2022年2月26日土曜日

CARONの新オードトワレ3種・“デリシャス&フレッシュ“ な喜びをもたらす香り




昨秋新たなブランドデザインで

日本デビューを飾った

CARON から2月末、

新作オードトワレが発売されると知り、

いち早く春を感じられる香りに

出会うのを楽しみにしていました。


このところ、

在宅時間が長くなったこともあり、

毎朝まとうオードトワレの香りに

随分助けられてきたと思います。

1日の始まりには先ず、

その日の自分自身のために

軽やかなオードトワレを香らせることが

習慣になっていました。


CARONの新オードトワレのテーマは

デリシャス&フレッシュ“ 

まさに、1日の始まりを楽しくして

くれそうな響きです。


3種の香りの名前を

日本語に直訳すると、

「幸せのスズラン」、

「ロカイユ(石庭)の水」、

「シャキシャキとしたローズ」。

春から夏への眩しい風景を想像します。


伊勢丹での223日(水曜日・祝)から

の先行発売日、早速うかがいました。





先ずは、

「ミュゲ・ド・ボンヌール」。

(写真は30mL/50mLのボトル)

1952年に同ブランドから発売された作品と

同名ではありますが、全く異なるモダンな

フルーティー・フローラル・シプレ調。

美味しそうな甘い梨の香りを

シダーやモス等のベースと共に

スズランの透明感に合わせて

明るい笑顔を導く香りに仕上げたとのこと。


確かに第一印象では

既視感のあるスズランの気配は無く、

弾けるフルーティーフローラルが前面に。

時間をかけてゆっくりと、

スズランに秘められた優雅さが

エアリーに伝わってきました。





「オー・ド・ロカイユ」。

(写真は100mLボトル)

既存のオードパルファン、

「フルール・ド・ロカイユ」を

彷彿とさせつつも、

キリリと香るフローラル・シトラス。

マンダリンの爽やかさが

センシュアルなガーデニアをきらめかせ、

クラシカルなパリ・シックを

余韻に残します。





「ローズ・クラコントゥ」。

(写真は100mLボトル)

シャキシャキみずみずしい

キューカンバー(胡瓜)アコードを

優雅なローズに合わせた、とのこと。

メロンのような甘い瓜感も楽しく、

複雑な薔薇の香りの中の陽気な一面が

見事に引き出されています。

ナチュラルな親しみやすさを

演出できそうな香りです。


いずれも、

春から初夏の気分を

明るくさせてくれるはず。

2022年の春こそは

笑顔が増えますように。



(参考情報)

オードトワレは30mL(¥16500)/

50mL(¥23100)/100mL(¥29700)

レフィル100mL(¥20350)

伊勢丹新宿本店一階では

223日より常設、

阪急うめだ本店2階では

3918日販売です。




…écrit par SAWAROMA






2022年2月22日火曜日

淡いピンクの可憐さと清潔感・COACH EAU DE TOILETTE とBON PARFUMEUR 101 HAND CREAM




上品な可憐さと

フレッシュな清潔感を

想起させる淡いピンク色。

日々を明るく楽しく感じさせてくれた。

まさに、このシクラメンの花のような色。


La couleur rose pâle qui me rappelle 

une joliesse élégante et 

une propreté fraîche.

Cela m'a fait ressentir le plaisir et 

la luminosité.

Exactement la couleur de cette fleur 

de cyclamen.






二月は本当に寒い。

気分も凍りそうになる。

家に居る時間も長くなったが、

毎朝眺めるシクラメンのような

愛らしい存在で居たいとも願った。


外出するしないに関わらず、

二つの香りを日常的に纏うことで、

心も潤ったような気がする。






白いアルバローズが上品に活かされた、

フローラルグリーンの透明感。

ボトルに映る淡い透き通るピンク色が

みずみずしい。

COACH EAU DE TOILETTE






ローズ、

スイートピー、

ホワイトシダーの絶妙な調和で

清潔感あふれる優しい香りに。

毎朝毎晩のハンドケアのたびに

生まれ変わるような気分になった。

BON PARFUMEUR 101 HAND CREAM



どちらにも

薔薇の香りが程良く優雅に活かされている。

清潔感と可憐さを日々たずさえていたいと

感じる人であれば、贈り物としても

喜ばれるような気がする。





…écrit par SAWAROMA




2022年2月16日水曜日

試香紙から拝香・Tom Ford のローズフレグランス三部作




四枚の試香紙を

ダマスクローズの花の画像の上で。

いずれも香りを吹き付けてから

一週間以上経過しているが、

今も特徴的な陰影を香らせている。


TOM FORDから新たにROSEをテーマとする

フレグランス三部作が二月に発売されると知り、二年前の「ROSE PRICK」とともに、まずは試香紙にて拝香を試みた。




Pと書かれた紙に「ROSE PRICK」。

華やかな薔薇そのものが上品に香り立つ。

薔薇が好きな人の多くに

受け入れられるだろう。

その名が示す、

華やかさと一体となって存在する棘とは、

感知できる人には絶妙なアクセントとなる

スパイシー感か。

それとも陶酔の果ての予測不能な展開か。


さて、今回の新作は

なぜ、あえての三種なのだろう。

なぜ、アマルフィ、中国、ロシアなのか。


細い試香紙、Aには「ROSE D‘AMALFI」。

Cには「ROSE DE CHINE

CHINE とは「中国」)。

Rには「ROSE DE RUSSIE

RUSSIEとは「ロシア」)。


アマルフィだけは国名ではない。

名付けた人の思い入れが深い地名

なのだろうか。

ベルガモットやアーモンドなどはAに、

芍薬はCに、レザーはRに。

それぞれの地の特徴、

として選ばれた素材を

ROSEと組み合わせた香り、

ということなのかもしれない。


最初に吹き付けた直後の印象は、

時間経過後もあまり変わらない。

三種の印象を私の言葉で綴ってみる。

Aにはふんわりとした明るい華やかさ。

Bには謎めいた穏やかさと妖艶さの妙。

Cには軽やかな艶めき。


「中国の薔薇」、

「ロシアの薔薇」と名付けるには

もう少し探究できそうな余地が

ありそうな今回の新作。

とはいえ、この二つの国名に、

薔薇が添えられて香りとなることは、

今の世界情勢を考えると感慨深い。


改めて、

薔薇の香りが持つ魅力を

再発見したり、

再考するには

面白い三部作なのかもしれない。




参考情報


Tom Ford Praivate Rose Garden / Fragrantica / 2022,01,10


トム フォード「ローズ」のフレグランス三部作/FASHION PRESS/ 2022, 1,26




…écrit par SAWAROMA



2022年2月7日月曜日

香りの専門誌『PARFUM』(No.200)発刊




香りの専門誌『PARFUM』最新号発刊。

1972年創刊から50年目の200号です。

La dernière édition dePARFUM.

Le 200e numéro depuis le premier numéro en 1972.  Félicitations !





新作紹介ページでは、

LIBERTA perfumes の「NIVALIS」 、
新生CARON のフレグランス等、

冬から春にかけて纏いたくなる

華やかな香りのボトル写真を

ご覧いただけます。







「芸術と香水」や

ART」ページでの展覧会案内、

新間美也さん(パリ在住調香師)や

橋本光恵さん(映画評論家)による

エッセイも健在です。





1972年創刊『PARFUM』は

香粧品文化の情報誌。

編集長は、香水評論家の平田幸子氏。

私も編集メンバーの一人です。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés, sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum. Et je suis une des rédacteurs de ce magazine. PARFUM est le magazine trimestriel sur un système d'abonnement pour un an.


香りの専門誌『PARFUM』は

定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

詳しくはこちらをご覧ください。




…écrit par SAWAROMA




2022年2月5日土曜日

心地良いアロマティックフルールの香り・MEDI SHOT の トーンアップ日やけ止め下地




節分の日。
白いフリージアを飾りました。
名前は「ベルヴィル」。



フレッシュなスパイシー感と
みずみずしいフローラル調が
複雑かつ絶妙なトーンで
人鼻に優しいほのかさで香ります。

少しずつ、
春の兆しを感じさせる陽射しに、
新しいスキンケアを試したくなります。

先月1月21日に発売されたばかりの、
こちらに出逢いました。




薬用メディショット
トーンアップ日やけ止め下地
「医薬部外品」/明色化粧品
ブランドサイトは こちら 。


130年以上
肌荒れの研究を行ってきた
桃谷順天館グループの明色化粧品から
2020年秋に発売された
スキンケアブランド
『薬用メディショット』の
新アイテム。
シワ改善効果が承認された有効成分の
ナイアシンアミドや配合です。

UVカット剤といえば、
香り方に満足できないものが多く、
ついつい無香料を選びがちでしたが、
こちらには好感を持てました。

肌にのせた瞬間の
ほのかな香り方といい、
優しいながらも単調ではない
上品なアロマティックフルールの香調は
この種のアイテムでは貴重です。

肌馴染みもよく、しばらくすると
香りも気にならなくなります。

SPF45、PA++++。
日やけ止め本来の機能のみならず、
シワ改善と美白ケア、
肌の色ムラまで整えてトーンアップ。
紫外線が強くなるこれからの季節、
嬉しい味方になりそうです。



…écrit par SAWAROMA