これから観る人には、このタイトルとチラシのヴィジュアルだけで好奇心を感じつつ映画に没入することを勧めたい。その方が感情が揺さぶられ、あなたの本能が鋭敏に動き始めるはずだから。
私が今年上半期で観た中では最も衝撃的な作品になりそうな予感。先日の試写会直後から、じわじわと様々な感情が交錯しつつも、ある種の本能をことごとく刺激する。
『ドッグマン』公式サイト
8月23日(金)ロードショー
公式サイトにも詳細が掲載されたので、そろそろ私が関心を寄せたポイントのみ、簡単に紹介してみたい。
まず、人間という生身の生き物が生きる世に起こりうるリアリティを、容赦なく生々しく描いたフィルムとして、実に圧巻である。
犬も人間も本能を持った生き物である。人間は犬を犬という概念で捉えているかもしれないが犬の方はどうなのだろうか。たしかにこの映画チラシでは、男性が犬をてなづけてはいるように見えるが…。
この男性は2018年カンヌ国際映画祭主演男優賞、犬(たち?)はパルム・ドッグ賞を受賞している。何故?それは観てのお楽しみである。
昨年観た映画『チャンブラにて』
http://sawaroma.blogspot.com/2018/05/chambra2018.html?m=0の舞台カラブリアを彷彿とさせる、イタリア南部のさびれた街。しかも主演俳優もカラブリア出身だという。ああ、このロケーションにしてこのストーリーである。
本国のポスターヴィジュアルとは異なるようではあるが、この黒に黄色の文字という警戒色で打ち出された日本版チラシとパンフレット。この夏、多くの人の本能を刺激しますように。
Je pense que c’est un chef-d’œuvre. La réalité qui peut survenir dans la vie d’un être humain vivant est dessinée de manière vivante.
…écrit par 《SAWAROMA》
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