要素の一つにすぎない。


この香りについて、

背景を説明しながら

記していた記事


内に秘めた女性の幻影・「フェミニテ デュ ボワ/セルジュ・ルタンス」 (2011.11.11 SAWAROMA)


には

当時のボトルと

1992年パリで発売当初の

広告ヴィジュアル

(フランスの美容雑誌に掲載)

の写真も貼っていたが、

今は見られなくなっているので、

改めて掲載したいと思う。








今年は誕生からおよそ30年を経て

なおも愛せる複数の名香に再会できた。

記憶に刻み続けていきたい。





…écrit par SAWAROMA








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