開栓したのは
ある、満月の夜。
崇高な香り。
初めてこの香りを試したとき、
既視感のない新鮮な魅力を感じた。
それは、見たことのない光の拡散のよう。
不思議な明るさに導かれて
上へ、前へと進みたくなるような感触。
Ce flacon a été ouvert
un soir de pleine lune.
Parfum sublime.
Lorsque j'ai essayé ce parfum
pour la première fois,
j'ai ressenti un charme frais
sans une impression de déjà vu.
C‘est comme diffusion de lumière
que je n'ai jamais vue.
On a l'impression de vouloir monter et avancer,
guidé par la luminosité mystérieuse.
上記ブランドサイトの説明では
オレンジの花、
ウッディなホワイトアンバー、
そしてペルー産バルサムが放つ
甘いバニラノート・・・
と、用いられた素材についても
触れられている。
しかしながら、
それらの素材感が浮き立つこともなく、
それらとは全く異なる
新しい香りへと融合されている。
オレンジの花が持つ明るさや清らかさ、
ホワイトアンバーの懐の深い温もり、
ペルー産バルサムの甘美なヴェール感。
素材が醸しだす抽象的な印象が溶け合い、
新たな立体感を持つ
STELLAR TIMES の香りに
変身したのだろう。
この香りを纏い、
私はいくつかの美術館を訪れ、
未知に出会う楽しさを堪能しながら
ゆったりと心に染み入る
現代アートを鑑賞した。
その一つが
ボイス+パレルモ。・・・
未知既知問わず、現象に対し、
既に正解が用意されているかのように
勝手に理解しようとするよりも、
直面して感じることは何かを意識し、
その背景に何があるのかを
考える方が面白い。
・・・
STELLAR TIMES の香りに出会った時に
意識したことを、「ボイス+パレルモ」を
鑑賞した後にも再認識した。
…écrit par 《SAWAROMA》