2024年1月31日水曜日

2024年1月の香景・4本のフレグランス




思いもよらぬ元旦の天災からひと月。

北陸生まれの身には心痛む時間が続き

意識的に静かな時間を過ごしていた。


香りは毎日愛用した。

昨年末に決めたように

これまでに厳選したフレグランスを

適度な距離感を保ちながら。





この1月

特に頻繁に使用したのは

あの羽衣のように柔らかな

Sur tes lèvres. E.Q. /D’ORSAY



さらに

当初は家人へのギフトとして

入手していた

繊細な穏やかさを醸し出す

J’ai l’air de ce que je suis. J.R /D‘ORSAY

も、ひときわ肌寒い日に

安らぎを感じさせてくれた。



自身を高揚させたいときには

深い紫のボトルを。

FLEUR DU DÉSERT /LOUIS VUITTON

白い花の余韻の奥に

スパイスとハニーの独特なコクが絡み

自身の中に確かな陰影を実感させる。



そして

1月も後半になると

昨秋めぐり逢えた黒のボトル、

Mame Kurogouchi のEAU DE PARFUM

を思い起こし

この香りに似合う装いへと

自由に想像を巡らす。

そんな折

偶然この香りによく調和する

なめらかな履き心地の靴に出逢えた。



香りは

自身の呼吸とともに体内に入り

自身の感覚に呼びかける。

毎月の月末に

記憶に余韻として残った「香景」を

綴っていこうと思う。





…écrit par 《SAWAROMA》






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